【OLYMPUS愛】らぶ。OLYMPUSはじめました。そのに。
「らぶ。OLYMPUS」では宇宙からバクテリアまで映し出すオリンパスカメラの魅力を語ります。
そのに。として今回はオリンパスのレンズに、冠される「ZUIKO」にスポットを当てます。
オリンパスがカメラレンズの研究を始めたのが1934年。
その2年後「ZUIKO」の名を冠したレンズを搭載したカメラ、
セミオリンパスI型が発売されます。ここから「ZUIKO」レンズの歴史が始まります。
セミオリンパスI型はプラウド社から供給されたセミプラウドボディーに、
開発されたばかりのズイコー75ミリF4.5を搭載したセミ判のスプリングカメラでした。
「ZUIKO」とは漢字で書くと「瑞光」。
当時オリンパスの瑞穂光学研究所の頭文字「瑞」・「光」から名づけられました。
また、「瑞光」はめでたい事のきざしを表わす光を意味しています。
その後、様々なレンズが設計されオリンパスのカメラだけではなく、
マミヤやエルモなどの二眼レフなどにも提供されました。
スプリングカメラに始まり、二眼レフ、ハーフサイズカメラ、一眼レフ、コンパクトカメラと、
オリンパスから生み出されるカメラ達には「ZUIKO」の名前が共にありました。
「ZUIKO」から1本のレンズをご紹介します。
ご紹介するのは、D.Zuiko 2.8cm F3.5です。
このレンズは1959年に登場したハーフサイズカメラ OLYMPUS PENに搭載されたテッサータイプレンズです。
初代OLYMPUS PENは「6,000円で売るカメラとして低価格で販売する」と
「ライカのサブ機として遜色の無い写り」という二つ相反するコンセプトを両立させようとしたカメラでした。
コストよりも写りを優先させたこのレンズは写りは素晴らしいものの
「6,000円で売るカメラ」としては非常に高価のレンズになってしまったため
「6,000円で売れるカメラ」としていかにコストを抑えるかで、
オリンパスの天才設計者米谷美久氏を苦しめたレンズでもありました。
そして誕生した「OLYMPUS PEN」は大ヒット。
ハーフサイズカメラの代名詞としてその名をカメラ史に残し、
マイクロフォーサーズの「OLYMPYS PEN」として今も続いています。
そして時代はフィルムからデジタルの時代に移りレンズ銘が「ZUIKO」から「ZUIKO DIGITAL」に代わっても、
写りを妥協しない「ZUIKO」のスピリットは変わりません。
ぜひあなたも「瑞光」を楽しんで見ませんか?