【OM SYSTEM】天気が良くてもOLYMPUS(OM SYSTEM)。
30th ANNIVAERSARYOM SYSTEM / OLYMPUSOM-1スタッフスタッフおすすめ機材ズームレンズを楽しむ夢中を創る
マップカメラの30周年創業祭も中盤に差し掛かります。花火に、お祭りとイベント目白押しの夏本番を迎えています。
マップカメラではこの夏「夢中」をテーマに、スタッフがいま夢中になっている「モノ」「コト」を紹介いたします。
今も昔も変わらず夢中なものと言えば、やはりお出かけです。
5月下旬頃に、雑司が谷と渡良瀬遊水地へ行ってきました。
梅雨入り前の空は晴天、絶好のお出かけ日和でした。
お供のカメラはOM-1。
レンズはOM SYSTEMのM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROとOLYMPUSのM.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PROです。
雑司が谷の宅地を歩いてゆくと、東京都指定有形文化財の「旧マッケーレブ邸」が姿を現します。
柔らかな午前の光が差し込むその窓辺を、アートフィルターの「ファンタジックフォーカス」で写し込みました。
この写真を見返した時に気が付いたのですが、植物の緑の違いを再現するのがうまいカメラです。
人間の目は緑色に対しての色域が広いので、ここが曖昧だと違和感を感じやすいのですが、しっかりと描き分けてくれました。
ここからはるばる車を走らせ、旧下野煉化製造会社煉瓦窯へと向かいます。
1時間半ほどのドライブの末、目的地にたどり着きました。
駐車場から出てすぐに気付いたのは、萌ゆる緑の美しさ。
併設された庭園ではバラが咲き誇り、その愛らしい姿と香りで訪問者を楽しませてくれます。
早速カメラを構え、構図をしっかり決めようと思ったところ、ザ・作例といった感じの写真になってしまいました・・・。
それはさておき、手前の花はしっかりシャープに、奥の花は優しくふんわり。ZUIKOレンズの力を感じられます。
順路に沿ってどんどん進んでいきましょう。
かなりの輝度差があるにもかかわらず、シャドウ~ハイエストライト部まで綺麗な階調で繋げる描写力には舌を巻きます。
OM-1は以前のMFT機より、グラデーションやコントラストに余裕がある(=無理がない)イメージを持っていましたが、それが証明されました。
普段はフルサイズ機を使用しておりますが、センサーサイズが小さい故の画質差はほぼ感じません。
きめ細やかな描写で、質感表現も達者です。
ボケ過ぎない適度な被写界深度も好印象。
総じて扱いやすいカメラです。
画質の話が出たので、この流れでぜひお伝えしたいことが。
その昔「オリンパスブルー」という言葉がありました。
かれこれ20年近くも前の、デジタルカメラの黎明期に存在したCCDセンサー機(E-1等)で撮った空などの「コクのある青」を指すのですが、OM-1にはその片鱗が宿っているように感じます。
言葉で表現するのは難しいのですが、「シアンがちゃんとシアンになる」とでも言いましょうか。「青」の中にくすんだ水色がまざり、それゆえグラデーションに深みが出る。
ただ彩度が高い青や水色ではない、微妙なエッセンスを織り込んだオリンパスブルーが左下の車から感じられます。
これは私の愛車なのですが、この色がここまで正確に出るカメラには出会ったことがありません。
それこそ中判デジタルでも、フルサイズでも、です。
ひと通り撮影を終え、帰路に就く前にちょっと一服。
ジュースを飲みながら空を見上げると、薄明光線が差していました。
通常の写真では目立たない薄明光線も、アートフィルターでラフモノクロームを選べばこの通り。
増感現像をして粒子を荒くしたような迫力が出ています。
これをカラーにすると、なんて事のない写真になってしまいます…。
一日撮り歩いて思ったこと。
やはり、OM-1は良いカメラです。気付けばお出かけだけでなく、OM-1にも夢中になっているのでした。
最後は青空でお別れです。