新年明けましておめでとうございます。
2025年もTHE MAP TIMESにご訪問頂き、誠にありがとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
年の初めにご紹介したいのは筆者が愛用しているNikon『Z8』
2023年5月26日発売のフルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラです。フラッグシップ機に劣らない性能を誇るそのカメラは、機能はほとんどそのままで大きく小型化を実現しました。また、ミラーレスに加えてメカシャッターレス機構の本機種。Z8は有効画素数4571万画素と高画素ながら積層型CMOSセンサーを搭載し、最速のスキャンレートにより、ローリングシャッターひずみを最小限に抑えています。そして、メカニカルな可動シャッターを搭載していないため、常に静音でシャッター耐久を気にせず大量の撮影が可能となっています。
とは言いつつ、『Z9』もメインに使っている筆者。ですが、やはり『Z8』は特別です。機能や所有欲だけ考えればZ9を2台運用しても良いとは思いますが、カメラは実際に持ち出して使用するもの。持ち運ぶのは疲れてしまいます。大型のレンズや三脚を使用した撮影以外も頻繁にお出掛けして旅先で使用するにはZ9はやや扱い時もあります。そういう時に活躍するのが『Z8』なのです。
ざっくり『Z9』との違いをまとめてみました。発売年はZ9の方が圧倒的に早いのですが、ファームウェアアップデートを重ねることで中身は後発のZ8とほとんど変わらなくなっています。そのため大きな違いといえばハード側の違いぐらいではないでしょうか。筐体の大きさにも由来しますが、使用するバッテリーがZ8とZ9では異なります。そのため電池持ち等に差が生じているのです。ただ縦位置グリップ非一体型のボディであるZ8はZ9に比べてはるかに軽くなっているのが分かります。
ある時の撮影機材風景。
基本的な性能はZ9とほとんど同じなので、多少の違いは有れど同様の操作感での撮影が可能です。ゆえにZ9をメイン機に、Z8をサブ機に据えてもノンストレスで撮影に没頭ができます。
Nikon Z8 + NIKKOR Z 180-600mm F5.6-6.3 VR
D850から引き継がれる堅牢なボディ筐体はシーリング等により氷点下の環境にも耐える優れた防塵・防滴性能を実現しています。ボディの『Z8』はもちろんのことLi-ionリチャージャブルバッテリー 『EN-EL15c』も、-10℃という厳寒の環境でも動作するため流氷の上でも変わりなく使用することが出来ます。またZ9に比較してバッテリー持ちは劣りますが、使用している 『EN-EL15c』はNikonの主力バッテリーでありながら価格が税込¥5,940(2025/01/01現在)と他の主流カメラメーカーの主力バッテリーと比較してもかなりお手頃に手に入れることが可能です。また、“EN-EL15”シリーズのバッテリーはニコンの一眼レフカメラから採用され続けているため長くNikonのカメラを手にしている方は自然と予備バッテリーが複数あるということも珍しくないかもしれません。バッテリーを入れ替える手間は生じますが、予備数を多く持てることでトータルの使用時間は逆転することも可能です。
Nikon Z8 + NIKKOR Z 180-600mm F5.6-6.3 VR
Nikon Z8 + NIKKOR Z 180-600mm F5.6-6.3 VR + Z TELECONVERTER TC-2.0x
ボディのサイズは大きすぎず、小さすぎず。それでいてZ9同様の画質とレスポンスの良さを実現しています。スペック上の重さはありますが実際に手にしてみると片手でしっかりホールドできるサイズ感でグリップ力もあり、重心の位置のおかげか見た目ほど重たさを感じません。望遠レンズからコンパクトなレンズまで幅広くマッチします。その中で冒頭でもご紹介したように、Z9に超望遠単焦点レンズ、Z8に望遠ズームレンズを付けることがしばしば。機能的に変わらないですがZ9の筐体を2つ動かし続けるのは疲れてしまいます。そのバランスでこのように落ち着きました。カメラを一台しか持ち出さないときは、移動が多い時にはZ8、三脚を構えたり時間をかけて撮影したりすることが多い時はZ9、などの使い分けをしています。
Nikon Z8 + FTZ + AF-S NIKKOR 600mm F4E FL ED VR (DXクロップ)
Nikon Z8 + NIKKOR Z 180-600mm F5.6-6.3 VR (DXクロップ)
