【Nikon】Z7×Creative Picture Control vol.1
2018年9月、ニコンユーザーが待ち望んでいたフルサイズミラーレスカメラ「Z」シリーズの1台目として発売されたZ7。
今もなお高い人気を誇っている、そんなボディを使用してお届けする企画。
写真や映像をイメージ通りに仕上げるピクチャーコントロール
今回は基本となるピクチャーコントロールから更に追及されたクリエイティブピクチャーコントロールをZ7を使用してご紹介いたします。
D780やZ シリーズには、基本の8つのピクチャーコントロールに加えて20種類の「クリエイティブピクチャーコントロール」が新たに搭載されました。
色合いや階調、彩度などを細やかに作り込み、撮影したときの気持ち、空気感や温度といった微妙なニュアンスも写真に込めて表現できそうな多彩なモードになっています。
連載最初にご紹介させていただくクリエイティブピクチャーコントロールは「ドリーム」と「モーニング」です。
Nikoの公式にて「ドリーム」と「モーニング」は下記のように説明されています。
『ドリーム』
軽やかさの中に温かみが感じられる、やさしい表現に。全体の色調を薄オレンジ色にし、暗部を明るくして輪郭を弱めるため、ふわっと柔らかな画調になります。
『モーニング』
早朝のすっきりとした空気の中で撮影したような雰囲気に。暗部をやや明るめにし、全体の色調を透明感のある青傾向とすることで爽快感のある画調になります。
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Creative Picture Control:ドリーム
Creative Picture Control:モーニング
撮影地は「日本一のシャッターポイント」として人気の高い「高ボッチ高原」
360度の眺望が開けた山頂からは、北アルプスの山々をはじめ、諏訪湖、南アルプス、富士山までの景色を存分に楽しむことができます。
使用レンズはZ MC 50mm F2.8です。
Creative Picture Control:モーニング
Creative Picture Control:モーニング
「モーニング」は早朝のすっきりとした空気と記載の通り、青を基調とした透き通った色合いになります。
私のオススメ被写体は空。暗部をやや明るめにすることで雲のふわふわとした輪郭がより表現できます。
夏の青空と雲は特に相性が良さそうです。
小さい頃の夏休みを思い起こすような懐かしい色を出してくれます。
Creative Picture Control:ドリーム
Creative Picture Control:ドリーム
「ドリーム」は薄オレンジ色を基調とした柔らかな印象に。
私のオススメ被写体は料理です。
室外での撮影にて1枚目は薄暗い夜の撮影、2枚目はタープの下でのお昼時。
どちらも全く違う場面ですが、フィルターをかけることで暗さを気にせずどちらも食欲をそそる写りに。
Creative Picture Control:モーニング
Creative Picture Control:ドリーム
勿論お互いのフィルターで食べ物や風景の撮影も可能です。
頭で作ったイメージをより表現しやすい、物語の1ページを切り取ったような写真を創り出せます。
比較するとこのようになります。
同じ場面でもフィルターを加えることで、がらりと印象が変わります。
どちらともレトロチックに写りますがどちらもその名前通り、ドリームの方がより夢の泡さのような雰囲気になり、モーニングの方は目が覚めるようなすっきりさを彷彿とさせてくれます。
以下作例をご覧下さい。
Creative Picture Control:モーニング
Creative Picture Control:ドリーム
Creative Picture Control:モーニング
Creative Picture Control:ドリーム
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「ドリーム」「モーニング」
柔らかい雰囲気と透明感のある雰囲気、どちらも思い出のような懐かしさを感じる写りになりました。
本連載ブログにて各クリエイティブピクチャーコントロールの特徴をお楽しみいただければと思いますので、また次回のブログをお待ちいただければと存じます。
使用機材はこちら↓