普段目にしている世界とちょっと違った世界を楽しめるマクロレンズ。
本ブログではスタッフおすすめのマクロレンズをご紹介していきます。
今回ご紹介するレンズは『Nikon NIKKOR Z MC 50mm F2.8』です。
ボディは『Nikon Z9』を使用しています。
ニコンのレンズには私たちが普段マクロレンズと呼んでいる近接撮影用レンズに「マイクロレンズ」と記載されています。
これはマクロレンズとは本来、原寸大以上の倍率が得られる拡大光学系レンズを指す名称であるため、等倍撮影以下の倍率のレンズはマイクロレンズとして区別しているのです。
名称からも光学メーカーの拘りが感じられる本製品を持って夏の街を散策してきました。
近接から得られる大きなボケはとても綺麗です。
16cmまでの近接が可能なので単焦点レンズでも構図の応用力は高く、自分好みの距離感とボケ具合を探すのが楽しいレンズです。
神社の一角に小鳥の飼育小屋を見つけました。
大きなマウントに対して46mm径と小さな前玉を持つ本レンズ。金網の隙間に合わせて密着させると金網の存在をうまく消すことができました。
羽の鮮やかな色はもちろん柔らかそうな質感までよく捉えています。
街路樹としても見かけることが増えた百日紅。近づいてみると雄しべを広げた花を見つけました。百日紅は2種類を雄しべを持っており黄色い花粉を持った雄しべは昆虫を誘う餌だそうで、その周りにある深緑の雄しべが受粉用の花粉を持つとの事。
マイクロレンズは植物の面白い部分を詳細に切り取ってくれました。
モミジの葉を太陽光に透かしてみました。葉脈までしっかり捉える高い解像力に加え、綺麗な輪郭線がその葉の薄さを伝えています。
色づきが楽しみなモミジの側にススキも発見。秋はさほど遠くないのかもしれません。
さてニコンZシリーズの50mmレンズと言えば、本レンズを含め開放F値の異なるレンズが3本もラインナップされています。
本レンズは近接撮影に有利ということ以外にも3本の中で最もコンパクトで携帯性に優れています。
Z9との組み合わせでもレンズが約165gととても軽いので持ち運びの負担はかなり軽減されました。もちろん遠景での撮影で画質が劣る感じもありません。
川沿いに並ぶ蔵づくりの建物の中に立派な松を構えた店舗を発見。対岸から捉えても細い松葉までしっかり描いています。
近接だけでなくスナップ撮影でも活躍してくれることでしょう。
建物は昔、銀行として使われていたとのことで古い貨幣や台帳など当時の様子を見ることができました。
ホールドしやすいレンズ形状は強力なボディ内手ブレ補正機能もあってスローシャッターでもブレなく撮影することができました。
炎天下の日差しが厳しかったので水族館に避難しました。南国のカラフルな魚も良いですがここは涼しげな色を求めてクラゲ水槽の前に。水槽越しでも伝わる透明感と質感描写は流石の一言です。
50mmの標準画角のレンズですがAPS-Cセンサー搭載のモデルやDXクロップを使用すれば75mm相当の中望遠画として迫力ある画が楽しめます。
現在ニコンZマウントのマイクロレンズは50mmの他に105mmもラインナップされています。105mmはより高画質を謳うS-Lineシリーズに属しているため、逆にS-Lineではない50mmは性能的に劣るのではという不安もありましが、実際に撮影してみるとその差は一切感じることはできませんでした。防塵・防滴など基本性能も高くコンパクトながらとてもしっかり作られているレンズです。
いかがでしょうか。
今回は『Nikon NIKKOR Z MC 50mm F2.8』 をご紹介いたしました。
次回もお楽しみに!
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