【RICOH】GReatest snapshooter
ついに発売となりました、RICOH GR III。
昨年の発表からずっと心待ちにしていた方も多くいらっしゃると思います。
既に最高のスナップシューターとしての地位を確立し、
このジャンルにおける一大巨塔であったGRシリーズ。
ですがここにきて、さらなる小型化、画素数向上、レンズの刷新、
そして手ぶれ補正機構”SR”を搭載するなどなど、
さらなる高み、”究極”へと進化したGR III。
待望のこのGR IIIで撮影してきましたので、ご覧いただければと思います。
筆者の周囲でGRシリーズを使ってきた人たちが、
口を揃えて言うGR使いこなしのコツがあります。
・迷わず思いついた通りに撮ったほうがよい
・もし困ったときはモノクロ撮影にするとうまくいく
今回はこのアドバイスに従って、
型にはまらず、気の赴くままに撮影してみました。
まずは夜間にテスト撮影。
手に馴染ませるためにいろいろ触りながら撮っていきます。
片手で持って、こういったアングルの撮影は普段一眼レフで撮影している筆者にとっては斬新な試みです。
思うように手を伸ばし、まずは撮っていきます。
使ってすぐに驚いたのがこの一枚です。
なんとこちら、シャッタースピードは0.6秒、もちろん手持ちです。
その場の思いつきでなんとなく低速シャッターを試したつもりでしたが、
大型車両の軌跡がブレずに撮れています。
手ぶれ補正機構”SR”の凄まじさをさっそく体験しました。
低速シャッターでも手ブレを恐れることなく撮影できます。
明けて翌日、天候は晴れ。
ポケットにGR III、小型のバッグにはモバイルバッテリー、
胸にはワクワクを詰め込んで軽快に出かけます。
裏路地の先の無機質な一角。
直感でモノクロを使ってみたいと思いさっそく試します。
各ボタンのカスタマイズ性もGRシリーズの重要な要素です。
事前に自分が使いやすいようにしておくことで、
より直感的にまごつくことなく気軽に撮影できます。
マクロ撮影もかなり進化しています。
従来のGRシリーズに比べ、より大きく、グッと寄れます。
これで花や小物を撮影するのももっと楽しくなります。
レトロなデザインの車がありました。
鮮やかなブルーの塗装が綺麗だったので思わず撮影しましたが、
やっぱりモノクロでも撮ってしまいます。
ちなみにこちらは「コントラスト白黒」というモードです。
他のモノクロモードとは毛色の異なるモノクロ写真が撮れ、
遊び心地が広がります。
すっかりコントラスト白黒モードの虜になり、
あちらこちらで撮影をします。
1/1600 | F4 | ISO 100
モノの質感や形状を強調したい時にモノクロを使う、
そういった表現を昔見た記憶があります。
撮影するその瞬間こそ、そこまで考えることなく思いつくままに、
自分の見た世界をモノクロで切り取りますが、
撮影後の画像をみれば、
そこには自分が気がつかなかった世界が見えてきます。
もっと抽象的な、厳かさや重厚感、寂寥感や刹那、
後になって、それらを噛みしめる時に、前述の表現を感じるのだなと思います。
限られた時間、ずっとモノクロで撮っている訳にもいきません。
ビビットにモードを変えて気分転換をしましょう。
この2枚は開放での撮影ですが、もちろん描写は十分です。
ボケがトロトロ過ぎて失敗したなと思うこともありません。
これはF2.8の良さなのかもしれません、
失敗を恐れず、気軽に撮影できます。
日が暮れてきました。
手ぶれ補正を活かした低速シャッター、あえての高感度撮影、
どちらも試しながら歩いていきます。
1/30 | F8 | ISO 6400
従来機に比べ高感度でも十分な画が得られていると思います。
とっさの撮影でISOオートになっていても恐れることはないでしょう。
またこれだけ長時間の撮影ならば、充電が心配になったりはしませんか?
予備バッテリーを持つのも手ですが、
USB type-C端子を採用していることもあって、
最近の一部スマートフォンと同じケーブルで、
モバイルバッテリーから充電することもできます。
自分にあったスタイルで、バッテリー対策ができるのも利点です。
三脚を立てるべきではないところでの撮影でも、
GR IIIなら手持ちで安心して撮影できるので、こうした写真も手軽に撮れます。
周囲に迷惑をかけないでこうした写真が撮れるのは喜ばしいことです。
気軽さ、自由さ、
そこから広がる遊び心地。
単焦点かつこんなにコンパクトでありながら、
写真を撮ることの楽しさを改めて教えてくれるGR III。
たとえその楽しさが感覚的なものだったとしても、
GR IIIにはそれを裏付け、支えてくれる機能が満載です。
ポケットサイズの新しい相棒、
GR IIIをぜひ手に取ってみてください。