【OLYMPUS】OM-D E-M1X発売まであと4日!M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを使ってみた!
皆様こんにちは。
「もう…いくつねると…いーえむわん………X!
いよいよ今週発売を迎えるOM-D E-M1X。その性能を十二分に引き出すM.ZUIKO DIGITALレンズも注目の的です。
本日取り上げるのは、記念すべきPROレンズ第1号として生まれた「M.ZUIKO DIGITAL D 12-40mmF2.8 PRO」です。
発売された2013年11月当時、マイクロフォーサーズ用レンズはお手頃価格のラインナップが注目される反面、本格仕様を望むハイエンド層のユーザーにとっては物足りない側面がありました。
本レンズの市場投入により、ハイエンド層も満足しうるシステムに発展していく原動力となった点を踏まえると、その小ぶりな見た目とは裏腹に大きな役割を果たしたのだなと、感慨深いものを覚えます。
■何と言っても小型軽量■
筆者も日常的に使用する「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO」ですが、何と言っても小型軽量な仕様に惚れ惚れしてしまいます。
フィルター径62mm×全長82mm×重量382g。オリンパスの主力機であるOM-D E-M1 Mark IIと合わせても合計重量956g。
対する35mmフルサイズセンサーを搭載したカメラはどうでしょう。
筆者が使用しているフルサイズ機は、レンズがSONY FE24-70mm F2.8 GMでフィルター径82mm×全長136mm×重量886g。α7RM3との合計が1543gなので、フルサイズ機の約62%の重量で済む計算が導けます。
焦点距離:17mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO:1600
使用機材:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO + OM-D E-M1 Mark II
焦点距離:30mm 絞り:F7.1 シャッタースピード:1/250秒 ISO:200
使用機材:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO + OM-D E-M1
自分の感性が反応を示した時に、カメラがなかったというオチは避けたいもの。
好きな時に取り出して、気軽に撮れる、おまけに本格仕様。
今年になって突然オリンパスが謳い始めた「機動力」というコンセプトも、このような小型軽量設計をどんどん使ってくださいというメッセージの表れでしょうか。どんどんカメラを持ち出したい方は、マイクロフォーサーズデビューいかがでしょうか。
■シーンを選ばない万能性■
1本で様々なシーンに対応できる万能性も本レンズの魅力。
解像度よし、ボケ味よし、そして大口径ズームレンズとしては珍しく「寄ってよし」という点にオリンパスの個性が光ります。
全焦点域で撮像面より20cmまで近づくことができ、フルサイズ換算で最大撮影倍率0.6倍と、標準ズームレンズとしては異例の接写力を有しています。上述のSONY FE24-70mm F2.8 GMが0.24倍、同じマイクロフォーサーズ規格のPanasonic LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8 IIでも0.34倍なので、もう一歩被写体に近づきたい撮影では頼りになる1本です。
焦点距離:18mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/80秒 ISO:800
使用機材:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 12-40mmF2.8 PRO + OM-D E-M1
久しぶりに東京を訪れた2015年春、日本橋の書店併設型レストランで食べたオムライス。ああ、また食べに行きたい。
フルサイズカメラあるあるの、「ピントが合わなくて体を反らしながら距離稼ぎ」をしなくて済むので、料理をはじめとするテーブルフォト等にも無理なく対応できます。
焦点距離:40mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/60秒 ISO:200
使用機材:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 12-40mmF2.8 PRO + OM-D E-M1 Mark II
12月上旬、公園を歩いていると色付いた落ち葉が目に留まりました。
バリアングルモニターを使い、ボケを生むために焦点距離は望遠端に、被写体までの距離は25cm前後まで詰めました。
背景にうっすらと玉ボケもできて、満足の1コマに。
■その他便利な利用法■
個人的に試していただきたい機能の一つが、ブラケット撮影を応用した「深度合成機能」です。
一部機種に限定されていますが、このレンズをOM-D E-M1XやOM-D E-M1 Mark II、OM-D E-M5 Mark IIに装着することで、以下のようなことができます。
この機能を使うと、画質低下の原因となる絞込みに依る回折現象を避けながら、手前から奥までピントの合った写真を撮ることができます。
1.ピント位置をずらした写真を撮影
2.カメラがピント面のみを合成(処理時間約15秒ほど)
3.絞って撮影したような、被写界深度の深い写真を生成
本来ならレンズの型番部分にしかピントが合わないところ、深度合成機能で手前から奥までピントを合わせることができた1枚。
接写時は被写体との距離が短いぶん、ピントの合う範囲も狭くなりがちです。対策としてF値を絞り込むと、こんどは光の通り道が狭くなることで発生する回折減少により、解像度が低下してしまします。
深度合成機能を使うと、解像度のピークとなるF値でピント面を広く取ることができるので、まさに一石二鳥です。
■新製品と同じくレンズも悩ましい!■
小型軽量、高画質、便利な撮影機能にも対応する「M.ZUIKO DIGITAL D 12-40mmF2.8 PRO」。
後発のM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO登場以降は派手な存在ではなくなったものの、大口径ズームレンズらしさとオリンパスらしく接写機能を組み込んだレンズとして、これからもバリバリの切り込み隊長として活躍してくれること間違いなしです。
本日も少し長くなってしまいましたが、「OM-D E-M1X」発売まであと4日!今からXデーが楽しみでなりません。
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