【PENTAX】写真家 渡辺浩徳氏による「K-1」シューティングレポート
渡辺 浩徳氏
1971年 福島県生まれ。法政大学経済学部卒業
20ヶ国以上を旅し、自然の雄大さ・野生動物の力強さ・美しさに魅了され野生動物カメラマンとして活動する。
現在は、北海道を中心に撮影を続けている。数多くの雑誌などの媒体で発表。
焦点距離:250mm / 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/600秒 / ISO:1600 / 使用機材:PENTAX K-1 +HD D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW
落ち葉のカーペットとアルビノのエゾリス
小動物は、動きが素早く警戒心が強いので近づくことが困難ですが、このアルビノのエゾリスは比較的、人馴れしているので撮影しやすい被写体だった。
落ち葉の絨毯の上を走り回りエサを探している時のカットですが、赤系色の表現性が優れているために色鮮やかな落ち葉を克明に再現されている。
焦点距離:450mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:1600 / 使用機材:PENTAX K-1 +HD D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW
食事中のナキウサギ
150ミリ~450ミリとレンズのズーム幅が3倍と小さいため、色収差や歪曲収差が発生しにくいので安心して解放から使えるレンズです。この1本で幅の広い撮影が可能である。
食事中、ナキウサギの後ろ姿を捉えた1枚。450ミリの開放値にしても解像力が良く紅葉した背景のボケ味も理想通りに表現できました。
焦点距離:450mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:250 / 使用機材:PENTAX K-1 +HD D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW
瞑想中のナキウサギ
5軸に対応する手ぶれ補正のために、三脚撮影で対応しきれない動きの速い動物たちを手持ちで被写体を追う撮影を可能にしている。
山に登り撮影するので最少機材で取り組むことができる。標高が高く雪の多い山岳地帯など厳しい環境下での撮影でも信用のできるカメラとレンズの組み合わせである。
素早く動き回るナキウサギが日向ぼっこをしている時のポートレート写真。
焦点距離:450mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:640 / 使用機材:PENTAX K-1 +HD D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW
サケの遡上を待つエゾヒグマ
主に小動物を撮影しているが、時にヒグマなどの大型動物も撮影対象になる。
安全な距離を保つことを心掛けているが、450ミリの望遠で充分な距離を保てながら作品を作ることができる。
ほどよいボケ感でヒグマの存在感を表現できた。秋、サケの遡上と共にヒグマが川に現れる。サケを追うことに夢中になっているときに目が合った瞬間である。
焦点距離:450mm / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:320 / 使用機材:PENTAX K-1 +HD D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW
雪の中で生活するナキウサギ
天候の変化が激しい山岳地帯で、防塵・防滴の組み合わせは必須。
雪の中で、ほんの数秒のみ姿を見せたエゾナキウサギ。
予測不能な動物の動きで、一瞬のチャンスを逃さずにピントを合わせるオートフォーカスの速さも魅力。光が足りない中、積もった雪のシャープさが表現された。
written & photo by 渡辺 浩徳
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