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【RICOH】THE GR 物語 ~ 伝説の始まり Episode 1 ~

ここにかつてない一台が誕生し・・・そしてここからTHE GR 伝説が始まりました。

このGR DIGITALは35mmフィルムコンパクトカメラのGRシリーズを

ベースとしたコンパクトデジタルカメラとして2005年10月に登場しました。

その卓越した描写力で銀塩カメラ史に銘を刻み、多くの写真家を魅了してやまない

GRシリーズは1996年10月に発売されたGR1に始まります。

その後、1998年4月にGR1の優れた描写力をそのままにコストを抑えたエントリーモデルGR10とGR1の改良モデルGR1sが登場します。

そして2000年4月にコンパクトカメラとしては世界初となる21mmレンズを搭載したGR21が登場しますが、

2001年9月にGR1sをさらに進化させたモデルGR1vを最後に

銀塩フィルムのGRシリーズは終わりを告げます。

これらのGRシリーズの共通した特徴は、何と言っても高性能なGRレンズを搭載していることです。

そしてフィルム版GRシリーズのコンセプトはGR DIGITALへと受け継がれていくことになります。

他のコンパクトデジタルカメラとは一線を画すほどの強いこだわりを持ったカメラで、

とにかくレンズの描写力こそがGR DIGITALのアイデンティティーだと思います。

さて、このGR DIGITALに搭載したGRレンズ5.9mm F2.4は、35mm換算で28mm相当の単焦点レンズで、

リコー独自のレンズ収納テクノロジーであるリトラクティングレンズシステムが採用されています。

5群6枚構成のレンズエレメントのうち、後群の3枚を鏡胴外に逃がすことでレンズ収納時の全長を短縮することによって、

25mmというスリムなボディに28mm F2.4のワイドレンズを搭載することが可能となった画期的なシステムです。

リコーの集大成と言えるこの28mm単焦点GRレンズは、

とにかくディストーションが少なく、素直で大変ナチュラルな描写です。

そのため思い切って被写体に近づいて撮影しても歪がきわめて少ないので、

アングルやポジションに変化をつけて撮影が楽しめます。

撮像素子には有効813万画素の1/1.8型CCDが採用されていて、

ISO感度はISO64からISO1600まで設定が可能ですが、

ISO800やISO1600ともなるとさすがにノイズは目立ってしまいます。

画像の解像感を損なわないナチュラルな描写になるように、

ややノイズを残しつつ処理を行うことで銀塩写真の味わいを出すことができる画像処理がこのGRエンジンなのです。

GR DIGITALには多彩なオプションアクセサリーが用意されていて、撮影領域を広げることができるのも大きな魅力です。

フード&アダプタGH-1や21mm相当の超広角撮影ができるワイドコンバージョンレンズGW-1、

明るくて視野性の高い外部ファインダーGV-1などがGRの魅力をさらに高めます。

画質に一切の妥協を許さない気高き思想と最先端のデジタル技術との出会いが、

銘機GRシリーズはデジタルへと進化して、ここに一台のカメラが誕生したわけです。

GRの思想がデジタルへと継承され、「GR DIGITAL」の登場により私のTHE GR 物語の第一章が幕開けしたのです!

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[ Category:PENTAX & RICOH | 掲載日時:15年04月10日 20時40分 ]

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