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【Nikon】Z50の楽しみ方 Z 40mm F2/Z 26mm F2.8

【Nikon】Z50の楽しみ方 Z 40mm F2/Z 26mm F2.8

エントリーユーザーから高い人気を誇るNikonミラーレスAPS-C機。クラシカルなデザインが魅力の「Zfc」、動画撮影にも強い「Z30」、そしてその中でも最もベーシックなモデルが「Z50」シリーズです。昨年末にはAF性能や動画性能が向上したII型も発売され、本機の人気は相変わらず衰えません。

旅先やちょっとした出かけ先でのスナップをメインとする筆者にとって、機材選定の際に優先されるのはやはり”持ち運びやすさ”です。毎度少しでも移動が苦にならないものを、と考えるとおのずとAPS-C機を選ぶ機会が増えます。各メーカー様々なAPS-C機が存在する中で、筆者が特に気に入っているボディがこのZ50。有効画素数約2088万画素、画像処理エンジンにはZ7、Z6と同じ EXPEED 6が採用され、質量約450gとコンパクトさに高性能を詰め込んでいます。また3機種の中で唯一グリップを搭載しており、しっかりとホールドして撮影に臨めるのも個人的に好きなポイントです。

しかしNikon ZマウントAPS–C用設計の純正レンズに関してはまだあまり選択の幅がありません。そこで今回はZ50の軽量コンパクトを損なわずに使えるフルサイズ用レンズを2本、旅のお供に撮影を行いました。Z50の魅力、またレンズ選びの参考になったら幸いです。

まずひとつめのレンズは「NIKKOR Z 40mm F2」。Z50に装着すると換算約60mm相当の中望遠レンズとして使用することが可能です。一般的に中望遠と呼ばれる焦点距離のレンズの場合は自ずとレンズのサイズ感も大きくなるものが多いですが、本レンズであれば全長約45.5mm、質量約170gと片手サイズのコンパクトさで楽しめます。

この日はバスツアーを利用して山梨へ。はじめの目的地は忍野八海でしたが、渋滞の影響で予定より到着が遅れ滞在時間が短縮。バタバタの中であまり見慣れない夏仕様の富士山を撮影いたしました。ひらけた場所からの富士山であれば広角レンズを使用しその雄大さを表現することも可能ですが、にぎやかな観光地で建物や人込みを縫った中での撮影であれば、60mmという焦点距離は望んだ被写体にフォーカスすることが可能です。

続いて氷穴へ。富士山の噴火による溶岩によって作られたこの洞窟は、平均気温が約3℃ほど。この日もじめじめと蒸し暑い日でしたが、涼む、という表現よりまるで冷蔵庫に閉じ込められているような極端な寒さを味わえました。洞窟内を奥へと進んでいくと見どころの氷柱が現れます。ツアーガイドの方によると「実はここ数年この時期はまったくみることができなかった」とのこと。青白くライトアップされ、神秘的な空間に感嘆の声が上がります。氷に近寄るのには限界があるので、60mm相当の焦点距離が私の目に代わって氷の質感をリアルに捉えてくれました。

洞窟内は狭く屈んで通らなくてはならない場面もありましたが、Z50ほどのコンパクトさであれば苦ではありません。

最後に桃狩りを体験を行いました。太陽の光を浴びて青々とそよぐ緑の中に、沢山の食べ頃の桃たち。鮮やかなももいろが自然に映える発色です。漂う甘い匂いと相まって、はじめてのその光景にうっとりしました。夏の暑さを忘れるほどお腹も視覚的にも満たされた記憶がこの日の写真たちを振り返ると蘇ります。観光の要素が強い1日だったので、自分が触れられない範囲のものを本レンズによってしっかりと収めることができました。

続いて2本目のレンズは「NIKKOR Z 26mm F2.8」。質量はわずか約125g、全長約23.5mmといわゆるパンケーキレンズと呼ばれるかなり薄いレンズになっています。近しい焦点距離でもあるAPS-C用設計レンズ「NIKKOR Z DX 24mm F1.7」と比べると、F値は劣るものよりコンパクトさを重視される方にはおすすめの1本です。

この日は三浦半島方面へ行きました。あいにく午前中の空はどんよりと暗く、年月を感じる岩肌と相まって厳かな雰囲気を感じられました。本レンズをZ50に装着した場合、35mm版換算で約39mm。風景写真やテーブルフォトなどより手軽なスナップ撮影に合う焦点距離として使用が可能です。本レンズであれば現地で自分の目で見たままの風景を写真に残すことができます。

旅の醍醐味といえばご飯。ランチは有名なまぐろ定食を、また昼過ぎの小休憩にはドーナツ屋さんへ。ピント面、しっかりと表現された立体感は感動を覚えます。また開放F2.8のボケ感もとても自然です。やはり温かいご飯が冷める前に、また一緒にいる友人を待たせる前に、さっと撮影ができるのはテーブルフォトを撮りたい方にとって大きなポイントではないでしょうか。薄くスリムなレンズなので、こういったテーブル上のものをはじめとした被写体との距離も気にせずに撮影に挑むことができます。

最後は青空の三崎港から。今回はお気に入りの「Z50」と合わせて「NIKKOR Z 40mm F2」と「 NIKKOR Z 26mm F2.8」の組み合わせを紹介いたしました。手軽なコンパクトさは旅の邪魔どころか、体になじむような快適さでした。

もちろんフルサイズ機に使用しても抜群な2本のレンズたち。Z50を楽しむ上で新しいレンズの選択の幅を広げるお手伝いができたら嬉しく思います。ぜひ、お試しください。

 



↓後継機種「Z50II」はこちらから↓

[ Category:Nikon | 掲載日時:25年07月30日 16時30分 ]

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