【Nikon】アジフライと小さな旅 -三島編-
夏休みシーズン到来です。
学生の頃のように1ヶ月以上の長い連休はありませんが、タイミングを同じくして売り出されるJRの「青春18きっぷ」が、ちょっと遠出をするのに最適なこともあり、私の撮影小旅行もこの時期に集中します。
そして今夏のスタートは、ここ最近ハマっているアジフライを食す旅からとなりました。
まずは東海道本線を下り早川駅へ。
過去のブログでも紹介しましたが、駅側にある小田原漁港の周りにはバリエーションに富んだアジフライのお店が多く、コンプリート目指し未だ通い続けています。
今回のお目当ては半生のアジフライ。1日20食限定のメニューですが、早起きした甲斐もあって無事にありつくことができました。
写真からも分かるように、魚の中まで火が入っていない半生のフライ。表面はサクッとしているものの中の食感はお刺身に近く、新鮮な魚でしか味わえない代物です。普段はソース派の筆者ですが、こちらはお刺身同様、生姜醤油が合うフライでした。
食後のデザートは市場の側にあるかき氷屋さんへ。
こちらのかき氷は旬の野菜や果物を特殊冷凍して削ったもので、果実そのものをかき氷として味わえます。シロップがたっぷりかかったものではないので、甘さが控え目なところがお気に入りです。
少し遅めの朝食を終えた後はお得な切符をフル活用すべく、もう少し東海道本線を下ることにしました。
辿り着いたのは三島駅。新幹線も停車する主要駅ですが、駅は富士山を模した屋根がかわいい小さな駅でした。
駅前の大通りを進むと、白瀧観音を祭るお堂と小さな公園が見えてきました。
公園には富士山の雪解け水が飲める井戸があり、井戸に近づくと小さな人形がポンプを動かし水を汲んでくれます。口に含んだ瞬間に柔らかさを感じる美味しいお水でした。
公園内からも綺麗な湧き水がたくさん湧き出ており、
湧き水が流れる小さな川では子供達だけではなく、大人も涼をとる光景が見られました。
都内で見る川とは違った風景に、三島が「水の都」の呼ばれる所以を感じます。
今回の機材は先日入手したばかりの『Nikon Z9』
透明度の高い水や、角に置いた被写体にも素早く反応してくれる高いAF性能が体感できました。
街中散策には大きく、オーバースペックなところもありますが、撮影者の意図を汲んだかのような素早い反応と、失敗の無い動きは本当に頼りになります。
川を眺めていると鴨が下流の方へ流されていきました。泳ぐ気配を見せず、水の流れに任せて気持ちよさそうに進む鴨の後をついていくと、三嶋大社に辿り着きました。
伊豆国の一宮で、源頼朝が源氏再興を祈願したと言われるお社は、今年のNHK大河ドラマのゆかりの地でもあります。
参道では百日紅の花が見頃を迎えていました。
小さな花が集まって咲く花を細かく捉えるのはさすが高精細モデルです。
総けやき素木造りという本殿は、派手な色使いこそないものの立派な彫刻や金の飾りが綺麗に配置されており、格式の高さを感じます。
また境内には奈良の春日大社から贈られた鹿をみることができる神鹿園も。
金網の隙間から鹿にカメラを向けると、舌舐めずりをしながら鹿が迫ってきました。迫ってくる鹿にもピントはしっかり追従しましたが…
堅牢なフラッグシップ機とは言え、あの立派な角をぶつけられたら堪ったものではありません。ギリギリまで引きつける前に私がギブアップ、カメラの安全を優先しました。
少し離れた場所から鹿を見続けていると、暑さからくるミネラル補充なのか壁を舐めはじめました。防塵防滴+防汚コートの機材ですが舐められるのは勘弁。逃げて正解でした。