【RICOH】GRIIIxでポジフィルム調スナップを愉しむ
GRIII xPENTAX RICOHRICOH GR seriesカメラを愉しむコンデジを楽しむスナップ秋、色撮りどり
連載中の「カメラを愉しむ」vol.73 は、「RICOH GRIIIxでポジフィルム調スナップを愉しむ」をご紹介いたします。
普段はどこのカメラメーカーの機材を使用してもスタンダードやフラットなど、自然な発色のカラーモードをセレクトすることが多いのですが久しぶりにイメージコントロールを「ポジフィルム調」にセットアップ。
デフォルト設定だとなかなか渋い写りでしたので、遊び心で彩度+4、キー −1、コントラスト+3、コントラスト(明部)−1、コントラスト(暗部)−2、シャープネス+2、シェーディング−2に設定をカスタマイズしてコッテリフィルム調をイメージして撮影してみましたのでぜひご覧ください。
基本的に彩度も抑えて撮影するのが流儀なわたし、あまりのビビットさに少し戸惑いつつもいつもと違うトイカメラ的な雰囲気に撮れることが楽しく感じました。
少し露出をハイキーに振って撮影。七夕まつりで有名な商店街にクリスマスツリーが飾られていたのでパシャリ!どんなときでもポケットから取り出して速写できるのがGR最大の魅力です。
真っ赤なローバーミニ、メリハリのある描写に心もポップな気持ちになってきました。いつもなら赤い被写体を撮影する際はディテールと赤の美しさを表現するためにマイナス補正をするところですが、今回は敢えての+補正で撮影することでポップさを強調しました。
スタンダードやニュートラルでは画になりにくいどんよりとしたクモリ空。そんな時でも色鮮やかに可愛らしく表現してくれるのでこういう天候の日に少し遊んでみるのも面白いかもしれません。
高層ビルの建築現場から日差しが見えてきました。昔のGRシリーズではこのような逆光になるとオートフォーカスが迷ってピントを外してしまう事が多かったのですが、GRIIIシリーズでは本当にストレスなくオートフォーカスが使えるようになりました。
真っ赤な情熱すら感じる薔薇を発見。普段なら絶対にさせない色飽和。これがポジフィルム調カスタマイズの醍醐味!と思いっきり楽しんでみました。
カメラを選ぶとき、レンズを選ぶとき。私が常に意識することがあります。
それはスタンダードやナチュラルなど、彩度やコントラストが低い強調しないカラーモードでどの様な表現をしてくれるかを機材選びで大切にしている事です。そのような条件だからこそ「機材の素性」が大きく出てくる部分でもあるからです。
今回のようにコントラストや彩度も高く設定した条件で撮影しましたが、素性の良いカメラはどの様な設定にしても期待を裏切らないのだなと実感しました。
最後の一枚は「スタンダード」に戻してパシャリ。好みは分かれるとおもいますが、シーンに応じて色々使い分ける愉しみがあると思います。GR IIIxを片手に冬のスナップ撮影を愉しんでみてはいかがでしょうか。