今回は「Nikon COOLPIX P1000」で撮影してみました。
発表された時から、「3000mm相当という未知の望遠域の世界はどんなものか」と気になっていました。
鏡筒部分のズームレバーの隣の「クイックバックズームボタン」を押すと、いったんワイド側に引き下がり、元の焦点距離まで再度ズームアップしてくれます。
画角が極端に狭いため、被写体を探すのにかなり役立ちました。
手振れ補正の効果は非常に強く、頼もしく感じました。通常、超望遠レンズの領域は三脚が必須となりますが、
地面に膝を付いたり、壁や手すりを利用して工夫すれば、「Nikon COOLPIX P1000」では手持ち撮影でも、
ほとんど手振れせず撮影することができました。
ここに掲載した写真は、すべて三脚も一脚も使用せず、手持ちで撮影しています。
3000mm相当
満月は非常に魅力的ですが、欠けた月にも面白さがあります。
クレーターの凹凸が驚くほど緻密に描写されています。
月の撮影だけに限定してしまえば「もう天体望遠鏡は要らないのでは?」
と思ってしまうほど、簡単に撮影出来てしまいました。
2200mm相当
日中の月も撮影してみました。日中でも実はこんなにクレーターが見えるということに驚きました。
3000mm相当の画角は月の上下がはみ出てしまう程の画角の狭さです。
肉眼では見えない異次元の世界を体験できます。
3000mm相当
およそ15kmほど離れた地点から3000mm相当の焦点距離で、東京タワーの一部を撮影。
この日は寒い一日でしたが、日差しがあり風がないため、陽炎が出てしまい画像が揺らいでしまっています。
肉眼ではポツンとしか見えない、ずっと遠くの被写体を手に取るように撮影できます。
750mm相当
陽炎が強いため、列車の編成写真は断念。
長望遠レンズの圧縮効果と、陽炎を利用し、少し幻想的な画作りをしてみました。
1500mm相当
1700mm相当
公園の林にいたヒヨドリを狙ってみました。3000mm相当の超望遠を駆使すれば、
シジュウカラやメジロなど、もっと小さい上に警戒心の強い鳥たちも逃げられずに撮影できそうです。
COOLPIX P1000といえば「月撮影専用カメラ」というイメージと持っていましたが、
いろいろな可能性があることが少し試しただけでもよく分かりました。
超望遠レンズの未知の世界を手軽に体験できる1台です。
|
|