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【Nikon】進化を遂げるZ8 Ver.2.00に迫る -被写体検出[鳥]モード-

【Nikon】進化を遂げるZ8 Ver.2.00に迫る -被写体検出[鳥]モード-

2024年2月7日、Nikonから驚きのニュースが発表されました。
待ちに待ったNikon『Z8』のファームウェアアップデートのお知らせです。
以前よりNikon『Z9』に搭載された“被写体検出[鳥]モード”が春頃にファームアップで対応することはアナウンスされておりましたが、蓋を開けてみてびっくり。
痒いところに手が届く細かなところから大幅な機能追加等、被写体検出の追加だけでなく、まさにVer.2.00の名にそぐわしいアップデートとなりました。

今回、私が注目したのは“被写体検出[鳥]モード”の追加です。
ミラーレスカメラだからこその被写体検出機能。
単なる動体検出ではなく、被写体を検出し最適な箇所にフォーカスを持っていきます。

今回、鳥を撮影するにあたって、取り回しのしやすい大きさと画角を兼ね備えた『NIKKOR Z 180-600mm F5.6-6.3 VR』で挑みました。
まずは動画をご覧ください。

いかがでしょう。
鳥の瞳を認識している様子が一目瞭然です。
動きの激しい撮影の場合はワイドめのカスタムエリアを使用して、そこを基準に被写体検出で追っていくということをしてみました。
カメラフロント側のFn1キーに「FX/DX切り替え」を、Fn2キーに瞬時に任意のAFエリアに切り替えができる「AFエリアモード+AF-ON」を当てており、さらにその任意のエリアをオートエリアに切り替えられるようにしています。
少し遠い場合にはDXクロップして距離を稼ぎ、最初の捕捉や画面いっぱいに鳥が写った時にはすぐさまエリア切り替えて抜けがないようにしてみました。

写真でも振り返ってみます。
日の出前の時間から出港し、沖へ向かうこと数十分。
氷点下の海原に氷が浮かびます。
後ろに浮かび上がるのは太陽。日の出を迎えるとあっという間に辺りが明るくなっていきます。

獲物を逃がさない鋭い爪と推進力を得るための大きな翼。
「オオワシ」と「オジロワシ」。その風貌に威厳を感じずにはいられません。
普段の撮影はMモードにしてISOだけをオートで調整しておりますが、気が付けばSモードで撮影を行っておりました。
慣れない環境での撮影でも自然と被写体ブレはしないシャッタースピードで撮影を行えていたようです。
そのため絞りにバラツキがありますが、開放絞りでも甘くなくシャープに撮れていることが分かります。

オオワシ Haliaeetus pelagicus

日本で一番大きなワシとも言われており、全長は雄が88cm、雌が102cmにもなる大型の猛禽類。
翼を広げたときの大きさ(翼開張)はなんと220-250cmと人一人の大きさを優に超えます。
冬季になると北から飛来する渡り鳥で、日本ではオホーツク沿岸で多く見られます。

迫力はすごいですが、正面から見る顔はちょっぴりお茶目。
横顔や斜めから見る顔はかっこいいのに何とも不思議なものです。

オジロワシ Haliaeetus albicilla

全長70 – 98cmとオオワシに比べるとやや小型な猛禽類。
それでも翼開長は180 – 240cmと十分な大きさがあります。
こちらも冬季になると大陸から渡ってきますが、北海道北部や東部では渡らずに留鳥として周年生息する個体もいます。
そのため夏に訪れても個体数は少ないですが観察することが可能です。

オジロワシという名前の通り、尾羽が白く、茶褐色の体にアクセントが目立ちます。
オオワシに比べるとシュッとしており、筆者個人としてはオオワシよりもお気に入りな存在です。
鋭い眼光と鉤爪を上空から光らせながら急降下して獲物に襲い掛かります。

さて今度は場所を移して枝の多い場所で小型の鳥を狙ってみます。

動きの素早い小鳥たち。
構えていても前に枝が被ってしまったりすぐに飛んでしまったり、猛禽類とは異なりなかなか思うように撮らせてはくれません。
しかし被写体検出機能の入ったNikon『Z8』。
ちょっとした枝被りはものともしません。

ハシブトガラ Parus palustris
ミヤマカケス Garrulus glandarius brandtiiエゾアカゲラ Dendrocopos major japonicusシジュウカラ Parus minor

鳥の顔付近が完全に枝に被ってしまったり、背を向けられたりしてしまうとフォーカスがやや不安定になる傾向はあります。
しかし、検知し直すと素早く補足するのでそこまでマイナスには感じませんでした。
むしろ小鳥の動きが素早すぎてカメラの性能よりも撮り手側の動きの慣れの方が大きく撮影に左右しそうです。

オオハクチョウ Cygnus cygnus

首が長く顔も小さいオオハクチョウも一見背景と顔が同化しがちですが、きっちりと被写体認識をするのでピントがしっかりとオオハクチョウに来ます。
優雅に泳いでいる姿も、突如としての助走からの飛翔までも常にピントを合わし続けて撮影を行うことが出来ました。

Nikon Z8の最新ファームウェアVer.2.00はまだまだ拡張機能が目白押しです。
今回はその中から「被写体検出[鳥]モード」にフォーカスしてみました。
従来からの高性能なAFに被写体検出が組み合わさったことで、野鳥の撮影がより簡単になりました。

レンズの『NIKKOR Z 180-600mm F5.6-6.3 VR』も手持ち可能なサイズながら望遠側が600mmまでカバーできるので遠くにいる野鳥も大きく写すことができます。加えてワイド側も180mmと近くに鳥が来た時も素早くカバーができるレンズでした。
『Z8』はバッテリーグリップ非一体型のボディで小型ながら中身の性能はフラッグシップ機に並ぶ性能を有しています。
ぜひVer.2.00に進化したNikon『Z8』を体験いただきたいものです。
これらかもNikonのカメラから目が離せません。

⬇前回の記事はこちらから⬇

【Nikon】進化を遂げるZ8 Ver.2.00に迫る -モノクローム系ピクチャーコントロール-

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[ Category:Nikon | 掲載日時:24年03月11日 17時00分 ]

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