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【PENTAX】一眼レフの極み K-3 Mark III の魅力に囚われて

【PENTAX】一眼レフの極み K-3 Mark III の魅力に囚われて

一眼レフからミラーレスへ急速に移行が進んでいるレンズ交換式カメラ。
その中でも「一眼レフ」の性能を追い求め続けているのが「PENTAX」です。

1952年 国産としては初の一眼レフ「アサヒフレックス I」を開発し、一貫して一眼レフを開発し続けてきました。
そして2021年春、満を持して発表されたのが「K-3 Mark III」です。

 

2017年からプリズムの材料を見直し、長い時間をかけて開発したAPS-C機として究極の光学ファインダーを搭載(視野率はフルサイズ K-1 と同等クラス)
ベーシックとなっている可動式液晶をあえて排除し、軽量化と堅牢ボディの両立を実現。
PENTAXの堅牢性を保ちながらギリギリまでサイズを落とし、持ち運びやすいボディに仕上げています。

一眼レフならではの「撮影している!」と感じさせてくれる、爽快なシャッター音や、レリーズボタンを押した感覚一つ一つまで、を徹底的に研究開発。
長年最高の一眼レフを追い求めてきたPENTAXだからこそ、創り上げることができた一台です。

今回「K-3 Mark III」を使用する機会に恵まれましたので、作例を交えて一眼レフの「極みポイント」を抑えながら紹介していきたいと思います。

 

極みポイント:ネイチャーフォトにベストな色作り

PENTAXユーザーの多くは「色作り」に魅力を感じているかと思います。
私もK-3 Mark IIIを使用して、その色作りの魅力にどっぷりハマってしまいました。
他メーカーも数多く使用していますが、JPG撮って出しの色は納得いかず、RAW現像で追い込むこともしばしば…。
しかしながら本機は撮って出しで自然ながらも、色鮮やかな色合いが得られ、ネイチャーフォトとの相性が大変良いなと感じました。

桜の儚く可憐な白い色と、新緑の葉の色が絶妙に表現されています。
この色がJPG撮って出しで得られるのは、さすがPENTAXの色作りだなと唸ってしまいます。

チューリップのような明るく派手な色合いの花も、丁寧な色作りで表現されているように思えます。
春らしい色とりどりの花たち。花弁の瑞々しさなど、肉眼で見るよりより一層鮮やかに咲き誇っています。
こちらの写真は「DA★ 50-135mm F2.8ED [IF]SDM 」にて撮影したのですが、開放からシャープながら、ボケは非常に滑らか。
PENTAXはAPS-C用のDAレンズのラインナップが非常に豊富で、撮影シーンに合わせて様々な選択肢から選べるところも大きなメリットです。

パープルやマゼンダ、イエローなど、色表現が難しい花たちも綺麗に撮影することができました。色合いに関しては文句なしです。
本機は固定式液晶であり、ローアングルでの撮影においては若干の使いにくさを覚えることもありました。
しかしその分、ボディの軽量化や、3.2インチモニターの採用、ファインダーを覗いたときに鼻先がつきにくい設計になっているなど、固定液晶だからこそ実現出来たポイントもたくさんあります。

 

極みポイント:雨にも負けない防塵防滴性能

PENTAX製品の特長の一つに、防塵防滴機能が挙げられます。本機種ももちろん対応。
今回撮影しているときにも突然の雨に見舞われたのですが、安心して撮影を継続することが出来ました。

雨が強まる中、桜を撮影してみました。
逆光時のふわっとした空気感と、雨が絶妙にマッチして儚げな雰囲気に仕上がりました。
撮影時は傘もなく、雨が直接当たる環境下での撮影でしたが、機材の心配をすることなく撮影に没頭できたことは大きなメリットに感じます。

 

極みポイント:高性能AF&最大約12コマの高速連写機能

新開発のシャッター機構により約12コマの高速連写が可能に。
K-5 IIでは約8コマでしたので、大幅に連射性能が上がっています。
AF性能も大幅に進化し、101点測距(25点クロス) -4EV~18EV対応と、非常にスペックアップしています。

 

実際に撮影してみると、今までのPENTAX機の常識を打ち破るような使い勝手。
高速でレフが上下する爽快なシャッター音、ピタっと焦点するAF性能と、使っていて心地よさを感じました。
今回レンズは「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」を使用したのですが、小さいボディなのにグリップ感もよく、手持ちでも安定した撮影を行うことができました。
グリップ感など外装までよく作り込まれているな、と関心させられます。

