【Nikon】 押入れカメラを持ち出して… その2
押入れに仕舞いこんでしまったかのように長く使わずにいたカメラを、
このままではいけないと久々に持ち出して使ってみようというのが今回の企画…
最近、フィルムカメラのブログも減っちゃってるしねぇ…
このままフィルムカメラの灯を消してしまうのは良くないし…
…よし、ここはひとつ、私が身を粉にしてフィルムカメラの良さを皆様にお伝えしよう!!
そういう強い決意のもと始まったコーナー (…ということにしておいてください。)
そんなわけで、第2回!
3月末に撮った新宿御苑の桜を!
…って、何か?
撮ってすぐ結果が見られることは、デジタルカメラの優位性の一つです。
フィルムカメラは、現像やプリントが上がってくるまで少し「間」があります。
そう、この「間」がいいんです。
思い通りに撮れたのかどうか、ドキドキしながら待つ「間」
そう、2か月半…
……なわけないか…
あぶない、あぶない…
遅筆なせいであやうく企画自体が「押入れ」に入ってしまうところでした。
今回のカメラは、「ニコン F3 HP」です。
初回「ニコン F2」に引き続きのニコン。
大人の事情が続きます。
「F2」の後継機として、1980年3月発売。
フラッグシップ機としては初めての電子制御式シャッター・絞り優先AEを搭載。
イタリアの有名デザイナー、ジウジアーロのデザインはニコンらしい頑健さの中にモダンなテイストが加味された
当時としては大変斬新なものでした。
ニコンの伝統となったボディの赤ラインも、ここからスタートしました。
電子制御の信頼性・耐久性うんぬん、デザインの奇抜さうんぬん、と発売当初は賛否両論分かれましたが、
その後、オートフォーカス機「F4」「F5」といった後継機が出てからも並行して製造・販売され、
2000年に製造終了するまで、実に20年にわたりプロアマ問わず愛され続けてきた大ロングセラー機です。
その間さまざまなバリエーションのモデルが生まれました。
特に交換可能なファインダーの種類が豊富で、今回の「F3 HP」はメガネ使用時でもファインダー視野が確保できるように、
低倍率ハイアイポイント仕様のアイレベルファインダーが装着されたモデル。
ノーマルのアイレベルファインダー搭載機と合わせ、2本柱のモデルとして活躍しました。
高校写真部でカメラ小僧をやっていた頃はまさに「F3」の全盛期で、
「Canon New F-1」とどちらが優れているかで部内が二分され、
連日あーでもない、こーでもないと白熱した口論が展開されていました。
といっても、「F3」や「New F-1」は、おっかない先輩たちのカメラ。
後輩の私は「FE2」を手に「写真はカメラで決まるんじゃない!」とうそぶいていました。
その後、CONTAXユーザーに鞍替えしたので、実際に「F3」を手に入れたのは、社会人になってから。
今回の使用レンズの1本、「Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZF」を使ってみたくて、
それに見合うボディをということで購入しました。
こちらの登場は2006年。
それまでは、伝説のツァイスレンズを使いたいがためにCONTAXカメラを使用していた人も多く(私もその一人)、
京セラのカメラ事業撤退で35mm判ツァイスレンズの灯が消えてしまった時は、大変ショックを受けました。
それが思いもかけず、コシナからカール・ツァイス ブランドとして登場!それもニコン マウントで!
このニュースにはツァイスファンはもちろん、ニコンファンも狂喜乱舞しました。
その後、ライカマウントやEOSマウントなど、今やツァイスレンズが巷にあふれている状況ですが、
それらもこの「Planar T* 50mm F1.4 ZF」から始まったといっても過言でないわけです。
今回はもう1本。「Nikon Ai Nikkor 20mm F2.8S」も使用。
長い間、広角は28mmを常用していたので、思い切って手に入れた1本です。
超広角のわりにコンパクトで、かつスタイルもよく、気に入っています。
で、「F3」とその2本を携えての「通勤ハッセル」もとい、「通勤写真」です。
「とりあえず、ハッセル!!」というブログで、中判カメラのハッセルブラッドを鞄に詰め、
通常の時間より少し早く家を出て、山手線1駅間を歩きながら写真を撮るという企画をやっています。
題して「通勤ハッセル」。
今回は「F3」に持ち替えて、さらにちょっと遠回り。
代々木駅から総武線に乗り換えて、千駄ヶ谷駅に。新宿御苑 千駄ヶ谷門から入場です。
Nikon F3 HP + Carl Zeiss Planar 50mm F1.4 (フジフィルム・プロビア100F)フィルム、以下同じ
入り口では守衛さんがアルコールの持ち込みを厳しくチェックしています。
えぇ、持ってませんよ。 なんたって通勤途中ですから!
