【Nikon】NIKKOR Z 135mm F1.8 S Plenaと季節の変わり目
普段は広角レンズでの撮影、特に焦点距離24mmが好きな筆者ですが、今回はあまり使用したことのない焦点距離で桜を撮影しようと思い「Nikon NIKKOR Z 135mm F1.8 S Plena」を使用してみました。
空間が満たされているという意味のラテン語に由来する“Plena”がどのような描写をするのか楽しみにして、3月下旬に埼玉県でも有名な桜名所である幸手権現堂桜堤にて行われる桜まつりに向かいました。
非常に人気で休日はたくさんのお花見客が来られるので、平日の人出の少ない午前の早い時間から撮影を始めました。
とはいうものの、例年より開花が遅いというニュースが流れている中で権現堂もソメイヨシノはまだこれからという状態。しかし、早咲きの河津桜はきれいに開花していたのでその中でも元気そうな花びらを探しながらの撮影になりました。距離感に戸惑いましたが、最短撮影距離が0.82mなので少し桜と距離感を保ちながらシャッターを切ります。非常に鮮やかな色彩でとてもきれいです。
小鳥も飛び回っており撮影の機会をうかがっていたのですが、枝にただずむ小鳥に上手くピントを合わせることが出来ました。桜と小鳥の組み合わせは春を感じさせてくれて暖かい気分にさせてくれます。
下部に菜の花、真ん中に河津桜、上部にソメイヨシノの3月の季節の変わり目のコントラストが気に入っています。
菜の花畑全体にピントを合わせてみても良かったのですが、あえて前面の一列だけにピントを合わせてみました。圧倒的な描写力を感じさせてくれます。
ソメイヨシノの細かい枝木の一本一本がきめ細やかに映し出されていて感嘆してしまいます。
平日とはいえ、やはり有名な桜名所ということもあり、団体の方々も増え始めたため3時間をほど撮影し切り上げることにしました。
「Nikon NIKKOR Z 135mm F1.8 S Plena」の解像力は本当に素晴らしく、 カメラを向けた先にあるものをきれいに切り取ってくれます。
それは、今回の自然や花だけでなく、ポートレートでもその実力を遺憾無く発揮してくれます。
是非とも使用していただきたい一本です。