【PENTAX】FA35mmF2の進化
『smc PENTAX-FA35mmF2AL・HD FA35mmF2』
PENTAXファンの皆様、お待たせいたしました。
FA35mmF2にHDコーティングを採用したという、今週新発売のHD FA35mmF2。
誰もが気になっているであろうこと、
なぜこのレンズをリニューアルする必要があったのか…
今回一足早く新旧の描写を比較してみたところ、すぐにその答えが見えてきました。
その魅力をお伝えしたいと思います。
まずは外観の比較をご覧くださいませ。
PENTAX K-1 + smc PENTAX-FA35mmF2AL
PENTAX K-1 + HD FA35mmF2
旧FA35mmですと、高画素フルサイズ機・K-1とデザインや質感が異なるため、装着しようと思う機会が少なかった組み合わせでしたが、
新FA35mmはK-1とマッチしており、非常にかっこいいと思いました。
ピントリングが到来のものよりもぐっと使いやすくなりました。
デザインに統一感があるものの、距離計や絞りリングは到来と変わらないため、違和感を感じないリニューアルで、
さすが、PENTAXはファンの気持ちが分かっているなと感じます。
そして気になるコーティングの違いとは…
同じ位置、同じ設定でレンズを変えて撮り比べてみたところ、驚くほどの差を感じました。
PENTAX K-1 + smc PENTAX-FA35mmF2AL 1/160 f/8 ISO100
PENTAX K-1 + HD FA35mmF2 1/160 f/8 ISO100
写真向かって右手に太陽がいる状況、
旧FA35mmはフレアが発生してしまい、全体が白っぽくシャープネスが失われています。
対して新FA35mmはしっかりと空・水のどちらも青の発色が綺麗に出ています。
PENTAX K-1 + smc PENTAX-FA35mmF2AL 1/160 f/8 ISO100
PENTAX K-1 + HD FA35mmF2 1/160 f/8 ISO100
ここまで違うとRAWで整えて現像しているのではないかと思われてしまいそうで不安なほどですが、
もちろんすべてJPEGの撮って出しです。
正直に申し上げると、状況によってはフレアやゴーストなどが発生する場合もありましたが、数枚撮ればOK、
上記の写真の通り、新FA35mmは厳しい条件下の中でもゴーストを発生することなく撮影することが出来ました。
最後の撮り比べはあえてパープルフリンジが発生しやすい最大開放で撮影しました。
PENTAX K-1 + smc PENTAX-FA35mmF2AL 1/5000 f/2 ISO100
PENTAX K-1 + HD FA35mmF2 1/5000 f/2 ISO100
多すぎるパープルフリンジに肩を落としてしまいそうな旧FA35mm。
対して若干残っているものの、素晴らしいクリアな描写を残してくれた新FA35mm。
この歴然とした違いを目の当たりにし、リニューアルの意図が見えてきたような気がしました。
PENTAX K-1 + HD FA35mmF2 1/500 f/2 ISO100
片手で持ち運びしながら1日使用しておりましたが、K-1の持ちやすいグリップと
レンズの全長が短く軽量なHDFA35mmの組み合わせは
非常に使いやすくてストレスなく、気軽に撮影を楽しむことが出来ました。
PENTAX K-1 + HD FA35mmF2 1/640 f/2 ISO100
FA35mmは到来から小さくて軽くてしかもお値段もお手頃で、
非常に扱いやすいレンズです。
ですが、厳しい条件下では描写力に乏しい場面が出てしまい、
現行機種・フルサイズ、高画素機であるK-1MarkⅡの高画質を再現できない状況がありました。
PENTAX K-1 + HD FA35mmF2 1/800 f/2.2 ISO100
その概念を見事に覆し、完璧なリニューアルを遂げたHD FA35mmF2はPENTAXユーザーなら
必ず持っておきたい基本の1本へ、そして長く永久に愛される1本になることでしょう。
発売まであと2日となりました。
既存のPENTAXユーザーの方にはもちろん、
はじめてPENTAXを使用する方にもはじめの単焦点の1本として、
ぜひ手に入れてみてください。
また、注目の広角スターレンズのフォトレビューは近日中にkasyapaにて掲載を予定しております。
もう少々お待ちくださいませ。
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