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【Nikon・FUJIFILM】夏の終わり、花火の思い出。

まだまだ暑い日が続く中も、わずかに秋が顔を覗かせる季節になりました。

この夏、各地で花火を撮影してきましたので、夏の終わりのこのタイミングで、今年の花火撮影を振り返ってみたいと思います。

7月27日 隅田川花火大会

Nikon D6+AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8E FL ED VR(4枚を比較明合成)

今シーズン最初の撮影には隅田川花火大会を選びました。スカイツリーのお膝元、東京の都心で上がる花火として毎年多くの人が訪れる花火大会です。今回は打ち上げ会場から2.5kmほど離れた場所から撮影しました。花火といえば広角レンズで撮るイメージが強いかもしれませんが、望遠レンズで撮る花火もまたいいもの。圧縮効果が効くため、密度が高く見えます。

また近年の花火大会はゲリラ豪雨との闘いでもあります。ゲリラ豪雨によって中止になってしまった花火も多く、この隅田川花火大会も直前まで開催できるかの瀬戸際の天候でした。開始を待つ間も雨が降ったり止んだりと不安定な天候でしたが、「Nikon D6」と「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8E FL ED VR」は防塵防滴性能も抜群なので、安心して撮影に集中できました。


8月4日 深谷花火大会

Nikon D6+AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED

続いては翌週の深谷花火大会へ。こちらの大会は尺玉と呼ばれる大型の花火玉を連続で打ち上げるのが特長。しかも打ち上げ場所にかなり近づいて鑑賞できるため、空全体を覆うような大きな花火を見ることができます。

こちらの写真は打ち上げ会場至近から「Nikon D6」に「AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED」を装着して撮影しました。左側に上がっているのが尺玉です。広角端の18mmを使って縦構図での撮影でも画角からはみ出してしまいました。

Nikon Z7+NIKKOR Z 24-70mm F4S(2枚を比較明合成)

帰り際、最寄り駅に貨物列車が停まっていたので一緒に写しこんでみました。セメントで有名な秩父から原料となる石灰石を運ぶ列車です。その地域特有の被写体と一緒に撮影することで唯一無二の写真が撮れると思います。


8月7日 神明の花火大会

Nikon Z6+NIKKOR Z 28-400mm F4-8

山梨県の甲府盆地で毎年開催されている神明の花火大会へ出かけました。
甲府盆地の南の端で行われ、周囲の山々が会場を囲むような地形になっているため、花火の音が反響して聞こえてきます。
また山の中腹から鑑賞することで、花火を俯瞰するような撮影も可能です。今回撮影地に選んだのは会場から4kmほど離れた地点。かなり距離があるように感じますが、大きな花火が多いため十分迫力ある写真を撮影できます。
この写真は尺玉20発で構成されたプログラム。街並みが下に見えることで、花火の大きさがより伝わってきます。

Nikon Z6+NIKKOR Z 28-400mm F4-8

高倍率ズームレンズで撮影したので、引きの構図でも撮影してみました。
このレンズは200mm付近で開放F値が8となりますが、小絞りで使用することが多い花火撮影ではむしろそれがアドバンテージとなります。F22で撮影しても中間絞りの領域なので、回折による影響を受けにくくNDフィルターいらずで撮影を楽しめました。


Nikon Z7+AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8E FL ED VR(FTZII使用)

神明の花火大会の特長が花火の色の豊かさです。こちらは千輪と呼ばれる種類の花火で、七色の小さな花が空を彩ります。
花火を撮影する際は三脚に据えての撮影が基本なので、カメラ2台を違う構図で撮影しておくと、撮り逃しの確率も減ります。

 

9月14日 利根川大花火大会

Nikon Z6II+NIKKOR Z 14-30mm F4S

茨城県、千葉県、埼玉県の三県境から打ち上げられる利根川大花火大会。今回は千葉県側から撮影しました。
手前に見えるのは関宿城。利根川と江戸川の合流地点という水運上の重要地点にあり、江戸時代以前から続く歴史ある場所です。

望遠で城を大きく写すか広角でダイナミックに花火を写すか。難しいバランスの選択ですが、今回は花火全体を入れる構図を選びました。非常に明るいスターマインと暗い夜間の城を同時に写すためRAW現像でシャドウを持ち上げましたが、Z6IIのセンサーは暗部の情報が豊富に残っているため、雰囲気を残しつつ1枚の写真に収めることができました。


FUJIFILM X-T4+XF 8mm F3.5 R WR(2枚を比較明合成)

こちらは同じ場所から、「FUJIFILM X-T4」と「XF 8mm F3.5 R WR」で撮影しました。こちらのレンズは焦点距離が35mm判換算で12mmの超広角レンズで、頭上に上がるような至近距離の花火でも余裕を持って画角に入れることができます。超広角レンズでは像の歪みが気になりがちですが、コンパクトな設計でありながら最小限のディストーションに抑えられており、トリミングをする際にも歪みによる不自然さが見られません。



今年は4つの花火大会を撮影することができました。

花火と言えば夏のイメージが強いですが、実は秋・冬も花火大会は全国各地で開催されています。例えば日本三大花火大会の一つに数えられる土浦全国花火競技大会は11月に開催されます。まだまだチャンスの多い花火撮影、是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

▼花火撮影にはレリーズが必須です!▼

[ Category:FUJIFILM Nikon | 掲載日時:24年09月17日 17時00分 ]

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