【Nikon】Z7×Creative Picture Control vol.3
写真や映像をイメージ通りに仕上げるピクチャーコントロール。
今回は基本となるピクチャーコントロールから更に追及されたクリエイティブピクチャーコントロールをご紹介いたします。
D780やZ シリーズには、基本の8つのピクチャーコントロールに加えて20種類の「クリエイティブピクチャーコントロール」が新たに搭載されました。
色合いや階調、彩度などを細やかに作り込み、撮影したときの気持ち、空気感や温度といった微妙なニュアンスも写真に込めて表現できそうな多彩なモードになっています。
今回ご紹介させていただくクリエイティブピクチャーコントロールは「デニム」「トイ」です。
Nikoの公式にて「デニム」「トイ」は下記のように説明されています。
『デニム』
青味の強い深い色合いに。彩度を高めにして、青をシアン方向に表現。被写体の青色を、より際立たせることができます。
『トイ』
トイカメラをイメージした、味わいのある一枚に。彩度を高めにして、青を藍色方向に表現。一般的なトイカメラ画像よりも、深みと落ち着きの感じられる表現になります。
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Creative Picture Control:デニム
Creative Picture Control:トイ
すっかり秋めいたきた気持ちの良い日、この日は国営昭和記念公園を訪れました。
Nikon Z7に合わせたのはNikon Z40mm F2。軽量コンパクトなレンズと共にスナップ撮影を行います。
Creative Picture Control:デニム
Creative Picture Control:デニム
青の深い表現をしてくれる「デニム」は、落ち着いたクールな印象を与えてくれます。
個人的には人間の肌や動物よりも、青空や植物、風景写真などの雰囲気を変えて味わいたい時に特におすすめです。
随分と冷え込むことも多くなったここ最近のひんやりとした空気まで強調してくれるようなそんな色味です。
Creative Picture Control:トイ
Creative Picture Control:トイ
どこか懐かしみのある写真を撮りたいときは「トイ」。
デニムと比べるとやわらかな表現をしてくれるので、今回は差し込む日の光や花の撮影をメインに行ってみました。ポートレートや街角でのスナップフォトなどもノスタルジックで雰囲気のある写真が撮れます。
Creative Picture Control:デニム
Creative Picture Control:トイ
比較するとこのように。
冒頭でご紹介したように青の表現の方向が異なるピクチャーコントロールですので、とくに青空の撮影に関してはかなり雰囲気が変わってきます。筆者はあたたかみを感じられるトイの空の色が好みでした。
以下作例をご紹介いたします。
Creative Picture Control:デニム
Creative Picture Control:トイ
Creative Picture Control:デニム
Creative Picture Control:トイ
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「デニム」 「トイ」
どちらもしっとりとした落ち着きのある表現と、その場の空気まで捉えてくれるような色味がおすすめのクリエイティブピクチャーコントロールをご紹介しました。
本連載ブログにて各クリエイティブピクチャーコントロールの特徴をお楽しみいただければと思いますので、また次回のブログをお待ちいただければと存じます。