ミラーレス機が勢いを増す中で、私はレフ機の良さについて考えることが多くなったような気がします。
光学ファインダ―から覗く世界
シャッターを切った時の振動
ミラーレス機に乗り換えたときは、電子ビューファインダーやシャッター音の静かさにあんなに感動していたのに、今となっては一眼レフ機の感触が恋しくなってきました。
ということで今回はNikonのレフ機のフラッグシップであるD5を使って人物撮影に出掛けてきました。
一緒に使用したレンズは
AF-S NIKKOR 35mm F1.4G
AF-S NIKKOR 58mm F1.4G
AF-S NIKKOR 105mm F1.4E ED
の3本です。
どれもポートレートには最適のレンズなので、人物撮影をする方にはオススメです。
ではレンズごとに撮影してきた写真をご覧ください。
AF-S NIKKOR 35mm F1.4Gを装着した様子です。
開放F1.4なので少し大きめのレンズになっています。
こちらが35mmで撮影した写真になります。
35mmという画角は、景色と被写体を両立して表現するのに最適な画角です。
特に、街中では被写体との距離が撮れないことがあるので必須の画角といえます。
こちらも35mmで撮影したものになります。
シャッタースピードを遅めに設定し被写体以外の人物はブレるように撮影してみました。
二人だけの時間がそこに顕在化したかのような一枚になりました。
道行く人々を程よく画角に収めながらの撮影がしやすかったです。
筆者は最近ブレを用いた表現が気にいっています。
人物の動きが表現できるだけでなく、記憶の中にぼんやりと浮かんでくる映像にも何となく近いような気がします。
続いてAF-S NIKKOR 58mm F1.4Gを装着した様子です。
焦点距離は標準域になりますが、中望遠が苦手な方でもポートレートに気軽で使うことのできる画角です。
筆者は135mmなどの中望遠をよく使うのであまり普段は使用しない画角なのですが、結論から言うととても使いやすかったです。
焦点距離58mmと開放F1.4を掛け合わせるととても美しいボケ感が得られました。
この焦点距離を使用する時は被写体に寄って表情を丁寧に収めるのが良い使い方だと感じます。
アスペクト比をシネマスコープのようにしてみました。
右側の植物から左の奥にかけて綺麗にボケが広がっていきます。
密度と抜け感を同時に表現出来ました。
こちらも58mmで撮影しました。
街中で撮影するときに苦労することの一つは画角内に情報が多く入りすぎてしまうことです。
58mmで撮影することで、余分な情報が排除でき非常にシンプルで分かりやすい写真にできます。
最後にAF-S NIKKOR 105mm F1.4E EDを装着した様子です。
大口径のレンズは見た目も魅力的です。
この焦点域では圧縮効果や前ボケを使って撮影するのが筆者のお気に入り。
かなり離れて撮影をすることになりますので、撮影者の存在感を写真に出したくない時などにうってつけのレンズです。
開放で撮影をすると特徴的なボケ感が見てとれます。
周辺がやや円状にながれ、いわゆるぐるぐるボケの様な雰囲気になっています。
これはこれで筆者は気に入っております。
いかがでしたでしょうか。
今回はNikon D5とレンズ3本を持って人物撮影をしてきました。
D5はスペック的に動体撮影に着目されがちで、連写性能などの機能は人物撮影には必要ないかもしれません。
しかし、最高峰の機材で撮影をすると何にも代えられない興奮がありワクワクします。
是非ミラーレスカメラが主流になりつつある今、レフ機も撮影手段の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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