【OLYMPUS】一瞬を収めること
「時よ止まれ、お前は美しい」
かの有名な台詞の紹介がTVで流れた。
それを聞いた息子が「止まったらおかしいよね!」と。
その台詞だけを抜き出すとそうかもしれない。
確かにおかしいけど可笑しいし。
でも止まってしまったら、可笑しいと思えないことがおかしい。
しかし今も被写体にカメラを向け続けているのは、
その解答の1つなのかもしれません。
「一理に達すれば万法に通ず」という言葉があるけれど、
こだわりがきっと押し付けに変わる。
それが愛情が混ざった教育を通じて子に伝わる。
そして、井の中の蛙大海を知らずになってしまう。
そうなることを危惧して、
何事も極めるということから自然と遠ざかっていました。
しかし、時計の針を進める為に、
カメラで一瞬の時を止めること自体は、
リターンのタイミングが異なるだけで、
双方に有益なことはきっと多い。
カメラを構えることに理由を探すことは恐らくナンセンス。
その必要は根本より無いのかもしれません。
あえて拠り所とするならば、
私の横で安らかな寝息を立てている息子の心に
何か響かせる為。
きっとそれなのだと。