【Nikon愛】Nikonと戦艦大和
平和を愛し、カメラを愛し、妻を愛する私ですが、カメラと戦争の歴史というのは切っても切り離せない関係でもあります。
ニコンこと日本光学工業は大正時代に設立された歴史ある光学メーカーです。
ニコン製カメラが生まれる前は狙撃銃用の狙撃眼鏡、双眼鏡の製作などの光学製品を作っていました。
昭和初期には東京光学(現・トプコン)・高千穂光学(現・オリンパス)・富岡光学(現・京セラオプテック【ヤシカ・コンタックス】)・榎本光学(現・富士フイルム)などとともに日本軍の光学兵器を開発・製造をしています。
有名な「陸(陸軍)のトーコー(トプコン)・海(海軍)のニッコー(ニコン)」と言われたのもこの頃です。
1941年、日本軍は当時の建艦技術の粋を集めて連合艦隊の旗艦を建造します。
史上最大の戦艦大和の誕生です。
戦艦大和には『倒分像立体視式十五米二重測距儀』といわれる光学機器が搭載されていました。
左右に離れた2個の対物レンズで取り込んだ画像を接眼レンズから覗き込み、左右の画像を重ね合わせて距離を測定する。
そう、レンジファインダーカメラの距離計と同じ仕組みです。
ただし、その距離計の大きさはカメラと比べて桁外れ。
『十五米』とあるようにその大きさは15m
測距範囲は5,000~50,000m
操作も5~7名で行う巨大なものでした。
その『倒分像立体視式十五米二重測距儀』を作ったのが日本光学工業、ニコンなのです。
同じ測距儀は大和型戦艦の二番艦・戦艦武蔵にも搭載されていました。
後のニコンSPなどのレンジファインダーカメラにも
もしかすると『倒分像立体視式十五米二重測距儀』の経験や技術が生かされているかも知れません。
戦争や兵器の技術が善だ悪だという話とは別に
戦艦大和とニコンの歴史的つながりにロマンを感じてしまいますね。
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