【Nikon】MACRO日記 Vol.4

Nikon Z6 ＋ FTZ ＋ AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

黒背景の植物写真が私の作風の1つ。
普段は屋外で自然光による撮影を行っていますが、
今回は室内でストロボを使用して撮影に挑みました。

今回ご紹介するのは、Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED
重量約425gとコンパクトなマクロレンズです。
逆光時のフレア、ゴーストを抑えるナノクリスタルコートを採用、
素早いAFやピント面のシャープさなど、素晴らしい性能のレンズ。
状況によってはNikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G IF-EDとどちらを使用するか迷うくらい使い勝手のよいレンズです。
最短撮影距離は60㎜が0.185m、105㎜が0.314mと被写体に接近して撮影することが多い場合は60㎜の方が使いやすいこともあります。

今回使用したボディはNikon Z6 。
手振れ補正がないレンズでもZ6のボディ内手振れ補正機構により補正が可能なのが非常に便利で、
AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G EDとの相性も抜群です。
新画像処理エンジン「EXPEED 6」の恩恵もあり、解像力は申し分ありません。

ミラーレスカメラでストロボ撮影する際のポイントが1つ。
ミラーレスカメラの特徴として、一眼レフカメラと違い、
ファインダーや画面モニターに撮影設定を表示させることができます。
日中の撮影では明るさの確認をするのに非常に便利ですが、撮影時の真っ暗な部屋では何も見えません。
モデリングランプの僅かな光がありますが、これはストロボ光がどのように当たるのかを確認するものなので用途が異なります。
Z6の場合、撮影設定を表示の設定は、
カスタムメニューの「d8：Lvに撮影設定を反映」で反映させるか否かを選択することが可能です。

Nikon Z6 ＋ FTZ ＋ AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

冒頭でもお話した通り、普段は自然光での撮影がメインの私。
しかし、自然光で黒背景の写真を撮るのは設定の難しさ以上に撮影条件の難易度が高く、
撮影に赴いても思った通りの写真が撮れないことも多くあります。
また、被写体次第ではそもそも撮影困難ということも少なくありません。
せっかく室内で撮影するのだからと、選んだのはヒマワリ。
買い出しに行ったスーパーで偶然見つけた被写体でした。

Nikon Z6 ＋ FTZ ＋ AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

被写体のディテールを撮りたいと思ったのが黒背景の写真を撮る動機でした。
写真は引き算でできているとよく言われます。
被写体以外に何も存在しない、被写体にのみ集中できる写真が面白いのではないかと思っています。

Nikon Z6 ＋ FTZ ＋ AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

今回はCOMETのモノブロックストロボ、TW-04FS TWINKLE 04 FSを1灯使って撮影。
室内での撮影は初めての試みであったため、試行錯誤での撮影となりました。
屋外での撮影と違い、被写体を自由に動かせるのが非常に楽で、
花の裏側など撮りたいと思った個所にライトを当てることができるのが新鮮でした。

Nikon Z6 ＋ FTZ ＋ AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

屋外では撮影できなかっただろう写真がこちら。
また、室内では強風が吹き荒れることもないので、じっくりと接近して撮影できました。

Nikon Z6 ＋ FTZ ＋ AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

撮影の終盤には、ライティングをこまめに変えたりし、
花弁の面白い部分にライトを当ててみるなどしてみました。
生き生きとした光沢感のある写真ではなく、しっとりとしたマットな写真が撮れました。

Nikon Z6 ＋ FTZ ＋ AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED

室内でのストロボを使ったヒマワリの写真はいかがでしたでしょうか。
普段見慣れているであろう、真夏の青空を背景とした爽やかさはなく、
どこか冷たく渋いイメージのヒマワリが撮れたのではないでしょうか。

今回の撮影を行うまで、黒背景の写真は偶然の価値観などもありしないと決めていました。
しかし、ものはやってみるもので、思いのほか面白く、収穫も多い撮影でした。
Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G EDはスナップでも活躍する万能性があり、
私の撮影時のレンズ編成でも選ばれないことが少ないくらい、信頼しているレンズ。
ニコンのマクロレンズを探している方は勿論、単焦点レンズを欲している方にもオススメする1本です。