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【Nikon】Z6、アダプターとアポズミクロン75mmのスウィーツ

Nikon Z6 + APO SUMMICRON 75mm F4 ASPH.

スウィーツ 02

師走になり、寒い日もちらほらある様子のこの頃。
Nikon Z6が発売してから、早くも二週間ほど経ちつつあります。
見やすいEVFや、特化した動画機能などを搭載し、
オールラウンド機種として大変ご好評をいただいております。
そんな中、Zマウントに対応するマウントアダプターも徐々に各社から発売され始めました。
とりわけ、Zマウントは後述する理由で、様々なメーカーのレンズを使用することができます。
今回は、そんなアダプターを介して撮影した写真をお披露目したいと思います。

さて、この新しいZマウントは、各社が展開するミラーレスカメラと比較しても、マウントアダプターを介した「レンズ遊び」に適したカメラといえます。
まず理由として、比較的短い、16mmというフランジバックが上げられます。
これは、撮影される画像を司るセンサーからレンズ取り付け部までの距離が短いことを意味し、Zマウントにおける今後のレンズ開発のゆとりだけでなく、アダプターさえ介せば、様々なメーカーのレンズを自在に付け替えられるというメリットがあります。
(もちろん、電子的な情報が必要なAF駆動やレンズ内手振れ補正機能の使用には制限が発生する場合がありますので、すべての機能をオリジナルのマウント通りに使用できるわけではありません。)

また、Nikonが公式に発表している情報ではありませんが、内部の構造分析をした結果、従来の他社製ミラーレスと比較しても、撮像センサー前面の保護ガラスが薄く、アダプター使用時、特に広角系レンズを使用した際に、光学的なアドバンテージがある、という情報もあります。

そういった点を踏まえて、実際にZ6に、ライカMマウントのレンズを装着し、撮影を行って参りました。
使用したレンズは、APO-SUMMICRON 75mm f2.0 ASPH.です。

Nikon Z6 + APO SUMMICRON 75mm F4 ASPH.

ミラーレスたる独創的なボディのZ6に、クラシカルなデザインのLeicaのレンズ。アダプターは新規に発売されているKIPON製のものを使用しました。

ニコンを愛してやまない私も、ついつい他社製レンズに浮気してしまいます。ところで、実は私、恥ずかしながら今回の撮影までLeicaレンズは実際に使ったことがありませんでした。
それ以前の漠然とした印象としては、レンズ全般的にシャープネスは高くなく、古典的なレンズ構成をしていると勝手に考えていました。
しかし今回の撮影でAPO SUMMICRON 75mmを使用してみると、
すぐに撮影前の想像は払拭されることとなります。

Nikon Z6 + APO SUMMICRON 75mm F4 ASPH.
(SS 1/4000 F2.0 ISO100)

この描写を一目見て、私はこのレンズが気に入りました。
75mmという少々珍しい焦点距離のF2.0は絶妙な被写界深度を形成します。
ボケもうるさくならず、アポクロマート構成により、開放ながら効果的に色収差が除去されていることがわかります。

Nikon Z6 + APO SUMMICRON 75mm F4 ASPH.
(SS 1/1600 F2.0 ISO200)

このレンズは、開放から周辺部まで均一な描写をします。
画面中央部にピントを持ってきました。
石タイルのディテールが繊細に写し取られています。
クラシックレンズを使用する際にシビアなピント合わせですが、
Z6は他社機種と比較しても見えやすいファインダーが付いており、
かつ、ピーキングやピント面拡大ができるので、
いままで一眼レフでMFをしていた私からすると、「ハズレ」る確率が圧倒的に低くて驚きます。
技術進歩に感涙するほどです・・・。

Nikon Z6 + APO SUMMICRON 75mm F4 ASPH.
(SS 1/6400 F2.0 ISO200)

少々意地悪な条件で撮影してみました。
強い逆光の状態だと、画面全体のコントラストが低下します。
しかしながら、葉一枚一枚が透けて輝く様子がそのまま描写されています。

Nikon Z6 + APO SUMMICRON 75mm F4 ASPH.
(SS 1/8000 F2.0 ISO200)

木陰でゆったりと過ごす夫婦。
コントラストが高い一枚ですが、シャドー部にもきちんとディテールが残っています。
このダイナミックレンジの広さは、Z6の場合、比較的高感度まで維持されます。
画素ピッチ的に余裕があるZ6の利点と言えます。

Nikon Z6 + APO SUMMICRON 75mm F4 ASPH.
(SS 1/1600 F2.0 ISO200)

王道的に、フォトジェニックに、全面に紅葉を配置しました。
良好なシャープネスを残しつつ、段階的なボケも違和感がありません。特に、前ボケが非常に自然な印象があります。

真のオールラウンドの代名詞となったZ6

Z6を使ってみてまず感じたのは、色表現の素直さです。
昨今発売されたNikonの機種に総じていえる事ではありますが、
センサーの高性能化に伴い、いわゆる「白が白で決まる」確率がぐんと上がりました。
Z6もその例にもれず、何も考えずにAWBでjpeg撮って出し設定にしても、特異な光源化でなければ、全く問題が無い程度です。
そして、この撮って出しのjpegの性能については、
EXPEED6となったことにより、確実に磨きがかかっています。
特筆する点として、シャープネスが気持ち悪さの現れないラインで、
画像にすっきりとした鮮明度を与えており、
実際にこの処理をPhotoshop等の現像ソフトで行おうとすると、
最もこだわりをもって仕上げないといけないポイントであったりします。
シャープネスを上げすぎると、ギトギトとしてディテールを損なう写真になりますし、逆に低すぎと、ぼんやりとした眠い写真になりがちな部分があります。
今回搭載されているEXPEED6はそのバランスが絶妙で、
カメラを信頼して、軽快にシャッターを切っていくことができると感じました。
また、本機種はいままでのニコン製一眼レフにはなかった、より動画に特化したスペックを与えられたことも話題を集めています。
その兼ね合いで、多数新搭載されたフィルター機能があり、
そのどれもが、より気兼ねなく使えるテイストにしあがっているだけでなく、自分好みに細分で調整を効かせることのできる拡張性を持っています。

Z6には様々な機能が搭載され、中身の性能も、高い水準です。だけど、使うことを躊躇させないような、バランスの良い仕上がりになっていました。
オールラウンドに使っていくことのできるフルサイズミラーレスとして、現在これ以上の選択肢はありません。
是非、この機会に手に入れて、これからの写真生活に備えませんか。




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[ Category:Nikon | 掲載日時:18年12月12日 10時30分 ]

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