【Nikon】オールドレンズ Ai-S Nikkor 200mm F4
これまで私はオールドレンズには全く興味がありませんでした。
最新技術によりAF性能や小型軽量など高機能なレンズがたくさんあり、私の目はそちらにばかり向いていました。
しかし、一度Nikon Ai-S Nikkor 200mm F4を試した際、これまでとは全く違う撮影の楽しさを味わうことが出来ました。
皆様にこのレンズの特徴と使用感をお伝えできれば幸いです。
今回、Nikon Ai-S Nikkor 200mm F4と組み合わせたボディはNikon D7000です。
DXフォーマット(APS-Cサイズ)ですので、焦点距離は35mm換算で300mm相当になります。
やはり使い始めは慣れないマニュアルフォーカスかつ手振れ防止機能がないためピンボケ写真を量産してしまいました。
これまでAF性能や手振れ防止機能にずいぶんと助けられていたんだと気づかされ、自分の力で写真を撮れていなかったのだと痛感しました。
とにかく操作に慣れ、レンズを自分のものにしようと撮影を続けました。
今までにないくらい集中して撮影したので、失敗写真でも愛着が持てるようになりました。
この葉っぱの写真もピントが甘いのですが、頑張って撮った気持ちとこのレンズの柔らかな描写のおかげで憎めずに残しています。
Nikon Ai-S Nikkor 200mm F4は最短撮影距離が2mです。
最新の望遠レンズですと、最短撮影距離短いものがあるので、このレンズの寄れない部分に最初苦戦しました。
そのため、このカエルの銅像の撮影時は車道が近かったため、距離を取ることが難しかったです。
絞りはF4の開放で撮影していますが、背景はボケ過ぎず適度で銅像の立体感もあり、写りは申し分ないです。
次は鯉の写真です。
動きは早くないのですが、慣れないうちはピントリングをどちらに回すのか分からなくなる場面もありました。
ピントさえあえば、鯉の顔もくっきり、池の水の滑らかな波も十分に写してくれます。
最後は夕方の電車です。
夕日に照らされた草がきれいにボケてくれました。
写真の左下の方に赤いゴーストがありますが、許容範囲ではないでしょうか。
いかがだったでしょうか。
最初はオールドレンズに興味がなかった私ですが、今は虜になりました。
どの写真もピントの甘さはありましたが、マニュアルフォーカスの楽しさを存分に感じられ、自分自身で写真を撮っている気持ちに浸れました。
このレンズを使えこなせるように自分の腕を磨きつつ、他のオールドレンズにも手を出していこうと思います。