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【OLYMPUS/OM SYSTEM】まるで往年のフィルムカメラのようなデジカメでオールドレンズを楽しんでみる

【OLYMPUS/OM SYSTEM】まるで往年のフィルムカメラのようなデジカメでオールドレンズを楽しんでみる

マップカメラの31周年創業祭がついにスタート!日頃お客様からご愛顧をいただき、今年で31周年を迎えることが出来ました。
創業祭に併せ、毎年テーマを決めてお客様に楽しんでいただけるシリーズブログを執筆していますが、2025年は「BEST BUY」がテーマです。

新しい機材との出会いは、いつも胸が高鳴るもの。しかし、選択肢が多すぎて迷ってしまうこともあります。
この「BEST BUY」シリーズは、そんなあなたの疑問や悩みに寄り添い、本当に「買ってよかった」と思える逸品をマップカメラスタッフが厳選してご紹介します。
性能、使い心地、そして所有する喜び。手に取るたびに新たな発見がある、そんな魅力溢れる製品の世界へ、ようこそ。

 

今年2025年3月に発売した「OM SYSTEM OM-3」は、往年のフィルム一眼レフカメラ「OLYMPUS OM-1」の特徴的なペンタ部やカメラボディー両サイドのデルタカット、軍艦部のダイヤル形状といった洗練された美しいデザイン・設計思想を継承しており、最新のミラーレスデジタルカメラなのに外観に受ける印象はとてもクラシカルです。このようにマウントアダプターを使用して OLYMPUSの OMレンズを装着してみると一気にフィルムカメラ感が増し、当然の如くしっくりくるお似合いの組み合わせとなります。今回は手持ちのOMレンズを中心に、何本かオールドレンズを装着してスナップを楽しんでみました。

■オールドレンズ使用時におすすめの設定
早速撮影に向かいたいところですがその前に準備しておくと助かる機能を紹介します。まず電子接点のないオールドレンズはカメラに撮影情報が反映されません。せっかく撮影したのに後から画像整理をする際にこの画像はどのレンズだったんだろうと考えこむことにならないようにしておきたいものです。そんな時にメニュー内の「レンズ情報登録」をしておくと、撮影した画像のEXIF情報にもレンズ名称や焦点距離を記録することができます。大文字小文字のアルファベット、数字、記号を使用してわかりやすいように登録しておき、撮影時には装着したレンズ情報を選択すればいいのでとても簡単です。

今回使用したレンズは当然ですがオートフォーカスレンズとは違い、自身でフォーカスリングを回してピント合わせを行う必要があります。そういった場合にお役立ちな設定を紹介させていただきます。カメラのメニュー内の「MFアシスト」や「ピーキング」といった設定をONにしただけではいざ撮影しようとしても機能が働かないといったことがあるため、今回ご紹介する「ボタン機能の割り当て」が必要です。

背面十字ボタン中央のOKボタンを押し、クイックメニューから歯車マーク(=「ボタン機能割り当て」)を選択します。あとは好きな場所のボタンに任意の機能を割り当てます。

おすすめの機能を3つ下記画面画像で紹介します。
①どのレンズなのか登録しておくと画像情報に反映される「レンズ情報登録メニュー」。最初にメニューで登録しておいた情報を呼び出すことも、その場で新たに登録することも可能です。

②ピント合わせがしやすくなる「拡大」。
ピントを合わせたい部分を拡大すれば一生懸命に目を凝らさなくても大丈夫です。

③どの部分にピントがきているか輪郭を強調して表示してくれる「ピーキング」。
色は白、黒、赤、黄の4色から選択。ピーキングのレベルは弱、標準、強の3つから選択。ピーキング背景の輝度調整のON/OFFを選択できます。

■作例1(OLYMPUS OM 50mm F1.4 ※アルファベットD~H.ZUIKO表記)
ここから実際の作例をご紹介していきたいと思います。開放F値1.4の明るい標準単焦点レンズですが、ここでは100mmの中望遠レンズとなります。せっかくなので開放撮影とF5.6やF8に絞った時の描写を確認しようと被写体を続けて撮影してみました。

まずは訪れた公園で周囲に甘く爽やかな香りをさせていた花です。開放時はなんというかふわふわに感じる柔らかい描写です。コントラストも甘めでソフトフィルターがかかっているようですが、購入時からクモリのあるレンズを使用しているのでシチュエーションによって強調されているかもしれません。背景はといえば綺麗にボケてくれて被写体が浮き上がるとはいえませんが幻想的な雰囲気で合焦部分はシャープなのでポートレートも合いそうです。2枚目はF8ですが先ほどまでボケて色味しかわからなかった背景まで程よく描写され、コントラストも上がって全体的にシャープな写りになりました。


続けて明るい場所に生えた猫じゃらしにレンズをむけてみました。風にあおられる猫じゃらしをボタンに割り当てた拡大やピーキングといった機能を駆使してピントを合わせます。2枚目はF5.6、やはり背景のボケの量の変化やコントラストの違いが明確です。


