秋も深まってきて、肌寒く感じたり葉の色が変わり始めたり、季節は確実に冬に向かっています。今回は埼玉県飯能市の柏木山(標高303m)に向かってハイキングに出かけた時に撮影したものをいくつかご紹介させていただきます。望遠レンズは室内では使うのは難しいレンズですが、野外に出るとその評価は変わります。遠くのものをグッと引き寄せることができるレンズは秋空の下で輝く木々たちを素晴らしいものにしてくれます。
今回ご紹介する写真たちはどれも望遠レンズの特徴がどこかしらに出ていると思います。使用レンズはNikon AF-S Nikkor 300mm F4E PF ED VRレンズです。
山に向かって歩いている途中、民家の建ち並ぶ道を歩いていた時の1枚。背景の色や光の当たり具合の良さもあり、葉の生き生きとした状態が写真によく出ています。
繊細な描写をするレンズです。大きな画面で眺めるとより実感できるでしょう。
さらに歩くと小さな橋があり、そこを渡ります。この辺りの木々の葉もかなり色づき始めていました。その様子をファインダーに収めようとしましたが、そこは画角の狭い望遠レンズです。この場所からでは色づいている葉を全く入れられませんでした。仕方のないことですが、入れたいものが入っていないと写真の印象がずいぶんと変わります。ちょっと冬っぽい写真ですね。
広角レンズで撮影することもできますが、望遠レンズで撮影すると圧縮効果が効き風景をまとめて撮影することができます。
上の写真のように望遠レンズの場合、構図のイメージがあっても距離が合わないと上手くいかないということはよくあります。そんなときは、アプローチを変えます。これも先程の橋の上から撮ったものです。色づいている葉っぱを背景に、木にフォーカスを合わせ、その前後をぼかして季節感を出しました。橋の写真と同じ場所、時間に撮った写真に見えないところが面白いと思います。
山道を登る我々の前方にかなり強い光が差し込んでいました。緑色の葉が光の反射でよく見えないほどです。とりあえず興味本位で一枚撮っておきました。ちょっとしたゴーストのイルミネーションといった感じの写真になりました。こういう、ときにハプニング的な自分の思いもしない写りを楽しめるのが写真の面白いところでもあります。ちなみにNikon AF-S Nikkor300mm F4E PF ED VR レンズはナノクリスタルコートが適用されているので、反射によるフレアやゴーストはかなり低減されます。
柏木山の山頂から都内の方にカメラを向けて一枚。着いた時間が午後3時過ぎだったこともあって空が霞んでいます。それでもここから見る風景はとても気持ちの良いものでした。
この時のハイキングは天気や時期的にも恵まれ、多くのシャッターチャンスが訪れました。もちろんいつものことですが、望遠レンズだと切り取りようのない場面も多く、諦めることもしばしばあります。しかしやはり画質の良さには説得力があり、なおかつ持ち歩くのが苦にならない軽量なつくりはこの季節に使うのにぴったりです。これからますますNikon AF-S Nikkor 300mm F4E PF ED VRレンズを使うのが楽しみです。
最後に柏木山へのハイキングコースは今回初めてでしたが、楽しく歩けるコースでした。標高自体は低い山でも駅からそれなりの距離があるのでトータルではかなりの距離を歩いたことになります。たくさん汗をかきました。帰りに駅ビル内のお店で食べたアイスクリームがとてもおいしかったです。
良い1日でした。