私がカメラを始めるきっかけになったのは、鉄道好きが高じて鉄道写真に興味をもったからです。
まだフィルムカメラしか存在しなかった時代。カメラデビュー間もない私は列車の早い動きにタイミングを合わせることができずミスを連発していました。
撮影技術が未熟なのを棚に上げて「下手な鉄砲も数打てば当たる」と考えた私は、いつの頃からか「モータドライブ」に憧れるようになります。

その後少しずつミス写真は少なくなり、モータードライブの憧れも薄れてきた頃、縁あって我が家にモータードライブがやってきました。

Nikon F2 用モータードライブMD-2は、単三乾電池を10本を使用するバッテリーケースMB-1と組み合わせることで、最高秒間5コマの撮影を可能にしています。

機械式シャッター音に特徴のあるNikon F2が奏でるかっこいい連写音を聞いたとき、再びモータードライブへの憧れが甦ってきました。

そして、

電子式シャッターに切り替わったNikon F3も心地よいサウンドです。こちらは専用モータードライブMD-4との組み合わせで最高秒間6コマの撮影を可能にしています。

最新のデジタルカメラなら当たり前の連写音も、フィルムの巻き上げ動作が加わるとなんとも言えない素敵なリズムに変わります。
動画撮影が標準機能となりつつある今、写真の背景の音を楽しむのではなく、カメラ自体のサウンドを楽しむ私は「愛」というより、もう病気です….。