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【Panasonic】マイクロフォーサーズの底力

皆さんはマイクロフォーサーズをご存じですか。

マイクロフォーサーズは、現行のレンズ交換式カメラの中では、比較的小さいイメージセンサーを備えており、それによってレンズも小さくできるため小型軽量にできる強みをもった規格となります。小型軽量だけでなく、安価に楽しめたり、ラインナップもデザイン性の高いものからプロ仕様のものまで多様なニーズに合わせることができる魅力があります。Panasonicからは、このマイクロフォーサーズのGシリーズと、フルサイズのSシリーズを双璧をなす形で展開しています。

今回紹介するレンズは「LUMIX G VARIO12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. 」です。Panasonicのカメラのレンズキットに付属される沈胴式のレンズですので、所持している方やご存じの方も多いでしょう。レンズキットでカメラを所持したことある方にとっては、これが初めてのレンズだったかもしれません。現行機である「LUMIX DC-G100」のキットレンズにもなっています。

このレンズ、焦点距離が35mm判換算で24~62mmという珍しいズームレンズとなっています。スナップ撮影で良く使用される28mm/35mm/50mmに加え、そこから少し広く空間を撮影できる24mmと、少し被写体に迫れるような62mmまでをカバーした秀逸な焦点距離です。また、このレンズは重さが約70gと最軽量な部類にもかかわらず、レンズ内手振れ補正・非球面レンズ・色収差を抑制するED(特殊低分散)レンズまで備わっています。

また、Panasonicのレンズ群の中で最安値のズームレンズとなります。価格もMAP CAMERAでは新品で2万円台ととてもお手頃な値段となっています。発表から10年ほど経つこの小さなレンズを使用して、筆者はマイクロフォーサーズの底力を感じてみたいと思いました。

この小さなレンズに「LUMIX DMC-GM1」の最小・最軽量コンビで筆者の自宅近辺を散歩しながらスナップ撮影をしてみました。「あくまで散歩をする」という目的を邪魔しないようにこのシステムを組んだPanasonicには、流石としか言いようがありません。

とりあえずカシャッと一枚。この記事の写真は全てjpegの撮って出しでフォトスタイルはスタンダードとモノクロのみを使用しました。

Panasonicから、まもなく新しいマイクロフォーサーズのボディ「G9PROII」が発売されますが、先代となる「G9PRO」から始まった「生命力・生命美」を再現する絵作りの哲学を引き継いでいるかと思われます。「LUMIX DMC-GM1」は10年ほど前の古い機種ではありますが、その哲学の原型が感じられるほど色味は近しいと感じました。今回は是非、この「LUMIX DMC-GM1」で撮影した写真を撮って出しでお楽しみ頂ければ幸いです。

12mm(35mm判換算24mm)広角端で撮影。被写体に寄れるメリットも活かして、住宅街に咲くコスモスをいきいきと捉えることが出来ました。

かわいい手作り人形たちを一枚。「行ってらっしゃい」と言ってくれているのかもしれません。筆者はそれ以上に、自然なボケ感が気に入っています。

ズームしながら構図のバランスを探るのも楽しいです。

公園に辿りついたので、少し休憩しようかと思ったのも束の間、陽光が芝生をキラキラと照らしています。筆者も本能的にその魅力に惹かれて来たのかもしれません。

 

 

誰もいない静かな平日の公園。日頃静かな草木たちが一番賑やかにしているように感じます。さて、、また歩きますか。

何枚かモノクロ撮影もしてみました。現行機の「LUMIX DC-G100」と比べると、ハイライトが落ち着き気味で割と優しい画を作る印象です。

マイクロフォーサーズはなぜかあまりボケないという印象が出回っており、筆者はもったいなく感じています。

このレンズは開放でもF3.5-5.6の暗めのレンズですので、ボケにあまり期待していないかもしれません。ですが、あえてボケを意識して撮影してみました。とろけるようなボケとはいきませんが、魅力が伝われば幸いです。

32mm(35mm判換算64mm)望遠端では、広角端と比較して一段とキレのある描写をしています。その場の空気感をとらえつつ、ボケ味がいいコントラストで被写体を描き出してくれます。

格子模様と一緒にカシャッ。

ついつい撮ってしまいました、散歩していただけのはずなのに。「いつの間にか良い写真が撮れている。」これはマイクロフォーサーズの魔力です。「これでいい」から「これがいい」になる瞬間があります。

マイクロフォーサーズは小さなシステムから大きな夢を見せてくれます。

Panasonicの現行モデルの中で今回のような気軽さを楽しみたい方は、LUMIX DC-G100と今回の記事で使用したLUMIX G VARIO12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.とのレンズキットをおすすめします。レンズ込みで415gの小型軽量さを保ちつつ、368万ドット相当のビューファインダーを兼ね備えており、しっかりと撮影を楽しめる機材です。

これからカメラを始めようと思っている方から、マイクロフォーサーズを使ったことがない方にも、気軽に持ち出せる相棒の一台におすすめです。

 

 

[ Category:Panasonic | 掲載日時:23年10月12日 10時00分 ]

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