【Panasonic】 LUMIX S1H特集Vol.1「シネマクオリティを個人でも」
皆様は動画撮影をどのように楽しまれているでしょうか。
動画撮影をされる方の多くは憧れの作品や「こんな感じの映像を作りたい!」など目標にする映像作品があると思います。
その中でも映画のような映像を目指して撮影する方も多いのではないでしょうか。
しかし、映画撮影に使われるシネマカメラは高嶺の花、民生機でいかにして映画らしさを表現するか・・・
そんな中「シネマクオリティ」を掲げて登場したのが、Panasonic LUMIX S1H。
今回は映像制作者の夢を叶えてくれるこのカメラについて語ります。
まずは、外観を同じパナソニックのフルサイズカメラ「S1」と比較してみます。
動画性能が強化され、どのように変わったのでしょうか。
一見デザインはS1と同じようにも見えますが、前面にも赤色の録画ボタンがあるのが特徴的です。
上部にも赤い録画ボタンがついています。
黒いボディに赤いボタンが映えてカッコいいです。
ディスプレイもS1と比較して、より見やすく大きくなっています。
業務用カメラでは標準搭載されているファンをミラーレスデジタルカメラに搭載。(動画記録時間無制限を実現)
ファンが搭載され、より動画機らしさが増しています。
撮影シーンによって、ファンの動作は4つのモードから選択が可能。例えば、「AUTO1」では撮影が優先され、ファンを早めに起動することで温度上昇を抑制します。また、静音を優先させたい時に有効な「AUTO2」モードでは、ファンは極力停止します。
フルサイズセンサーを活かして様々なシネマレンズにも対応
写真用レンズと同じようにシネマレンズにもスーパー35mm、フルサイズ、アナモルフィックなど様々なフォーマットに対応したレンズがあります。
従来のマイクロフォーサーズでは、映像業界で一般的なスーパー35mm(APS-Cに近いサイズ)用のレンズを使うとレンズの一部しか使用が出来ませんでした。
それが、レンズ全域を使用した撮影が可能となりました。
また、業界で広く使われているPLマウントのシネレンズを装着可能にするSIGMA MOUNT CONVERTER MC-31の開発発表もあり、将来的により本格的な運用が可能となります。
(SIGMA MOUNT CONVERTER MC-31)
個人でもシネマクオリティの映像が手に入る――
S1Hの特徴はメーカーが「シネマクオリティ」の映像表現が可能な点を謳っている点です。
「シネマクオリティ」と言っても漠然としていますが、それを裏付ける様にNetflixでの4Kオリジナルコンテンツ撮影カメラとして「S1H」が認定を受けました。
Netflixでは条件をクリアし認定を受けたカメラでのみ、オリジナル作品を撮影することができます。
収録要件を満たしているカメラの一覧はこちら(Netflixパートナーヘルプセンターのリンクです)
Netflixと言えば世界トップクラスの動画配信会社、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
名だたるシネマカメラが並ぶリストの中にS1Hはミラーレスカメラとして初めて認定を受けました。
もはや、S1Hはシネマカメラと言っても過言ではないでしょう。
他のフルサイズミラーレスと比べると大きく、価格も高い印象を受ける方も多いと思います。
しかし、フルサイズのシネマカメラと言えば数百万円するのが当たり前。
個人での所有はおろか、周辺機器を考えると一人でのオペレーションは難しい・・・
シネマカメラを個人で所有するのは夢のまた夢と思っていましたが、そんな夢をかなえてくれる一台がS1Hではないでしょうか。
スチルカメラで動画撮影をする、いわゆる一眼ムービーが本格的に浸透し始めたのは今から10年ほど前、CANON EOS 5D Mark IIの「EOSムービー」が映像業界でも使われ始めた頃。
このカメラの魅力は、フルサイズセンサーが捉える「被写界深度の浅い映像」
被写界深度の浅い映像は、いままでのビデオカメラではなかなか実現できませんでした。
この映画の様な立体感のある映像は当時多くのクリエイターを虜にさせました。
スチルカメラで動画を撮影する事が一般化してから約10年、ついに憧れのシネマクオリティを手にすることが出来る時代になりました。
今後は6K/8K高解像度化が進み、ますます動画と写真の境目が無くなっていくのではないでしょうか。
これからスチルカメラ・ビデオカメラ両者がどの様に進化していくのか楽しみです。