【OLYMPUS】M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROでカッコカワイイ動物に迫る
OM SYSTEM / OLYMPUSOM SYSTEM ズームレンズOM-1スタッフおすすめ機材ペット/動物厳選アイテム
皆さんは、動物園には行かれますか?
子供のころから行っていないという方もいらっしゃるかもしれませんが、
大人になって改めて行ってみる動物園というのも、
自分の知らない動物の事をしれたり、それに伴った知的好奇心をみたしてくれたりと、
なかなか楽しいものです。
かくいう私は、不定期的に、動物園や水族館に行きたくなるのですが、
こと動物園での写真撮影においては、動物との距離の物理的な遠さであったり、柵の存在があったりと
機材選びも少し工夫が必要です。
さて、動物園での撮影にはどのような機材が適していると言えるでしょうか。
結論から言うと、どんな機材でも良いと個人的には思っています。
ただし、前述したような物理的距離や、柵の存在を可能な限り取っ払えたら、
より動物にだけ的を絞った画の切り取りができると思います。
まず展示方法によって、「物理的な距離」を近くすることができない場合、
遠くのものを大きく撮影することができる望遠レンズが必要です。
動物園の規模も施設よって一概に述べることはできませんが、
おおむねフルサイズ換算で70mm~600mm程度あれば十分だと思います。
展示により70mmは広角にもなりえますが、ご家族やパートナーと記念写真を撮影する場合を除き、
これより広角のレンズはほとんどの場合使いません。(ときたま使うかもしれませんが)
動物は小さいものから大きいものまで幅広く展示されておりますので、
ある程度フレキシブルに焦点距離を変えられるズームレンズがあると便利ですね。
また「柵」についてですが、
撮影方法や被写体の位置で画像から目立ちにくくできる場合と、
レンズ口径の大きさで、解決もしくは上記に相乗してさらに目立ちづらくすることができる場合があります。
前者の方法については、被写体となる動物が展示スペースのできるだけ奥のほうにいる状態で、
柵は撮影者にできるだけ近い状態であれば、より大きくボケるため、目立ちづらくなります。
また、後者については、レンズ口径が小さく、柵の幅より小さい場合は柵がそもそも映り込まず、
もしくは、逆に大口径のレンズで、F値がより小さい数字である場合、
ボケる量はさらに多くなりますので、柵が写ってしまったとしてもすっかりボケて、あまり気にならなくなる場合があります。
OLYMPUS / OM SYSTEMの機材は、
マイクロフォーサーズ規格のセンサーを搭載しており、フルサイズ換算の際、焦点距離は約2倍となるため、
フルサイズの機種と比較した際により手軽に望遠撮影が行いやすい印象があります。
比較的リーズナブルな価格帯の望遠レンズも他メーカーと比較して多くラインナップされておりますが、
今回はあえて同ブランドの技術力が結集された最上位レンズ、
OLYMPUS「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を使用する機会に恵まれましたので、
こちらで撮影を行っていこうかと思います。
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(500mm ISO200 F5.6 SS1/200)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(188mm ISO200 F5.6 SS1/250)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(306mm ISO200 F4.5 SS1/200)
まず体感するのは、本レンズが非常に軽量であることです。
他メーカーにおいて、このクラスの交換レンズの多くが2kg~5kg程度と、保持するのもなかなか困難な中、当レンズは1875gと比較的軽量です。
園内を見回る際も、基本的に三脚座をキャリングハンドル替わりにもって歩いていましたが、
別メーカーの望遠単焦点を使っていた時のような肩にかかる疲労感がほとんどなく、それだけで驚きました。
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(150mm ISO200 F4.5 SS1/400)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(234mm ISO400 F4.5 SS1/500)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(189mm ISO400 F4.5 SS1/800)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(500mm ISO400 F5.6 SS1/1250)
また、手振れ補正も強力です。
一般的な経験則に基づくセオリーとして、「手振れしないシャッタースピード」はおおむね「1/焦点距離 秒」と言われています。
例えば、本M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROを最大の焦点距離・・・400mm × 2倍(フルサイズ換算) × 1.25倍(内蔵テレコンバーター) = 1000mmとした場合、
手振れしないとされるシャッタースピードは約1/1000秒となるわけですが・・・
今の時代、すばらしいもので、ボディ内もしくはレンズ内、あるいは両方に手振れ補正機能がついています。
したがって、多少の無茶はどのメーカーで効くと思うのですが、OLYMPUS / OM SYSTEMの手振れ補正には定評があるため、
(※手ぶれ補正性能:5軸シンクロ手ぶれ補正時 8段補正※1 / 5軸シンクロ手ぶれ補正時6段補正※2 / レンズ手ぶれ補正時 4.5段補正※3
※1 CIPA規格準拠 2軸加振時(Yaw/ Pitch) 半押し中手ぶれ補正:OFF 使用ボディ:OM-D E-MIX 焦点距離:150mm
※2 CIPA規格準拠2軸加振時(Yaw/ Pitch) 半押し中手ぶれ補正:OFF 使用ボディ:OM-D E-MIX 焦点距離:400mm(内蔵テレコンバーター×1.25時 500mm)
※3焦点距離:400mm(内蔵テレコンバーター×1.25時 500mm))
さらにもう少し無茶した撮影が可能な印象です。(とはいえ、過信は禁物・・・シャッタースピードとISO感度は早めにあげましょう)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(173mm ISO400 F4.5 SS1/400)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(158mm ISO400 F4.5 SS1/200)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(356mm ISO400 F4.5 SS1/100)
我々人間とは違う、動物たちの造形を見ていると、興味が尽きません。
なぜそのような角があるのか、瞳の形をしているのか、色をしているのか…
生物の多様性のすごさや、生体への興味深さにしっかり触れられるのも、大人が動物園に行く楽しさの一つだと思います。
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(263mm ISO400 F4.5 SS1/1600)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(250mm ISO400 F4.5 SS1/250)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(325mm ISO400 F4.5 SS1/200)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(375mm ISO400 F5.6 SS1/125)
よくよく見るとかっこいい動物たち。
最後はかわいい動物たちの画像で、お別れしたいと思います。
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(150mm ISO400 F4.5 SS1/1250)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(288mm ISO400 F4.5 SS1/3200)
かっこいいけど・・・、大あくび
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(189mm ISO400 F4.5 SS1/200)
以前話題になっていたモルモット。PUI PUI
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(220mm ISO400 F4.5 SS1/400)
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(500mm ISO400 F5.6 SS1/200)
オランウータンの親子
OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
(459mm ISO400 F5.6 SS1/80)
気温の高い日だったので、レッサーパンダさんもけだるげな様子。
以上、動物園でのM.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROによる撮影でした。
当レンズそのものは非常に高級な価格帯に属するレンズと言えますが、
遠くのもの撮影する楽しさはエントリークラスに付属する望遠ズームレンズでも楽しめるとは思います。
そして大口径超望遠レンズや、毛並みを高精細に再現する描写性能を求めるとき、当レンズが貴方のもとへ現れることでしょう・・・。
皆様も、来園されているほかのお客様の迷惑にならないように気をつけつつ、動物園撮影をエンジョイしてみてはいかがでしょうか。
■今回ご紹介した機材はこちら↓