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【Rollei】フィルム紀行(ときどき、奇行)②ほおずき市をローライと

ローライフレックス2.8E

ある日の妻、「なんか夏らしいことしたい!」
私、「ガンガンにクーラーかけて、布団にくるまってゴロゴロするとか……」
妻、「…………」
…却下になりました。 地球環境的にもNGです。

極端にインドア派の私は、時々アクティブになる妻を説得し、なんとか浅草のほおずき市見物でOKをもらいました。
…でも、暑い…

浅草の浅草寺には毎月1度「功徳日」といって、その日に参拝すると100日分とか1000日分の功徳が得られるというお得な日があります。
特に7月10日は、お参りすると460000日分、人の一生分以上の功徳があるというスペシャルデイ。 「四万六千日」といわれ、江戸時代大勢の参拝者が訪れたそうです。
そのため、前日9日からの2日間を縁日とし、病気を取り去ると信仰されていたほおずきが売られるようになり、現在の「ほおずき市」になったとか。

というわけで、7月10日。 例年以上に暑い1日…
妻と2人、雷門の前に来ました。

「あっつい…」
既に汗だくの私、意外に涼やかな妻… 覚悟の差でしょうか、クーラーをガンガンにかけた部屋の誘惑がまだ拭い去れません。

浅草はいつものように混雑していました。 そして雷門の前も、いつものように人だかり…
…と、いつもならそのほとんどが外国人と修学旅行らしき学生たちばかりなのですが、今日は意外と(?)普通の(?)日本人観光客も多い様子。

やはり「ほおずき市」は、日本の夏の風物詩。 楽しみにされている方は多いようです。

2.8E

ローライフレックス 2.8E(プラナー) フジフィルム プロ160NS(以下、同じ。)

とりあえず、と今回カバンから取り出したのは、ローライの「ローライフレックス 2.8E(プラナー)」
ローライ二眼レフカメラの最高傑作といわれる「ローライフレックス 2.8F」の一世代前のカメラになります。(1956年発売)

愛機です

2.8シリーズで初めてセレン式露出計を搭載したモデル。
絞りやシャッター速度のダイヤルに連動していて簡単に露出設定ができる2.8Fに較べ、数値を読み取ってからダイヤルを合わせる必要があります。

その他、フォーカシングスクリーンが交換できない点、フォーカシングフードの収納方法など、完成形といえるFシリーズに較べると、利便性において劣る点はいくつかあります。

(昨年12月にマップタイムスに掲載した「棚からローライ その2」に詳細がございますので、ご参照ください。 …えぇ、宣伝です。)

とはいえ、搭載されている撮影レンズは2.8Fと同じ。
「カールツァイス プラナー 80mm F2.8」「シュナイダー クセノタール 80mm F2.8」の2種類があります。
人気の2.8Fよりも価格が格段にお安くなりますので、中古で出たら結構狙い目なカメラといえます。

ローライを提げ、仲見世通りを人の流れに合わせゆっくり進むと、仁王門の前あたりからほおずき市の屋台が並び始めます。

2.8E

素敵なお姐さん方の声が響きます。

2.8E

澄み渡る空、あっついです…

2.8E

自然なボケ具合で、遠近感も出ています。

2.8E

オレンジと緑のコントラストが、目に鮮やか。

ほおずき市といえば、やはり鉢植えに入ったものが絵になります。 篭に入った鉢が吊るされた情景は、これぞ日本の夏という感じで涼やかです。

ほおずきの実はちょっと小さめですが、玄関などに置くにはちょうど良いか…
(どうかな?)と隣を見ると、あからさまに目をそらす妻。
そうでした、この人、洋裁を生業とし、料理の腕もなかなかなのですが(ヨイショ…)、なぜか園芸に関してはからっきしなのです。
冬、私の実家からもらったシクラメンの鉢植えは、すぐに鉢だけと化し、水遣りいらず・手間いらずで知られたエアプランツもいつの間にか姿を消していました…
唯一、500円で買った小さなサボテンだけがスクスクと育っています。 鉢を見る度に「どう?!」と自慢げな顔をしますが、いや、サボテンだし…
無益な殺生は避けなければ…、と家に連れて帰るのはあきらめました。

