
2月28日に発売が迫った「NIKKOR Z 35mm F1.2S」。Zレンズとしては3本目となる、開放F1.2を実現したレンズです。そこでこの記事では、前後編にわたってZレンズのF1.2の”魔力”をお届けしていきます。
前編はこちらからご覧いただけます。
後編でご紹介するのは「NIKKOR Z 85mm F1.2S」。
前編でご紹介した「NIKKOR Z 50mm F1.2S」に次いで発売されたZマウントニッコール2本目の開放F1.2搭載レンズです。
フラッグシップ機である「Nikon Z9」に装着し、水族館を訪れました。
早速動体性能を生かしてイルカショーを撮影してみました。
85mmでF1.2という薄いピント面を完璧に操り、印象的な写真を撮ることができます。
ピント面が薄いということはその分ボケを大きくできるということ。
細かな水飛沫の1粒1粒が宝石のように輝きます。この水飛沫の量でもイルカにピントが合うのはZ9の優れた動体性能のおかげです。
もちろんF1.2の明るさを生かした夜間撮影にも持ってこいのレンズです。
ストロボを炊いて撮影したかのような大きさの雪が写っていますが、光源は街灯のみ。高い描写力とボケの美しさを両立しています。
今回昼と夜でほぼ同じカットを撮影することができました。
夜のカットは開放のF1.2、昼のカットはF2.8まで絞っての撮影です。
F1.2で前景のボケを大きく印象的に見せるもよし、F2.8まで絞って道路に張られた石畳の質感を出していくもよし。様々な表現がこのレンズ1本で可能です。
そして85mmといえばポートレートの定番画角でもあります。今回は残念ながら一人旅のため被写体を人ではなく銅像でお送りさせていただきますが、質感描写にも優れています。
中望遠の画角でF1.2という明るさを持つこのレンズは、あらゆるものを写真の主役にしてくれるレンズだと思います。薄い被写界深度は視線誘導にはうってつけで、「何もない」にすら意味を付加してくれます。
ぜひ一度、Nikonが誇るF1.2の”魔力”を体感してみてはいかがでしょうか。
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