6月1日は「写真の日」です。
デジタルカメラが普及して以来、携帯電話やスマートフォン、タブレットを含め、人々にとって「写真を撮る」ことはより身近なものになりました。
特にスマートフォンが普及してからは「写真を撮る行為」は本当に生活の一部となったような気がいたします。
今やだれもがそれぞれの目的・方法で写真を楽しめる時代です。
今回、ブログを執筆するにあたって過去の写真を見返してみると、当時の記憶が蘇ってくるものがいくつもあり、嬉しさや懐かしさがこみあげてきます。
と同時に、「目の前の光景をカメラを使って形にすることの面白さ」を改めて感じます。
自分で撮った写真はその時代、そのときならでの空気がどこかしらに写り込んでいるのがわかって面白いです。
Nikon D800+ AF ED 70-300mm F4-5.6D
今でもNikon D800を愛用しています。2012年発売のカメラですが、実際に私が手に入れて使い始めたのは2016年に入ってからです。高画素機であることと、その高い解像力に魅了されたまま今日に至っています。
写真はその2016年に行われた長野県の諏訪大社の御柱祭でのものです。6年に1度開催される伝統行事としてこの地に根付いている有名な祭りです。
祭りは4月に山から切り出した巨大な木を里まで運び出す「山出し祭」、5月に山出しされた木を曳いて諏訪大社に運ぶ「里曳き祭」が行われます。
写真は山出し祭の「木落し」という場面です。氏子さん達がしがみついた巨大な木が急斜面を下りていく瞬間です。
この後、大きな砂ぼこりを立てながら視界から消えていきました。私の周りの観衆は黒山の人だかりで、祭りならではの熱気を感じながら楽しい時を過ごしたのを今でも覚えています。
レンズは今はもう使っていないNikon AF ED 70-300mm F4-5.6Dの望遠側(180mm)で撮りました。氏子さん達の意気込みや迫力を感じます。
今年は御柱祭の開催年でした。
しかしパンデミックの影響で参加者の安全を守るために規模を大幅に縮小(写真の木落しも中止)、また諏訪圏外の人に対して自粛要請も出されていたので今回は行くのを断念しました。
それを思うと前回撮った写真がいろんな意味で特別なひとときだったんだな、と感じます。
Nikon D800+AF-S Nikkor 300mm F4E PF ED VR
2019年の夏、息子を初めて海水浴に連れて行ったときの1枚。場所は新潟県糸魚川市の親不知海水浴場です。
日本海側の海水浴場に行ったのは私自身初めてです。きれいな海でした。
当時、息子はプールや川遊びを楽しみながらもどこか水を怖がっているようなところがあったので、果たして波のある海で遊べるのかな?と少し心配しながら行ったのを覚えています。
良くも悪くも海がどんなところか知らない彼は水着に着替えるやいなや海に小走りで向かい案の定、いきなり大波をくらい我々を唖然とさせました。でもこれが良かったのか、その後もこちらがびっくりするくらい波を浴びることに馴染んでいきました。おかげで家族で海水浴を楽しんだのに加え、いい表情の写真がたくさん撮れた思い出の場所です。
使用レンズはNikon AF-S Nikkor 300mm F4E PF ED VRです。背景がきれいにボケてますが、よくみると結構高い波が押し寄せているのがわかると思います。
Nikon D800+Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
デジタルカメラはここ2年の間に主役が一眼レフカメラからミラーレス一眼カメラに代わりました。時代の流れとともにカメラも進化しています。そしてますます撮影が快適になっています。
これまで写真を撮ることに関して完成度の高い一眼レフ機に不満を感じたことは特にないです。でもいつかミラーレスカメラを使うことになって、デジタル一眼レフカメラで撮った時の写真を振り返るのが楽しみです。
きっとその時代のなにかしらが写り込んでいることでしょう。今後もどこかで訪れるであろうシャッターチャンスを大切にしたいと思います。