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【Nikon】ZとVM ~夏から秋へ、仄かな季節の移ろい~

 

NikonがZシリーズカメラを送り出してから3年近くが経ちました。レンズ、ボディ共にラインナップが充実してきたZマウントシステムですが、Zだからこそ出来るカメラの楽しみ方があります。

それはミラーレス機の短いフランジバックを利用し、マウントアダプターを介してNikon以外の色々なメーカーのレンズも楽しめるというもの。

と言う事で、本日は【Nikon Z6】と【Nikon Z6II】に【SHOTEN マウントアダプター ライカMレンズ/ニコンZボディ用 LM-NZ】を装着の上、【Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM(ライカM用)】と【Voigtlander HELIAR classic 75mm F1.8 VM(ライカM用)】の二つで撮った写真をお届けします。

 

※一番上の写真のみ【Nikon Z6】に【Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM(ライカM用)】を装着して撮影。

これより下の写真は全て【Nikon Z6II】に装着しての撮影です。

 

 

 

ある晴れた日のこと。東京都江戸川区の南端にある葛西臨海公園へと出かけました。

筆者は江戸川区育ちのため、家族や友人はもちろん小学校の遠足等でも通ってきた思い入れのある場所です。

9月になり、涼しい日が続いていたところへ幾日ぶりかの夏の日差し。平日でしたが、学校帰りらしき制服姿の高校生、大学生や子供連れ、地元からウォーキングなどで来ている方、遠くからロードバイクで来た方など、多くの人が思い思いに過ごしていました。

 

 

先ほどの写真から少しだけ陸側に来ました。

浜で遊んで付いた砂を落とすための水道です。フォーカスは水道に。そこから前後へスッキリ抜けてゆく自然なボケと、水溜まりの反射光の素直な描写が気持ち良く感じます。

濡れたコンクリートから照り返す強烈な光が、夏の空気感を留めている様にも思えます。

 

 

臨海公園には、駅から真っ直ぐ進んだ先に建つ『クリスタルビュー』と呼ばれる展望台があります。一面ガラス張りで見晴らしが良く、海を見た時の解放感は訪れる人に爽快感を与えさせてくれるでしょう。

この写真はそんなクリスタルビューの階段から、敢えて海側ではなく駅方面、つまり北側にレンズを向けて撮ってみたものです。

少々捻くれ気質のある筆者は、海側ではなく此方を撮ってみたいと心が思ってしまった様で・・・。ですが、外の木々や空と、窓に反射して写り込んだ景色が組み合わさることで、このレンズの素直な描写をより実感できるかと思います。

余計なモノの無い、レンズを通った純粋な光を捉えた様な・・・言葉に表すのは難しいですが、このVoigtlanderの描写力や画の出方、刺さる人にはとことん刺さる写りではないでしょうか。

ところでこのクリスタルビュー、残念ながら今月13日〜来年5月31日まで改修工事のため利用出来ないとのことです。工事が終わった暁には、是非お越しになってみて下さい。

 

 

 

臨海公園の遊歩道には様々な木が植えられていて、中には木陰にテントを拵えて昼寝している方もいたり。

針葉樹が植えられた一角にて、太陽光とそれを遮る葉が目に留まり、75mmのレンズで撮ってみました。すると不思議なことに、汗が出るほど暑いと感じていたはずの日差しが、こうして見ると少しだけ柔らかに思えてきます。

物理的に光が遮られているからと言えばそれまでですが、このレンズの持つボケの描写も相まって、ギラギラと照り付けていた強烈な光の雰囲気を柔和な物に変えてくれているのでしょう。人によって好みは分かれると思いますが、個人的には好きな点です。

 

 

 

足元の木の根。あちらこちらで複雑に絡み合った太い根や細い根。その全てが、木が生き抜くために地に張り巡らせた生命の証です。

ふと目に留まったそれを収めようと、少し離れたところからシャッターを切ります。

この時には気付きませんでしたが、カメラが切り出した空気感はこの日感じていた夏から少し進んだ物。秋の空気が少しだけ混じっている様に思えるのは気のせいでしょうか。

季節は確実に進んでいっているのだと、そう思わせてくれました。



【新品】Nikon Z6はメーカー在庫切れのため、お取り寄せまでお時間をいただいております。
ご検討中のお客様は【中古】がおすすめです!

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander etc. Nikon | 掲載日時:21年09月18日 12時02分 ]

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