野鳥の撮影はあまり行うことができませんでしたが、小さな小鳥もしっかりとAFで捉えることができました。
こちらの写真はかなりトリミングを行っていますが、しっかりとした質感が保たれ、2500万画素センサーのバランスの良さか感じられます。

 

極みポイント:ボディ内約5.5段の強力な手振れ補正


PENTAX (ペンタックス) HD DA★ 11-18mm F2.8 ED DC AW 11mm 絞り値:F8 シャッタースピード:1/4秒 ISO感度:1600

「K-3 Mark III」は一眼レフ機としては珍しいボディ内手振れ補正機能が搭載されています。
K-3 IIより更に強力な約5.5段分に進化。
5.5段と言えば、手持ちで1秒以上のシャッタースピードでもブレない!と話題になったオリンパス E-M1 Mark IIと同様の補正力。
通常三脚を立てて撮影する夜景撮影を、今回手持ち撮影でトライしてみました。


PENTAX (ペンタックス) HD DA★ 11-18mm F2.8 ED DC AW 11mm 絞り値:F10 シャッタースピード:1/2秒 ISO感度:800

まずは0.5秒から挑戦。
この辺りは丁寧に構えて撮影すれば、さほど気にすることもなく撮影を行うことができました。

では、次は1秒以上の撮影に挑戦です。


PENTAX (ペンタックス) HD DA★ 11-18mm F2.8 ED DC AW 12mm 絞り値:F10 シャッタースピード:1.3秒 ISO感度:1600


PENTAX (ペンタックス) HD DA★ 11-18mm F2.8 ED DC AW 12mm 絞り値:F9 シャッタースピード:1.6秒 ISO感度:800

 

1秒以上になってくると、脇を閉めてしっかりとカメラを構える必要が出てきますが、三脚無しでも大きなブレを起こすことなく撮影を行うことができました。
1.6秒でも耐えられる一眼レフ機の手振れ補正の性能は圧巻です。

今回のような歩道橋の上からの撮影、通常このような場所では三脚を立てる事は難しく、一脚だと車が通過することによる揺れがダイレクトに伝わってしまい、ブレを起こしてしまいます。
カメラに搭載された手振れ補正に頼ったからこそ、撮影できた一枚になりました。

ボディ内手振れ補正であれば、全てのレンズが対応となるため、光学手振れ補正が入っていないレンズでも手振れを気にせず撮影することができます。
★スターレンズだけでなく、PENTAXを代表するLimited単焦点レンズ系も、是非合わせて使っていただきたいです。

 

極みポイント:スナップカメラとしても使える小型ボディ

 

様々な機能を紹介してきましたが、「K-3 Mark III」の良さはこれらの機能をギュっと詰め込んだ小型ボディだと思います。
他社製品のハイエンドAPS-C一眼レフ機はどうしてもサイズが大きくなってしまいますが、それらと比べると本機は非常に小さく感じます。
小型のパンケーキレンズを装着すればカバンにサッと出し入れすることができ、スナップ撮影にも非常に向いています。

 

 

街を散歩しているとき、通勤通学時など、「あ、これ撮りたいな!」と思ったときに、カバンから一眼レフを取り出してパシャっと写真に収めるのも、趣が感じられるのではないでしょうか。
本体には背面のボタンから簡単に「カスタムイメージ」機能を選択することができ、ナチュラルな色合いから人物、モノクロや派手な色合いの雅(MIYABI)、銀残しなど、カメラ好き心をくすぐる色作りを楽しむことができます。
スナップ写真一つにしても、色によってガラっと印象が変わります。自分がこの被写体にはこの色だな、と、撮影時に色々と楽しめるのも、撮影の醍醐味かもしれません。

以上、いかがでしたでしょうか。

筆者はほんの数時間しか本機に触れていないのですが、「K-3 Mark III」の魅力に囚われてしまいました。
私は普段ミラーレスを使用しているのですが、本機を通じてレフ機を使った撮影の楽しさや、ミラーレス機では感じられないレフ機ならではの良さを実感することができました。
2021年3月31日より、本機の予約受付が開始しました。
PENTAXユーザーの方はもちろんのこと、ミラーレス機しか使ったことがない方にも是非オススメしたい一台です。
ぜひ、一眼レフの魅力に囚われてみてください。

[ Category:PENTAX & RICOH | 掲載日時:21年03月31日 12時25分 ]

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