【Nikon】Dタイプレンズ銘玉特集!
連日厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
暑さにも負けず、マップカメラ本館3階ではニコン特集コーナーを展開しております。
今回ご紹介いたしますのは「Dタイプレンズ銘玉特集」。
採り上げているのは
Ai AF Zoom-Nikkor 18-35mm F3.5-4.5D IF-ED
の3本です。85mmはネット上に多少レビューがございますが、それ以外のレンズはあまり作例を目にする機会もないかと思います。
さっそくレンズへの要求値が高い4575万画素のD850を使用し撮影してまいりました。
まずはAi AF Zoom-Nikkor 18-35mm F3.5-4.5D IF-EDです。
この日は真夏日でアスファルトの照り返しもキツく、古いレンズには厳しいコンディションです。こちらは35㎜でf5のカット。
ほぼ開放で十分なシャープネスを発揮し、最新のデジタル一眼レフでも十分な画質を誇ります。
では意地悪に太陽を入れて撮影してみましょう。
18㎜でf5です。構図もまともに作れないほど眩しい日差しでしたが、ここまで耐えてくれれば十分です。(右下に少しだけゴーストが出ています)
暗部の階調もしっかり再現。地味な存在ながら、実は高性能な広角レンズです!
レフ機を使った周辺部でのAF精度も安定していて、安心して使用できます。(日ざしが反射するビルの壁などでも、2~3回やり直せばちゃんと合焦します)
大好きです。
では次はAi AF Nikkor 85mm F1.4D IFです。
太く短い鏡筒はホールディングバランスも良く、吸い込まれるような大きさの前玉は所有欲を満たします。
開放でのカット。軸上色収差が出ていますが、ハイライトからシャドウ部までよく粘っています。
連綿と受け継がれるアルファロメオのレーシングスピリットを体現した、ジュリアクアドリフォリオの幽玄な魅力を余すことなく再現できました。
f2.5まで絞ると中央部の解像度もしっかりと立ち上がり、前ボケも後ろボケもとろーりとクリーミー。
女性の持っている傘の滲み方が素敵です。
さて、最後はAi AF DC-Nikkor 135mm F2Dです。
こちらのレンズはDC(Defocus Image Control)というボケ味をコントロールする珍しい機能が付いています。
レンズ前玉側についているDCリングをF(フロント)側に回すと前ボケを強調しR(リア)側へ回すと後ボケを強調することができます。
また、DCリングを絞り値よりも大きな数値にすることでソフトフォーカスのような使い方も可能です。
このレンズの使い方は
で詳しくご紹介しておりますので、よろしければそちらをご覧ください。
2020年8月現在でも製造が続けられているDタイプレンズ。
「オールドレンズ」でもなく「現行レンズ」でもない…。
フィルム~デジタル黎明期を駆け抜けた銘玉たちは、最新の高画素カメラで使っても素晴らしい画を吐き出してくれます。
これからも様々な特集をしてまいりますので、どうぞお楽しみに。