
【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る Vol.1~REDとは?KOMODOとは?~
昨年Nikonによる子会社化が話題となったRED。
今年2月にZ CINEMAシリーズの第一弾として、REDからKOMODO-XとV-RAPTOR[X]にニコンZマウント仕様モデルが登場しました。
今回はその中でも、Super35センサーを搭載したKOMODO-X Z mountに焦点を当てて、ZマウントになったKOMODO-Xの真価に様々な角度から迫っていきます。
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さて、第一回となる本記事では、「REDとは何か」「KOMODOとは何か」をわかりやすくお伝えしていきます。
まずREDとは、ミラーレス一眼での動画撮影が一般化した今なお、ひときわ輝く映像制作機器メーカーです。
デジタルシネマのパイオニアとして、2005年の創業以来映像制作に関わる人々から常に高い評価を得てきました。
アカデミー賞の受賞作品をはじめとした数多くの作品に使用されていることからも、その信頼性が見て取れます。
現在REDにはKOMODOシリーズ(Super35mmセンサー搭載)とV-RAPTORシリーズ(大型センサー搭載)の2ラインがあります。
今回ご紹介するKOMODO-XはKOMODOシリーズの最新機種で、拡張性の高い箱型のボディ(重量は約1.18Kg)に、「ロック機構付き※」のNikon Zマウントを採用しています。
(※通常のZマウント機と同じくバヨネットマウントなのですが、過酷な現場でも安心して撮影できるようロック機構が増設されています)
ZマウントならAFが効くのでは?と思われた方、その通りです!
何と顔認識に対応した像面位相差AFとコントラストAFが搭載されているため、Zレンズは勿論のこと、マウントアダプターFTZを組み合わせれば銘玉ぞろいのFマウントレンズをAFでオペレートすることも可能です。
画像のようにAi Nikkorを装着し、オールドレンズのルックを取り入れるのも自由自在!
(MFレンズを装着した場合AFは効きません)
そして気になる心臓部には、冒頭でも申し上げた通り27.03 mm x 14.26 mmのSuper 35mmセンサーを内蔵しています。
普段写真がメインの方にはなじみのないセンサーサイズではありますが、実は映画がフィルムで撮られていた頃から続く伝統的なサイズなのです。
(※厳密にはSuper 35mmの中でもいろいろなサイズがあります)
スチル機で言えばAPS-Cにほど近いサイズと言えるでしょう。
このセンサーは何とグローバルシャッターであるため、ローリングシャッター現象による歪みは存在しません!
読み出し速度が非常に速いため
6K 17:9 (6144 x 3240)の80fps
5K 17:9 (5120 x 2700)の96fps
4K 17:9 (4096 x 2160)の120fps
2K 17:9 (2048 x 1080)の240fpsに対応しています。
しかも全てRAW記録対応!!!
一昔前では考えられないスペックといえるでしょう。
その高速性を支えているRAWファイル自体にも特徴があり、R3Dという圧縮RAWファイル形式で動画が収録されます。
このファイルはAdobe Premiereをはじめとして、様々な動画編集ソフトで簡単に扱える上、ファイル容量も比較的軽く、色情報も豊富に残しています。
またダイナミックレンジは16.5段と信じられないほど広く、カラーコレクションをする際の扱いやすさはピカイチです。
ハイライトは清らかに粘り、シャドウは黒つぶれを知らないほど掘り起こせ、人肌はあるがままの色を再現します。
I/Oは、上からUSB Type-C、12G SDI※、モニタリング用の3.5mmイヤホンジャック、ミニ5ピンのオーディオ入力、タイムコード用のEXT端子、フルサイズのDC-INとなっております。
また、背面には大容量のマイクロVバッテリーをアダプターなしで直接装着できます。
ボディ側面には熱対策として排熱機構が搭載されているため、長回しも安心です。
この排熱機構は吸気と排気(ファン付き)で分かれ両側に付いていますので、使用の際はこの部分を手で塞がないように注意しましょう。
※シリアルデジタルインターフェース:映像信号を非圧縮のまま運用できる伝送技術。12Gの場合は4K/60P対応
プロ機ながらユーザーインターフェースはなじみやすく、外部モニターなしでも本体上部の2.9インチLCDに搭載されたタッチパネルを使用して、収録フレームレートの変更やISO感度変更といった多彩な設定が可能です。
ミラーレス一眼で動画を撮り慣れた方なら、それぞれの文言が何を表しているのかもすぐにわかるでしょう。
更にRED Controlというアプリを使えば、スマートフォンから各種設定が可能!
このアプリが非常によく出来ており、初見でも問題なく使えてしまいます。
外部モニターを使う場合、本機は「DSMC3 RED Touch 7.0」に対応しているため、USB-Cケーブル1本で映像信号と電力供給が可能です。
そのため専用のSmallHDモニターには電源ボタンが存在せず、KOMODO-X本体の電源と連動するようになっています。
過酷な撮影現場ではカメラを気にする(いたわる)事が出来ないシーンもあるので、引っ掛かりや断線といったリスクとなるケーブル類は1本でも少ないほうが安全です。
記録メディアはCFexpress Type Bを採用しており、転送速度は最大で560MB、スロットは1つです。
以前は非常に高価なイメージがありましたが、最近は価格も下がってきており入手しやすくなってきました。
また、ご購入は超低金利ショッピングクレジットがお勧めです。SMBCでの場合60回払いまで金利0%キャンペーン延長中です。
起動時にはドクロのアイコンが表示された後、INITIALIZING(初期化)されるようになっています。
センサーを適温にする(外気温と揃える)為に毎回必ず行われます。
それが完了するといよいよ撮影待機状態へ!
“本物”の動画マシンがどんな画を紡ぐのか、気になる作品は次回の記事でお送りいたします。
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今回はREDとKOMODO-Xそれぞれの特徴や素晴らしい点についてご案内いたしました。
次回もお楽しみに。
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