【Nikon】マイクロレンズで春の三浦を楽しむ
春です!マクロレンズ(ニコン派的はマイクロレンズ)の季節がやってきました。
特に梅や桜など高い枝に花が咲く2月後半から4月上旬にかけては中望遠のマクロレンズが便利です。
3月に入り例年より2週間ほど遅れて河津桜の開花の便りが聞こえてきました。早速、お気に入りの「Nikon NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S」を持って三浦半島に出掛けてきました。
品川駅から京浜急行電鉄に乗って1時間20分程で三浦海岸駅に到着です。駅前広場にある河津桜は7分咲きで丁度良いタイミングで訪れることができました。
木の下から見上げると逆光状態となり花が影になりがちですが、ピンク色が濃い河津桜は露出をプラスに補正しても白トビすることなく綺麗な色を残すことができました。補正効果がダイレクトに反映されるミラーレスカメラの電子ファインダーは、このようなシーンでは本当に頼りになります。
三浦海岸駅から一駅先の三崎口駅方面へ線路沿いに進むと河津桜の並木が続いています。足元には菜の花も咲いていてピンクと黄色のコントラストが楽しめます。
丁度そこに珍しい青色の電車(京浜急行の車両はほとんどが赤色)が接近してきました。金網越しでしたが、シアン・マゼンダ・イエローの3原色揃い踏みにちょっと興奮してしまいます。
花と列車のどちらにピントを合わせようか悩みましたが、金網がより薄く見えた列車側を選択。あとは金網の支柱と列車のフロントが重ならないことを願いながらシャッターを切りました。5.5コマ/秒の連写モードで運良くイメージ通りの瞬間を切り取ることができました。
さらに先には線路を跨ぐ橋があり、電車と桜を綺麗に収められる撮影スポットになっていたのですが、最近橋の柵が背の高いものに交換されたようで撮影できなくなっていました。
目的にしていた写真が撮れず落ち込んだ矢先、目の前にメジロの大群が花の蜜を吸いに集まってきました。
小さな鳥を狙うには心許ない105mmでしたが、DXモードの1.5倍クロップで撮影することで、なんとかその姿を捉えることができました。
画素数に余裕のあるZ7なら躊躇うことなくクロップ機能が使えます。おかげで足りなくなったカットを補うことができました。
せっかく三浦半島まで来たので、桜以外の被写体を探しに三崎港から城ヶ島へ足を伸ばしてみました。
漁船が集まる港街も、お昼を過ぎると波音しか聞こえない静かな空気に包まれています。
城ヶ島では太平洋が望める南側のハイキングコースを歩いてみました。
太平洋に突き出た断崖の所々に海鵜と思われる鳥がたくさん留まっています。ということは一見綺麗に見えた白い岩肌は鳥の糞?スケールの大きさに驚きます。
崖下には春の風で勢いを増した波が打ち寄せています。
近接撮影以外でも優秀な中望遠レンズとして活躍する本レンズは、迫力ある波飛沫をクリアに捉えてくれました。
地層の隆起と波の侵食によって姿を変えた岩の様子がなんとも言えません。ずっと見続けていると吸い込まれそうで怖くなります。
荒波の中で釣りを楽しむ人も多く見られました。
何が釣れるのかは分かりませんが、きっと身の締まった美味しい魚が獲れるのでしょう。
城ヶ島では菜の花や水仙が見頃を迎えており、1日を通じて春のマクロ撮影が楽しめました。
桜の写真同様、大きく綺麗なボケが楽しめ、まさにマクロレンズの醍醐味を感じることができました。
私が写真を始めた頃はカメラ関連の月刊誌が多く発売されていて、この時期になるとマクロレンズ特集などの記事をよく見かけていました。雑誌の廃刊が続いた後は、この様な季節推し的なものが少なくなった様に感じますが、やはりマクロは春が楽しいと今でも思っています。
さて、京浜急行電鉄で三浦半島に出掛ける際には、「みさきまぐろきっぷ」というお得な切符があります。往復乗車券に加え三崎周辺の路線バスが自由に乗れる他、食事処で使えるお食事券までついてきます。
最後は、その食事券を使って頂いたマグロをマクロで撮ってみたという、くだらないダジャレで締めさせていただきます。
マップカメラが運営する、カメラ好きが作る 世界とつながるフォトシェアリングサイト「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」では年間を通してさまざまなフォトコンテストを開催しております!ご投稿いただいた作品の中から、「Z7」で撮影された作品の紹介ブログもございます。ぜひこちらからご覧ください。