50mm F1.4
入ってすぐに大木が迎えてくれます。
そして念願の桜!
50mm F1.4
3月末だったのでまだ満開とまではいきませんが、ここ数日で急に暖かい日が続いたので、
木によっては一気に開花が進んでいました。
50mm F1.4
枝枝の合間からは抜けるような青空!
ツァイスブルーといわれる青の鮮やかな描写を楽しむには、まさにうってつけの陽気です。
千駄ヶ谷門近くの広場にはそれほど人も多くなく、穴場的な感じでよかったのですが、そこから脇道を入った桜園地にはご覧のとおり…
50mm F1.4
あちこちで皆さん思い思いに撮影中…
50mm f1.4
そんな中、よく聞こえてくるのが中国語。
最近、新宿御苑は外国の観光ガイドにもよく取り上げられているそうで、中でも中国人観光客の方々に大人気のスポットなんだとか…
この日も、大人数の家族連れで闊歩している光景に何度も遭遇しました。
さて、ここいらでレンズ交換。 20mmの出番です。
Ai Nikkor 20mm F2.8S
20mm F2.8
思いっきり逆光ですが、フレアも出ず、桜のピンクも表現されています。
さすが今でも現行で新品が販売されているレンズ。 描写力もなかなかです。
そして、中央の池のわきに佇む枝垂桜の木に。
20mm F2.8
こちらは満開! そして写真部だらけでした…
ソメイヨシノより少し前に満開を迎える枝垂桜。
毎年、御苑には4月に入ってから撮影に出向いていたので、ここまで満開の風景を見るのは正直初めてでした。
私も写真部根性がムクムクと…
20mm F2.8
20mm F2.8
下から見上げると、まさに流れ落ちてくる感じ! ……うん、腰痛い…
20mm F2.8
そして気が付きました… 「20mmばっかで撮ってるじゃん…」
根が無精者なので、ついレンズ交換を怠ってしまうのです…
もっと撮影していたかったのですが、何せ通勤途中。
歩きながらレンズ交換し、再びソメイヨシノを。
50mm F1.4
上(画面奥)のほうはまだ蕾ばかりだったので、絞りを開け気味にして撮影。
絵画的なボケ方になりました。
50mm F1.4
新宿御苑の写真でよく見かける風景。 …でもまだ蕾ばかりでなんとも寂しい…
20mm F2.8
こうやって広く撮るとまだ時期が早いことがよくわかります。
そして咲いてるところには、当然のように人だかり…
20mm f2.8
さらに近づくとかなりの人数。
50mm F1.4
それもそのはず、紅白の見事な共演! 青空バックでさらに映えます。
50mm F1.4
皆さん、カメラや携帯に自分の春を写しこもうと必死です。
かくいう私もその一人。 時間を忘れて撮影に没頭してしまいます。
……ん、時間を忘れて… えっ、え~!!
予定していた退出時間を過ぎていました。
ここからお店まで結構距離あります…
園内を早歩きで進みます。 って、新宿門までもちょっとあるぞ…
「まずい、まずい、まずい…」
気ばっかり先走って前へ進みません。
50mm F1.4
新宿門近くにあるモクレンの花は、すでに盛りを過ぎて散り始めていました。
…って、いやいやそれどころではないから!
そして新宿門に。 うわぁ、行列になってる!!
50mm F1.4
荷物チェックの順番待ちで大変なことになっています。
「千駄ヶ谷門はスカスカですよ!」
思わず教えてあげたくなりますが、…それどころではない!!
ここから先、お店までおよそ1キロちょっと…
そこをひたすらダッシュ! …なんてわけにはいかず…
日頃まったく運動していないおじさんは、ちょっと走っちゃ息が切れを繰り返し、
汗だくになりながらタイムカードを押しました…
ぜぇ、ぜぇ… さぁ、仕事だ …ぜぇ、ぜぇ…
同僚の中には「朝、ジョギングしてから会社来るんだ!」なんて人がいますが、
…ぜぇ、ぜぇ、気がしれません… ぜぇ…
(文責・イット)
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