NIKKOR-H.C (L) 50mm F2をNikon Z6(レンズアダプター使用)に装着して散歩に行ってきました。
日本光学(現ニコン)の NIKKOR-H 50mm F2 は、1950年(72年前!)に登場しました。
バルナック型ライカタイプのレンジファインダーカメラ「ニッカ」用に供給されたスクリューマウント(L39)レンズです。
この白壁は、実際に使われていた製糸工場、繭倉庫の建物を利用した資料館です。大きな建物に小さな窓が並んでいます。
かつては、この近くを通ると蚕独特の匂いが強烈にしたものです。
Lマウントのニッコール50mmは、近接撮影が出来るという特徴があります。
ピントリングを回していくと、1mで一旦止ります。 カメラの距離計が連動するのは、ここまでです。
更にピントリングをまわしていくと、45cmまで動きます。
ミラーレス一眼カメラにマウントアダプターを介して、このレンズを取り付ければ、
無限から45cmまで、ライブビューで正確にピントを合わせることが可能です。
冬の関東平野は、乾燥した晴天が多く、空の色は濃い青になります。
ビルの屋上にある、赤い鉄骨は、かつて観覧車があった痕跡です。50年ほど前までは、デパートの屋上遊園地によく見ることができました。
ここは、隣り合った百貨店の屋上にそれぞれ観覧車があったことを懐かしく思い出します。
時を告げるたくさんのベルが付いた「カリヨンの塔」のオブジェです。低い太陽の反射を映し込んでみました。
お寺の山門の鬼瓦です。今回は、すべて絞りF5.6で撮影しました。
前ボケや周辺部の描写にオールドレンズらしさがうかがえるカットもありますが、コントラストや解像感は十分だと感じました。
また、日本光学のレンズとNikonのデジタルカメラの70年の時を超えて、
お爺さんと孫のような組み合わせで、相性もなかなか良く、楽しい撮影でした。