明るい日向の暑さに負けて涼しい木陰へ移動するとちょっとした花壇にキキョウが咲いていました。薄紫や白の星のような花びらが特徴的で蕾も紙風船のようでかわいらしかったです。日陰で光量が少ないと一層ソフトな描写になりますが、2枚目F5.6まで絞るとやはりだいぶ解消されます。


ボケの変化以外にや玉ボケに関しても確認してみます。開放時の玉ボケは完全な円というわけではなさそうでF5.6くらいだと多角形のようになり、2枚目のようにF8以上に絞るとまた細かく小さな円に近付きます。ここまで絞ると樹皮も陰になっている部分から光が射す部分まで細かく描写してくれました。

ここからは普通にスナップ撮影です。アメンボが水面を滑る小川は大きな石で渡れるようになっている箇所があります。川の付近も拳大の石でごろごろしていて足元が不安定なので注意が必要ですが、小型のカメラボディに加え、OMレンズも全体的にコンパクトな作りをしているので、移動の際も邪魔にならずに持っていることができます。

この時期に咲くミソハギにもレンズを向けます。背景も含めてなんだか水彩画のような淡さを感じます。

最後は頭上へ、少し絞り込んでわざと太陽を入れるようにしてシャッターを切ってみました。綺麗な放射線状とはなりませんがゴーストやフレアもあまり感じられず葉っぱのシルエットも綺麗です。クモリのあるレンズだと差し引いても開放と絞り込んだ状態でだいぶ二面性を感じられる描写のレンズでしたが、そこはオールドレンズということで表現の一つとしてだいぶ楽しめそうなレンズでした。

■作例2(OLYMPUS OM 50mm F3.5 MC Macro)
次は同じ焦点距離ながら開放F値3.5のマクロレンズを使用した画像を続けて紹介します。
ほぼ最短撮影距離で紫陽花を撮影、これで開放ですがだいぶ緻密な描写のようです。とはいえ撮影は大変で風に揺られる紫陽花にカメラを向け、息を止めてなんとかといったところでした。

次はトケイソウをいつも通り撮影し、2枚目は最短撮影距離で撮影しました。スナップ撮影だと開放時から緻密な描写だと余計にわかりやすい気がします。ふわふわになることもなく素直な写りで、マクロレンズとしてだけでなくコンパクトで軽い中望遠レンズとしても使いやすそうです。
一気に花に近づいてマクロ撮影だとここまで寄れて大きく写せます。先ほどの紫陽花と違って風に負けずにしっかり咲いているので撮影しやすかったです。

■作例3(OLYMPUS OM 24mm F2.8 ※アルファベットD~H.ZUIKO表記)
次は広角単焦点レンズ、ここでは換算48mmでほぼ標準単焦点レンズとして使用できます。
〈Nostalgia〉は郷愁、懐古、懐かしさといった意味ですが、クラシカルな外観はもちろんのこと、この外観で写し出すどこか淡く滲むような描写がなんだか懐かしいような気にさせてくれます。最新のレンズの現代的ですっきりとした鋭利といえるような描写もいいですが、たまにはコントラストが甘くてふんわりしていてゴーストもフレアもあるような描写を楽しむのもいいものです。

■作例4(番外編:ロシア ミール 1B 37mm F2.8 (M42))
ここからは番外編として換算74mmの中望遠レンズとして使用できるロシアレンズで撮影した画像を紹介します。レンズ自体は小さく細身で正直にいうと装着した見た目はいいとはいえません。ただまさにオールドレンズといった描写は好みだったのでせっかくだからと使用してみることにしました。全て絞り開放での撮影ですが、描写はといえば全体的に白っぽくコントラスト淡めで好みが分かれそうです。個人的にはこういう雰囲気がオールドレンズっぽいと感じます。
日陰のおかげかまだ色味を残す紫陽花、日向の玉ボケは細かくシャボン玉のような感じです。

前ボケを入れつつ遠景も撮影してみます。輪郭のふんわりとした写りは昔の記憶や思い出といった印象でいっそ懐かしさを感じます。

日向の見ごろを終えた紫陽花たちが剪定されていました。がっつり刈り込まれた紫陽花たちはまた来年綺麗な姿で咲いてくれることでしょう。

切り絵、影絵といった芸術性を感じる葉っぱを見つけて撮影してみました。

最新のミラーレスデジタルカメラに往年のレンズたち、数十年の隔たりがあるように思えないマッチング具合です。レンズに関しては状態の良いものを探すのは大変かもしれませんが、たとえ曇っていても楽しめるのでオールドレンズの味と受け止めてどこか懐かしさを感じさせる描写を味わってみてはいかがでしょうか。

スタッフおすすめの「BEST BUY」お楽しみいただけましたでしょうか。
次回もぜひ期待ください。

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[ Category:etc. OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:25年07月17日 19時00分 ]

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