はじめて手に入れたカメラでシステムを組む際、レンズキットは強い味方です。コンパクトなズームレンズとの組み合わせであることも多く、たいていの被写体であれば、キットのレンズだけでこなせてしまうことでしょう。
筆者の手もとにも、レンズキットとして購入したものの、すでに交換レンズを多数所有していたがゆえに、ほとんど使っていないレンズがあります。それが今回ご紹介するNikon AF-P DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VRです。AFは速いしとても線の細かい写りをするし、何よりコンパクトで装着していて苦にならないのがありがたいのです。
撮影場所は、今年は早めに水芭蕉シーズンが終わってしまった、群馬・福島・新潟県にまたがる「尾瀬」です。冒頭の一枚は、尾瀬のシンボル、燧ケ岳の頂上から見下ろした尾瀬沼です。
尾瀬ヶ原にて。太陽がフレームインする逆光です。ゴーストは出ていますがこの程度で済んでいるのはさすがです。18mmで撮影しました。
木立も爽やかな下田代キャンプ場です。これも18mm。
とある山小屋入口の軒先に下がったレトロな看板と、奥に郵便ポストがあります。開放F値が暗めなレンズでも、45mmでこれくらいはボケます。
水芭蕉の終わった尾瀬ヶ原のあちこちに咲いているのは、タテヤマリンドウの青い花です。小指の先ほどの小さな花ですが、かなり接写にも強い印象です。最短撮影距離は25cmとのことなので、本格的なマクロ撮影でなければ、必要十分ではないでしょうか?
軽量コンパクトなうえに、懐にも優しいキットレンズ。万能なレンズとして、あらためて見直してしまいました。
Nikon AF-P DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR はこちら。