【OLYMPUS】M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS ファーストインプレッション
新時代の超望遠レンズ。
35mm版換算で200-800mmの焦点距離
どんな大きさのレンズを想像するでしょうか。
重量がある、サイズも大きい、持ち運びするにも一苦労
と超望遠、あるいは望遠ズームレンズを使ったことのあるユーザー
OLYMPUSはその固定概念を吹き飛ばします。
小型軽量の真骨頂OLYMPUSの技術が詰まった新しい時代の超
OLYMPUS!と言えばトンボ!と思ってしまうのは筆者だけでしょうか。
ふと石畳の階段を上ろうとした際に足元に止まったシオカラトンボを撮影。
200-800mmの焦点距離で最短撮影距離が1.3m(ズーム全域)さらに最大撮影倍率0.57倍相当と超望遠レンズとしては驚くほど寄って撮影することが出来ます。
ちなみに筆者は虫が苦手です。
撮影した写真を確認する際に拡大したところ、あまりのディテールに『ひっ!!』と声を上げてしまいました。
野鳥撮影を行う方には、もちろんオススメ。
テレ端800mmの焦点距離は肉眼では見えない距離でもしっかり捉える事が出来ます。
甲羅のしわ、足の爪や皮膚の質感などZUIKOレンズだからこその描写力は野鳥や、動物、ネイチャー撮影にもうってつけです。
筆者は花の正面、と言うよりは茎や花の裏を撮る癖があります。
茎から伸びる細かい毛。なんという名前なのか気になり調べてみたところ、トライコーム(trichome)というそうです。
ギリシャ語でgrowth of hairという意味があるそうで。毛状突起と呼ばれているとのこと。
葉脈から毛状突起、蟻までもクッキリハッキリ描写しているのが分かります。
日差しに焼かれ枯れたアジサイの質感が気になりクローズアップして撮影。
ボケを活かした花の撮影も望遠レンズならでは。
そして大本命!
月の撮影にチャレンジ。
もちろん手持ちでの撮影です。
「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」との組み合わせで、最大1600mm相当(35mm判換算)
テレコン使用時のテレ端はF13となります。
撮影時の設定はISO800、F16 、シャッター速1/80秒。
AFで一旦合わせた後にMFにて微調整を行いました。
こちらは50%拡大したもの。
MF時の設定で拡大機能を使用しましたが月の表面を見ている内に、なにか動いたような気がしたり、光源の様なものが見えたり、
さらにはクレーターの形などもしっかり見えるため天体への興味や想像力が搔き立てられ非常に愉しく撮影を行えました。
サイズ感も重要なポイント!
と言うことで普段筆者が使用しているボディバッグと比較。
普段使いのボディバッグにもピッタリ収まりました。
テレコンを付けた超望遠ズームレンズがボディバッグ入ってしまうとは驚きです。
超望遠レンズで撮影する被写体はもちろん、マクロレンズ並に寄れる機能と、200-800mmと言う焦点距離にも関わらず手持ちでの撮影が容易な軽さとコンパクトさ。
テレコンを使用すれば1600mm、超!超望遠マクロズームレンズとネーミングしたくなってしまう様な高機能なレンズ。
OLYMPUSならでは、OLYMPUSだからこそ可能な技術と発想が生んだ新しい時代のレンズ。
OLYMPUSの超望遠ズームレンズで新しいフォトライフに挑戦してみてはいかがでしょうか。