連載中の「カメラを愉しむvol.29」は、『本日は春節!中華街で七工匠レンズを試す。』をご紹介いたします。
2021年2月21日金曜日は「旧正月(春節)」。
日本ではあまり馴染みがない旧正月ですが、中華人民共和国をはじめ、台湾、シンガポール、韓国、ベトナム、マレーシアなどでは大型連休を取得し、お祝いムードに包まれるとても大切なイベントの一つだそうです。日本では年末といえば「NHK 紅白歌合戦」、カウントダウンイベントや除夜の鐘など様々なイベントがありますが、中国はどうでしょう?
もちろん中国にもあります!視聴率40%を記録するという「春節聯歓晩会」というテレビ番組が人気とのこと。新たな年を迎える準備は、除夜の鐘ではなく「爆竹」「中国獅子舞」で賑やかにお祝いするのです。
カラフルな装飾の中華街のゲートを見るとなぜか気持ちが高鳴ります。美味しい中華が食べたい!しかし、こんな時間にやっているはずもありません。
食品サンプルを眺めながら、我慢しましょう。
真っ赤な行灯がとても幻想的な雰囲気ですね。年明けギリギリの時間帯でもお仕事をされている方がいらっしゃいました。
夜遅くまでおつかれさまです!
風になびく行灯、色々なカタチがあり見ているだけでも楽しいです。
日本で言えば「ねぶた祭」の様なライトアップ。少し散策をしながらカウントダウンを待ちます。
新年快乐の掛け声とともに「パン パン パン!!!」爆竹が深夜の中華街に鳴り響きます。裏手がマンションなので・・・少し心配してしまうのはやはり日本人だからでしょうか。
爆竹と共に「シンバル」などにぎやかな音楽が流れてまいりました。いよいよ人気の彼らが登場します!
獅子舞は獅子舞でも日本と中国では全然雰囲気が違いますね!舞うだけでなく「まばたき」をするのも中国版獅子舞のかわいらしさ。
実は近くで見ると秋田の「なまはげ」に匹敵する、怖さもありますが遠目からながめるととても可愛い!
この獅子舞を見つけた時には、ぜひ頭をかじってもらいましょう。「開運厄除」の効果があると言い伝えられているそうです。
飛行機に乗らずして、海外旅行に行ったかのような気分です。
舞いが終わった後の獅子舞は少しシュール。おつかれさまでした!の言葉にみんな笑顔で答えてくれました。
日本ではりんご飴を屋台で見かけますが、「いちご飴」というものがあるそうです。
気になりつつも深夜なので温かいタピオカティーで身体をあたためます。
春節ということであえて「中華レンズ」を代表する私の愛用品「七工匠 (しちこうしょう) 7artisans 25mm F1.8」にご活躍いただきました。
正直、獅子の舞いはマニュアルフォーカスで捉えるのは非常に難しい!スナップには大活躍のレンズですが、やはり動きものを撮影する時はオートフォーカスレンズをお勧めします。
日本のおみくじは「大吉」「中吉」「小吉」「凶」「大凶」などが一般的ですが、中国では「大吉」「上上」「上中」「上」「中下」「下下」。
大凶には慣れていますが、「下下」というものを引いたら絶望的になりそうな字面です。私は「上上」良い年になりますように!
早速願いが叶いました。仕事帰りで夕飯を食べ損ねた私の目の前に、ポツんと営業しているお店を発見!○○亭だから洋食屋さんでしょうか?
夕食にしようと心弾ませていましたが、、、中国語でお手洗いでした。
しっかりと手を清めて深夜のコンビニエンスストアのおにぎりを食べながら家路につきました。
それぞれの国の習慣は大きく異なります。それはカメラやレンズも同じ。
「私はいつも、このメーカーのレンズとボディだけ」と決めている方も多いと思います。
時々いつもと違うメーカーや国境を越えたチャレンジをしてみるのもまた新しい発見ができるかもしれません。