【PENTAX】K-3 Mark Ⅲ Monochromeで魅せるモノクロ
PENTAXのモノクロ専用機K-3 Mark Ⅲ MonochromeとFA 50mm F1.4 Classicをお供に2024年の撮り初めをしてきました。
モノクロ専用機と聞いてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。K-3 Mark Ⅲ MonochromeはK-3 Mark Ⅲをベースにし、カラーフィルターを排して作られた、正真正銘のモノクロ写真しか撮れないカメラなのです。2023年に発売された本機ですが、今の時代にモノクロ専用機が発売されるとはなんて粋なんだろう…と思い気になっていた次第です。
初めてモノクロ専用機を使ってモノクロ写真を撮ってみると、まず階調の豊かさに驚きました。モノクロと言っても白と黒だけではない、中間のグレートーンも綺麗に写し出してくれます。
今回選んだレンズFA 50mm F1.4 Classicはsmc PENTAX-FA 50mm F1.4をベースにして作られたレンズです。こちらのレンズの特徴はオールドレンズのような写りで、逆光時には虹色のフレアが発生します。鳥居を写したカットでは、フレアが発生しています。フレアを発生させるためには、開放F1.4で光を入れて撮影する必要があるので、FA 50mm F1.4 ClassicにはLF-ND16 49mmが付属しています。このフィルターを付ければ、明るい日中であっても開放で撮影することができます。
高台から海辺へ下ると、強い海風が出迎えてくれました。モノクロの写真であっても空気感まで伝わってくるような写真が撮れて、写欲はグングンと増してきました。
私なりのモノクロ写真の楽しみ方ですが、モノクロであるが故に想像力を働かせる余地がたくさんあるのではないかと思っています。雲がある空を見て、どんよりとした曇天なのか、後ろにはすっきりとした青空が広がっているのか…。パラソルは何色だったのかな…等、見る側にもゆだねられているこの感じがなんだか楽しいと思ってしまうのです。
水面に映る空にピントを合わせて撮ってみました。明暗差が激しいシチュエーションでしたが、ちょうど良いコントラストで撮ることができました。
一眼レフでモノクロ写真を撮る。一眼レフ機を手にしたのは久々でしたが、シャッターを切るうちにそうそうこの感じ。と感覚を取り戻してきました。モノクロ写真も最初はどう撮ろうかと思案しましたが、気が付いたら光の当たり方やコントラストが綺麗なところを見つけてはシャッターを切っていました。撮れた写真を見返していたら、暗室でモノクロフィルムをプリントしていたことを思い出して、あの頃の写真を撮る楽しさも一緒によみがえってきました。
一眼レフでモノクロ写真を撮ることは、やっぱり原点だ。とひしひしと感じた一日でした。
↓今回使用した機材はこちら↓