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【Nikon/FUJIFILM】Z50II × XF35mm F1.4 Rの可能性に迫る

【Nikon/FUJIFILM】Z50II × XF35mm F1.4 Rの可能性に迫る

Nikonのミラーレス一眼カメラ、Zシリーズ。
Zマウントには数多くの高性能レンズが存在し、ZレンズがあるからZマウントを選ぶ、という方も多いでしょう。
ですがZマウントにはもう一つの楽しみ方があることをご存じでしょうか。
それが、マウントアダプターの使用です。実はZマウントボディは、マウントアダプターを介したレンズの使用にも最適な設計なのです。
そこで今回は、古今東西様々なレンズをZマウントボディに装着し、ボディ、そしてレンズの魅力を再発見していこうと思います。


Nikon ZマウントでFUJIFILM XFレンズが使えるってご存知でしたか?

SHOTENから「電子マウントアダプター XTZ」という商品が出ており、これを使用することでNikon ZマウントでXFレンズが使用可能なのです。しかも、電子接点があるのでAFや絞りリングの使用、Exif情報の記載まで可能です。

そこで今回は、最新のZ50IIを用いてXFレンズとの組み合わせの可能性を探ってきました。ご覧ください。

マウントアダプターがかなり薄型なこともあって、レンズとボディ共に違和感なく見えます。一眼レフ用のレンズを使用する場合、フランジバックの影響でマウントアダプターが長くなりがちで、その見た目が嫌という方もいるかと思いますが、こちらならいかがでしょうか?

Nikon Zマウントはレンズラインナップを現在も拡張中ですが、2025年5月現在ではDXフォーマットレンズの選択肢が少ないのが現状です。特に単焦点レンズはサードパーティを含めても数えるほどしかなく、AF対応となるとさらに絞られます。

ではFXフォーマットのレンズはどうかというと、どうしてもサイズが大きくなりがちで、APS-C機の軽快さを阻害することを考えると、これもまた悩ましい。

そうなると、種類も豊富なFUJIFILM XFレンズをNikon Zシリーズに合わせるという選択肢もアリなのではないかと、個人的に考えた次第です。

では次に、肝心の描写と使い心地について、撮影した写真を交えて紹介いたします。

今回は新撰組の土方歳三のゆかりの地である、高幡不動尊で撮影してきました。

名物の五重塔は近くまで来ると換算52.5mmの画角には収まりきらず、画面一杯に。縦構図の写真を2枚組みにして、その高さを表現してみました。

筆者は普段FUJIFILM X-Pro3に本レンズを付けて撮影していますが、同じレンズでもボディが変わると新鮮な気持ちになり、普段よりも多めにシャッターを切っていました。

撮影は5月の終わり頃でしたが、境内には早くも紫陽花が咲いており、梅雨の気配を感じました。

本撮影では主に「リッチトーンポートレート」と「ディープトーンモノクローム」を使用して撮影しました。陰影のつき方や緑の微妙な発色の違いを描き分けており、普段FUJIFILMを使っている筆者でも唸る描写力でした。

1枚目は凛々しい顔立ちの地蔵、2枚目は木彫りの狛犬でしょうか。石材と木材のタッチの違いを鮮明に描き分けています。

薄いピント面や暗めの被写体など、AFに対して意地悪なシーンでも撮影してみました。

AF速度はXFレンズの中でも速くない本レンズですが、爆速とはいかずとも、静物であればしっかりと被写体にピントを合わせてくれました。このレンズでこの正確さなら、他のXFレンズを付けたとしても一定の速度は保証されるかと思います。

今回の撮影でお気に入りの1枚です。絞り開放での撮影で、後ろのボケ量と相まって立体感が強調されました。

冒頭でも説明しましたが、レンズ側の絞りリングが使用できますので、被写体を見つけてから絞りを決めるまでに、スピーディな動きで直感的に絞り値を設定することが可能です。

やはり換算52.5mmの画角は背景整理がしやすく、余計なものを入れずに撮影することができますね。

高畑不動尊は境内の奥に進むとハイキングコースのようになっており、道すがら様々な品種の日本アジサイが鑑賞できます。中には急こう配な坂道もあるため、カメラ片手に散策する中で、Z50IIの深めのグリップと550gの軽量ボディが取り回しやすさに貢献してくれました。

境内のいたるところに地蔵が。表情やお供え物が違っていたり、散策途中に見かけては被写体にしていました。

撮影を終えて家路に着くまでに一息。疲れた体に甘いものが染み渡ります。カフェの中は少し薄暗く、落ち着いた雰囲気でした。

シロクマの置物たちに見守られながら、ゆっくりとした時間を過ごしました。機会があれば、ほかのXFレンズとの組み合わせも試してみたいです。


いかがでしたか。

感想としましては、サイズ感はX-S20やX-H2などに近いものを感じましたが、Nikonの操作系のままお気に入りのレンズを使えるのはとても新鮮な体験でした。

マウントアダプターを使用するにあたってAFの速度や正確性が一番のネックかと思いますが、筆者の感じた印象としては、そこまでAF速度を求めない方なら、レンズの選択肢が大幅に増えるメリットの方が大きいかと思います。

Nikon Z DXシリーズをお持ちの方や、普段FUJIFILMをお使いの方でサブカメラをご検討の方などに、今回の記事で「こういった組み合わせもありますよ」とご提案できれば幸いです。


個性豊かなオールドレンズと、選択肢の豊富なZマウントボディたち。
是非あなただけの”ベストコンビ”を探してみてはいかがでしょうか。
次回もお楽しみに。
バックナンバーはこちらから。

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[ Category:FUJIFILM Nikon | 掲載日時:25年05月30日 17時00分 ]

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