【Profoto】オフカメラフラッシュ B10 Portrait Photography
皆様はストロボを使用しての撮影を行ったことはありますでしょうか。
今回はライティングツールを数多く発売しているProfoto製品を使用した写真をご紹介していきたいと思います。
Profotoといえばスタジオ向け、プロ向けのイメージが強く、メーカーの名前も知らない方が多かったのではないでしょうか?
しかし2017年に発売されたクリップオンストロボ「Profoto A1」を皮切りに、ここ数年一気に知名度が上がってきたように感じます。
Profotoは1968年に設立された、スウェーデンの会社です。
一般ユーザーにはあまり知られていませんが、実は世界のレンタルストロボでも圧倒的なシェアを誇り、プロフォトグラファーにとっては欠かせないライティングメーカーです。
今回は撮影編と題して、実際にProfoto オフカメラフラッシュ B10、Profoto オフカメラフラッシュ B10 Plus、Profoto Air Remote TTL-O/Pを使用し、撮影風景を交えて作例をご紹介いたします。
撮影日の天候は見事な曇天。
顔に影ができない。といえば聞こえは良いが屋上も使用できるハウススタジオ、さらにはProfotoのストロボを使える絶好の機会とあって日差しの強い日に日中シンクロで撮影!などなどいろいろ考えていました。
筆者はライティングに関して、どこかで覚えた知識で凝り固まっていたり、ストロボを使わなくてはいけない!という意識で撮影を行っていました。
今回の撮影で『上手くライティングしなくてはいけない』、『ライティングとはこうあるべきだ』という概念を一旦捨てることで自分の撮影したいイメージへより近づけることができたのではないかと思います。
前置きが長くなりましたがまずは1枚目。
model:夏星ひゆ
B10 Plus+B10(OCF ソフトボックス OCTA装着)
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
背景に夏の日差しが差し込んでいる状態をイメージしました。
撮影時には日差しなどなく、そのまま撮影を行うとどうしても物足りないと感じたからです。
自然光のみ
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
B10 Plus+B10(OCF ソフトボックス OCTA装着)
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
一般的にライティングとなるとモデルさんに光を当てて・・・となりますがB10 Plusのパワーを発揮すべく日差しが後ろから差し込んでいるようなライティングを行ってみました。
曇天で影が出来づらいとはいえ、レフ板代わりに前方からもライティングも行っています。
せっかくの屋上撮影でしたが雨が降ってきてしまったので室内へ移動。
B10(OCF ソフトボックス OCTA装着)
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
スタジオの雰囲気を生かそうと全体的に光を回し明るくしてみました。
ですが窓辺から入る、いい感じの自然光とストロボ光が喧嘩している状態となり、良くも悪くも普通という感じになっていまいました。
ここは基本に立ち返ってレンブラントライティング!
model:夏星りつ
B10(OCF ソフトグリッド OCTA装着)
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.
OCF ソフトグリッド OCTAをB10に装着し、窓から差し込む自然光に合わせて角度を調整。
頭上から光を当てることと、今回は自然光と同等の当たり方に調整を行い角度を付けることで陰影の出る立体的な写り方となりました。
ソフトグリッド OCTAからアンブレラ ディープ トランスルーセントに変更。
自然光のみ
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.
自然光+B10(アンブレラ ディープ トランスルーセント装着)
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.
Profotoのアタッチメントはすべてが取り付けしやすく、外しやすい設計になっています。
取り回しが良いとはまさにこのこと。
1人で撮影を行う際にモデルさんを待たせたりすることが無く撮影の効率アップにもなります。
自然光+B10(アンブレラ ディープ トランスルーセント装着)
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.
スタジオの雰囲気と筆者のイメージに合うようにB10で光量を調整しています。
撮影風景
自然光でできた影をうまく中和するように右側からライティング。
アンブレラ ディープ トランスルーセントを使用することで柔らかな光の当たり方となりました。
自然光+B10
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
撮影風景
壁バウンス!ではなくカーテンバウンス!
最初は壁にバウンスさせたのですが光が固くなりすぎたため手前のカーテンを利用し、ストロボをこちらへ向けてみました。
最後にB10とB10Plus両方を使い西日が差し込むイメージで撮影したカット。
後方にセットしたB10 PlusはOCF II カラーフィルターを装着し、前方のB10は頭上から光が当たるようにセット。
前:B10(OCF ソフトボックス OCTA装着)
後:B10 plus(OCF II カラーフィルター+長方形型 RFi ソフトボックス)
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III+M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
ストロボやモノブロックを使用した撮影、特にポートレート撮影となると一気にハードル上がる。と筆者も思い込んでいた1人です。
今回の撮影を経て、よくよく考えてみると難しく考えすぎていただけなのではないかと感じました。
当然プロカメラマンではないので、今回掲載した写真はカメラ・ストロボどちらの設定も微調整を行いながら追い込んでいき撮影を行いました。
こういう風に撮ってみたい。影をつけて雰囲気を変えたい。逆に顔の影を消しバランスよく撮りたい。
ストロボを使わなくてはいけない!ではなく自分が思い描いた写真にエッセンスとして付け足すという考えを持ってストロボと向き合うことで敷居が一気に低くなります。
そういった撮影を行う際に、UIも分かりやすくコマンダーも使いやすい、そしてどんな表現にも幅を利かせることが可能な大光量のB10とB10Plus。
既成概念や知識にこだわらず、自分が思い描いたライティングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。