【Panasonic】巾着田を撮る。
日高市内を流れる清流、高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけてつくられ、
その形がきんちゃくの形に似ていることから、巾着田(きんちゃくだ)と呼ばれるようになりました。
ここ数年、通い続けて少しワンパターン化してきてしまったかな。
と思い行くのを躊躇していたのですが
そういえばまだやったことがない事がある、と思って今年も行ってきました。
というわけで
焦点距離: 560mm 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200
2019 巾着田を超望遠で撮る です。
使用機材は
Panasonic GH5 x LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8
+ DMW-TC14 です。
35mm判換算 400mm、テレコンを付けて 560mm。
今までは中望遠135mmで撮るのが一番長い焦点距離でした。
というか超望遠自体が初めての試み。
というわけで最後の最後まで感覚を掴めたのか掴めていないのかわからない作例ばかりですが、ご参考程度にご覧ください。
一枚目はテレコン付き 開放での撮影。
さすがは超望遠といったところでしょうか。
前ボケ、後ボケどちらもすごいです。
焦点距離: 560mm 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:200
500万本。
巾着田に咲いているという曼珠沙華の数です。
私達人間の目線から見ると赤い絨毯のように見えるのですが
少ししゃがんで同じ目線になると、背の高さがそれぞれ違うのがわかります。
その目線から少し背が高かったり陽が射して輝く一輪だけを見つけて撮るのが好きです。
目線を変えるだけでこの赤の世界を作り込む一輪一輪の個性が見えてきます。
しかしこれほど黒バックが映える、というか雰囲気に合う花というのも面白いです。
「地獄花」、「幽霊花」など異名が多いこの花。
初めて見た時は自分の「花」のイメージからはかけ離れていて驚きました。
こうして撮っているとそんな異名も妙に納得してしまうのが不思議です。
焦点距離: 560mm 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:200
この子はまだ花咲く前。
この子が咲くころには周りは枯れてしまっているのか。。と
1人少しさびしい気持ち。
超望遠で最短撮影距離から大ボケを出すのもいいですが
足を踏み込むことの出来ない世界を切り撮る、これがとても楽しいです。
こればかりは望遠、超望遠でしか見れない世界だからです。
焦点距離: 560mm 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:200
焦点距離: 560mm 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:200
まるで五線譜のような蜘蛛の巣。
妖しい世界への雰囲気作り、ではないですが曼珠沙華と蜘蛛の巣は妙に合います。
人の立ち入れない世界、こういうとさらに妖しい雰囲気です。
焦点距離: 560mm 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:200
焦点距離: 560mm 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:200
ちなみにこのレンズ。
フードを付けた状態でフルサイズのナナニッパ(70-200mmF2.8)相当のサイズ。
マイクロフォーサーズにしてフルサイズのナナニッパを携帯する、と考えるととても大きく重く感じるかもしれません。
が、しかしフルサイズの600mmF4のサイズを見直すと、「。。。あぁ、小さいんだ。」と1人納得してしまいました。
600mmF4クラスの重量は約4㎏。
かたや LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8はフード、テレコン含め約1.4㎏。
重さ約三分の一くらいで、軽く感じてきます。
実際しゃがんだ時の長さは気になりましたが(フード付きだとしゃがむと地面に当たる)ずっと肩掛けストラップで持ち歩けました。
焦点距離: 560mm 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/450秒 / ISO:200
超望遠というとプロ、上級者向け。のようなイメージを持っている方は少なくないと思います。
正直私も「敷居が高い」と思っていました。
でも今は超望遠域もなるべくサイズや重量を抑えて挑む方法がいくつもあるなぁと気づきました。
今回の私のようにマイクロフォーサーズに200mmF2.8とテレコン。
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3なら換算800mmも可能です。
ただ、まず初めてみたい。という方には
APS-Cセンサーのカメラにコンパクトな70-300mm、100-400mmを付けるのが現実的で理想的かもしれません。
焦点距離: 560mm 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200
超望遠でしか見れない世界。
楽しくてハマってしまうと危険なジャンルだと思って手を出さずにいたのも本音です。
一度この世界を覗いてしまった人がこれからどうなるのか、
それはまた別のお話、、、
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