APS-Cセンサーを搭載したZマウントカメラの最新モデル、「Nikon Z50II」がついに発売されました。
前モデル「Nikon Z50」はスタンダードなカメラとして長い間人気の機種でしたが、待望のリニューアルとなりました。
大きな変更点としては、まず映像エンジンが従来のEXPEED6から最新世代のEXPEED7に進化したこと。これにより、オートフォーカス性能が大きく向上するなど性能面で変化が見られます。
今回はそんなZ50IIと、熱海へ旅に出ました。
冬晴れの澄みきった空の色を見事に再現できています。
Z50IIの描写で「おっ」と思ったのがシャドウ部の写り。APS-C機なので明暗差の激しいシチュエーションは得意ではないかと思われましたが、撮影をしてみて思った以上にデータが残っており、ダイナミックレンジの広い画を得ることができました。センサーは前モデルから変わっていませんが、映像エンジンの進化によってセンサーの性能がさらに引き出されています。
ハイライトも、白飛びしないギリギリのところの諧調が非常に広く感じます。
筆者は普段フルサイズ機を愛用しており実は今回もフルサイズボディを1台連れて行ったのですが、思った以上に描写力が高く、結局旅行中ほとんどこのZ50IIで撮影していました。
そしてなんといってもAF性能は試してみたいポイントでした。フラッグシップ機であるZ9と同等の性能を発揮できると聞いて期待していましたが、噂に違わぬ認識・追従性能で、あまりにも簡単にピントが合うので撮影が楽しかったです。
今回は標準キットレンズで撮影してみましたが、従来機種では合わせるのが難しかったであろうシチュエーションも難なくこなしており、性能の進化を身をもって体感しました。
こちらも同じ条件で撮影した写真。ユリカモメの顔を認識し、瞳を追従し続けてくれたので、連写で羽の広がったダイナミックな一瞬を切り取りました。
レンズをダブルズームキットの望遠レンズ「NIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VR」に付け替えて、同じくユリカモメを狙いました。水面に顔を突っ込んだので追尾したところ、魚を捕らえていました。野生動物の捕食シーンは中々出会えない瞬間ですが、Z50IIはその数少ないチャンスを逃さない優れた性能を持っています。
標準キットレンズの「NIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VR」は、引けばダイナミックなパースペクティブを、寄れば圧縮効果とボケを楽しむことができます。
Z50IIの特長として、動画性能の高さもあります。
前モデルではチルト液晶でしたがZ50IIではバリアングル液晶を採用し、より動画撮影のしやすいボディとなりました。
今回はZ50IIとキットレンズの16-50mmでVlogも撮影してみました。
4K30pでもセンサー全体を使用したフル画角での録画が可能です。
船に乗りながら手持ちで撮影しているカットで、手ブレ補正の優秀さがお分かりいただけるかと思います。
こちらは動画内には入れていませんが、4Kで動画撮影してから画像として切り抜いた写真です。
ユリカモメが自分の頭の上に乗ってきたので、バリアングル液晶を自分の方に向けて自撮りをしてみました。この状況でユリカモメの顔にピントを合わせてくれる被写体認識の性能の高さもさることながら、タリーランプ(録画中を示す赤いランプ)がボディ前面にあり録画中か否かが一目で分かるなど、自撮りの構図でも録画を回しやすいよう設計されています。
最新機種に求められる性能をコンパクトなボディにぎゅっと詰め込んだ「Nikon Z50II」。APS-C機はボディだけでなくレンズも小型化できるのが強みで、今回持って行ったキットレンズ2本の組み合わせで、35mm判換算約24mmから400mmまでをカバーできます。旅行の際、普段の荷物にプラスアルファで旅の記録を写真でも動画でも美しく残すことができます。ニコンZマウントの最新性能を軽快に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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