【Nikon】Z7×Creative Picture Control vol.5
写真や映像をイメージ通りに仕上げるピクチャーコントロール
今回は基本となるピクチャーコントロールから更に追及されたクリエイティブピクチャーコントロールをご紹介いたします。D780やZ シリーズには、基本の8つのピクチャーコントロールに加えて20種類の「クリエイティブピクチャーコントロール」が新たに搭載されました。
色合いや階調、彩度などを細やかに作り込み、撮影したときの気持ち、空気感や温度といった微妙なニュアンスも写真に込めて表現できそうな多彩なモードになっています。
黒を基調にしたグラデーションで、どっしりと厚みのある画づくりに。全体的にアンダーな、より黒を強調した画調になります。重厚感のある画づくりを求める方におすすめです。
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まずは撮影した写真をご覧ください。
Creative Picture Control : チャコール
Creative Picture Control : チャコール
Creative Picture Control : グラファイト
Creative Picture Control : グラファイト
Creative Picture Control : バイナリー
Creative Picture Control : バイナリー
Creative Picture Control : カーボン
Creative Picture Control : カーボン
クリエイティブピクチャーコントロール毎に明るさや階調、ディテールに至るまで大きな変化があることがわかります。
ここからは一枚の写真をパラメーターを変更せずにボディ内現像を行い、クリエイティブピクチャーコントロールのみを変更してみました。
これまでの作例以上にその変化がわかりやすいかと思います。
クリエイティブピクチャーコントロール毎に個性が出ているのがわかります。
カメラは同じ設定ですが、「グラファイト」「バイナリー」、「カーボン」の3種類はかなりアンダーになっています。
違う写真でも比べてみましょう。
「チャコール」はその他と違い、白、黒つぶれがなくしっかりと全体を写し出してくれています。細かいディテールも非常に見やすくなっています。いわゆる、軟調なモノクロームです。
「グラファイト」は黒がしっかりとでており、輪郭がかなりわかりやすいです。”硬調”という言葉がぴったりな写りだと感じました。
「バイナリー」はNikonの説明通り、ほぼ2階調。普段見ることのない白と黒で構成された写真の新鮮さに惹かれ、今回の撮影では一番使用したクリエイティブピクチャーコントロールとなりました。ただディテールがほとんどと残らないなど、強すぎる個性に押され筆者には使いこなすことができませんでした。
「カーボン」こちらも黒が特徴的なクリエイティブピクチャーコントロールです。ただグラファイトやバイナリーほどの強烈な黒ではなく、しっかりとそのグラデーションを出してくれています。またグラファイト、バイナリーほどアンダーではないので、比較的使いやすいと感じました。
「チャコール」「グラファイト」「バイナリー」「カーボン」
今回はモノクロ系のCreative Picture Control を4種類ご紹介いたしました。
それぞれに、特徴があり非常に楽しい撮影をすることができました。普段は使わない色なども積極的に使ってみようと思いました。
本連載ブログにて各クリエイティブピクチャーコントロールの特徴をお楽しみいただければと思いますので、また次回のブログをお待ちいただければと存じます。