OLYMPUS OM 55mm F1.2

ボディ：OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII

さて、マウントアダプターでオールドレンズの楽しみをお伝えするブログですが、
本日の組み合わせもまた、とても魅力的です。

かつてはなかなか手が届かないような価格だった憧れの「OM 55mm F1.2」も
デジタル時代の今では随分と手頃な価格になってきました。

ところがミラーレスカメラの台頭により、このレンズの魅力は再認識され、
現在ではなかなか手に入れる事が難しいレンズのひとつとなりました。

そんなオリンパスのクラシックなレンズと、
これまたオリンパスの最新デジカメOM-Dを組み合わせて
新年で賑わう街へと歩を進めます。

ニット帽の白いラベルに反射した光ですら、滲みだします。
このレンズで開放F1.2での撮影は本当に楽しい！
日陰の路地で、レンズに対して横から太陽光が射している環境でしたが、
光が拡散し、全体的に柔らかく優しい雰囲気になります。

「絞ってしまえば良く写る」・・・これは当たり前の話なのですが、
それではせっかく大きなガラス玉を持ち歩く意味がありません。

思い切って強烈な逆光に向かって絞りを開放します。

個人的に好みのテイストになり、思わず「これこれ！」と頷きます。

さて、F1.2のボケはどうでしょう。

ボケのひとつひとつにも輪郭が残り、幾分賑やかな背景になります。

OM-D E-M5 MarkIIの液晶ファインダーは見やすく、
マニュアルレンズでも拡大表示で誰でも簡単、精密にピントを合わせられます。
ピント面が狭いからこそ、しっとりとしたピントリングを指先で回す所作が楽しいのです。

マイクロフォーサーズのボディに装着しているので
35mm判換算で「110mm F1.2」
自然と奥行を感じながらの撮影になります。

ポートレイトの撮影に使ったらとても面白そうです。

ここで、オリンパスのお家芸ともいえる「アートフィルター」を使ってみます。

「せっかくのオールドレンズの繊細な描写に
デジタルのフィルターをかけちゃったら勿体ないんじゃ・・・」
と思っていたのですが、これがまた面白いのです。

―　ヴィンテージ　―

―　ラフモノクローム　―

―　クロスプロセス　―

デジタルのフィルターにはフィルムのテイストを参考にしたものが多くあり、
本当に古いレンズの描写との組み合わせが、これまた素敵。
新しい「遊び」を覚えてしまいました。

そして、私にとってなにより重要な、見た目。



「美しい・・・！」
時代を隔てたオリンパスのカメラとレンズがマウントアダプターによって融合。

かつての「OM」を模したOM-Dにこのレンズが似合わない訳がありません。
かっこいい！

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ご使用の際はぜひ一度ご覧いただければと思います。

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