4571万画素の高画素センサーを搭載した『Z8』。精細な描写が可能なのはもちろん、高画素センサーのメリットはそれだけにとどまりません。Z8のDXクロップ(1.5倍トリミング)時の画素数は5392×3592、すなわち約1936万画素ということになります。これはNikonの一眼レフD500(2088万画素)に迫る画素数なのです。また、連写速度を見てみてもD500は低速連続撮影で約1~9コマ/秒、高速連続撮影で約10コマ/秒ですが、Z8は低速連続撮影で約1~10コマ/秒、高速連続撮影になると約10~20コマ/秒とD500に勝る性能なのです。加えて、D500はメカシャッターなので可動部があり、しばしば耐久オーバーの機体や実際に動かなくなってしまう機体も目にしますが、Z8はミラーレスの中でもメカシャッターレスとなり可動部が無くなったのでシャッター回数を気にしなくて済むようになったのも大きいです。
もちろんD500にはD500の良さがあり、Z8にも良さがあります。しかし、今から鳥などの距離を稼いで連写をする被写体を撮影するならば、金額を考慮しなければ豊富な被写体検出モードのあるZ8は非常におすすめできる機材といえます。
Nikon Z8 + NIKKOR Z 135mm F1.8 S Plena
動き物だけでなく、ポートレートや一枚撮りの撮影シーンでも一切もっさり感がないので望遠レンズ以外での組み合わせでも信頼性は高いです。毛の一本一本の細部にわたって描写する様は高画素ならでは。山奥で温泉に浸かるニホンザルのように身も心も豊かにしてくれ、思わず悦に浸ってしまいます。
Z9の違いはもう一つ。Z8はファームウェアVer.2.00の更新で3つの「ピクチャーコントロール」が追加されました。そのうちの一つ、「リッチトーンポートレート」はのちのZ9のファームウェアバージョンアップによってZ9で使用することが可能となりましたが、残りの2つ「フラットモノクローム」と「ディープトーンモノクローム」はZ9では使用できずZ8のみで撮影が可能です。もともと『Zf』の登場時に話題となった「ピクチャーコントロール」。スナップ撮影などをされる方はプリセットでモノクローム系の「ピクチャーコントロール」が豊富に入っているZ8は使いやすいかもしれません。
Z9を2台持ちは、普段使いもする筆者にとってはやはり困難。動物だけでなく全国の花火も多く撮影している筆者。
以前は風景写真の一部としか捉えておらず、花火がいっぱいに、合成で重ねれば重ねるほど良い等と思っておりましたが今は異なります。表現方法はもちろん人それぞれ、多様にありますが花火にハマる程に一つ一つの玉やプログラムの構成、煙火店の違いなども魅力的に感じるようになりました。一方で空で破裂後、時差式で色が変わる花火も増えており、それらを全て写真で記録するのは難しくもなりました。そうして気が付けば動画撮影用のカメラと写真撮影用のカメラを持ち出すようになっていました。そんな時にも活躍するのがZ9とZ8。カメラ内RAW動画が撮影可能となった2機はまさに動画撮影も写真撮影も兼ね備える万能機種です。しかし花火大会によっては2時間近く打ち上がり続ける花火も珍しくはありません。そのため動画撮影にはバッテリー持ちの良いZ9を使用して、写真撮影用にZ8を使用するのです。使っていて分かりますがZ8も写真撮影であれば余裕で電池は最後まで持ちます。また足りないなと思うときは、モバイルバッテリーで給電しながら撮影することでその不安を取り除くことが出来ます。
Nikon Z8 + NIKKOR Z 14-30mm F4 S
写真撮影では複数の花火が同時に上がったり早打ちをするスターマインが絵になりやすいです。比較明合成(コンポジット)をしなくても絞りやNDフィルターを駆使することでダイナミックな花火を撮影できます。筆者の撮影ではBULBモードにしてドライブモードは連写。打ちあがる花火を見ながらシャッターをきっていきます。花火の撮影は三脚を使用することがほとんどです(※花火大会によって持ち込み可否や座席の条件もあるのでご注意ください)。そのため、写真撮影にはレリーズが欠かせません。
またその時に書かせないのがリモートコード/レリーズです。Nikonのカメラでは大きく2つの規格が採用されており、丸型と角型の形状があります。本機はZ9と共に丸型の形状を採用しています。そのため、レリーズを形状ごとに用意することなく使い回すことが可能です。
Nikon Z8 + NIKKOR Z 14-30mm F4 S
特別な時も何気ない時も、決定的な瞬間を逃さないNikon 『Z8』。
コンパクトなZ9でありながら、縦グリップ非一体型のボディとして最上位機種である本機種は、その捉え方でまた立ち位置も変わってくるかもしれません。また、今回は写真について触れていきましたが、動画性能も折り紙付き。12bit RAWや10bit ProRes 422 HQのカメラ内記録が可能であったり、単焦点レンズを使用していても画質の劣化なしに被写体をズームアップできる「ハイレゾズーム」等も搭載されており、本格的な撮影もこなせる機能が目白押しに詰まっています。
『Z8』は2025年1月14日までのご購入でキャッシュバックの対象になっています。手に入れるなら今が絶好のチャンスです。
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