2.8E

やはり、ほおずきには浴衣姿が似合います。

他に、長い茎にたくさんの実を付けたものも売られていました。 仏壇などに飾るものだとか。
これはこれで絵になりそうですが、持ち帰るにはちょっとかさばるか… 仏壇もないし…

2.8E

夏の日差しをたっぷり受けて…、なんて言うと格好いいですが、本当に暑いんです…

2.8E

…ので、平台に並べる前はこんな感じ。 水あげないとすぐにしなびてしまいます。

2.8E

前ボケいれると、より立体感が出ました。

せっかく来たんだし…と、結局、ほおずきの実 3個入りを買うことにしました。
お店の前で選んでいると、前のお客さん相手におじさんが「よし、じゃ形が良いの選んであげよう!」
平台にばらまかれたほおずきを手に取り、袋の先端からフーフーと息を吹き入れ膨らませていました。
その光景に目を見張る妻… うん、言いたいことは分かる…

さて、もうひとつせっかく来たんだし…と、お約束のおみくじを。
そして結果は、はい、お約束の「凶」!

よく引きます

内容を見ると、これがなかなかの凶っぷり… 大凶?
私の引きの強さ(?)に呆れる妻…
「二人そろって凶だとまずいし…」と、自分は引かずじまい… (逃げたな…)

おみくじの隣には、「凶のおみくじは、こちらに結んでいきましょう」の文言が…
はい、そうさせていただきます。

2.8E + ローライナー2

ローライナー2 使用
バックの五角形は、絞りの形が表れたもの。 特徴的なので、よく背景にあえて光源が入るように撮影したりします。

2.8E

別に捨てられているわけではなく…

境内を抜け、途中休憩をはさみながら、かねてから妻が行きたがっていた「かっぱ橋道具街」へ向かいました。

オレンテくん

オレンジ通りの「オレンテくん」
……まぁ、なんというか…

ここからはモノクロフィルムに詰め替えて撮影。

2.8E

フジフィルム アクロス100(以下、同じ。)
途中、良さそうな居酒屋さん。 でも、「今しばし」 …残念。

かっぱ橋に到着。 道具街の店々を冷やかしていると、ついつい到底必要のないものに惹かれてしまいます。

2.8E
2.8E

「居酒屋」の赤ちょうちん、ちょっと欲しい… 家の玄関先に掛かってたら、寄り道減るかも…

食品サンプルのお店に。 これまた欲しくなるものばかりでしたが、ちょっと高い…

2.8E

麺好きにはたまりません。 ホントに欲しい…

2.8E

お寿司もいいです。

…って、こういう時に限ってモノクロです、残念…
その点、ハッセルならフィルムマガジンの交換で、モノクロでもカラーでもOKなんですが…
そもそもデジタルなら、ボタン1つでいかようにも出来ますが… まぁ、フィルム紀行ですし…

デジタルカメラを使っていると、ついあれもこれもと欲張ってしまいがちです。
とりあえず撮っとこう、という感じで何でもかんでもバシャバシャと…
そのへん、ローライの時は潔くなります。 距離が離れていたり、暗かったりした時は、「まぁ仕方ないか…」という感じ。
それに1枚1枚もじっくり撮ることになります。 なんたってフィルム1本、12枚しか撮れないのですから。
でも、その分思い入れも強くなる気がするのは私だけでしょうか。 不便なカメラだからこその楽しみがローライにはあります。 

…たぶん……

焼けてます

ローライは、サンプルではありません、本物です。 …たぶん……

家に帰り、買ってきたほおずきをしげしげと見ながら妻、「これもあのおじさんがフーフーしたのかなぁ?」
……まぁ、あまり深く考えないように…

フーフー

おじさんがフーフーした(?)ほおずきと

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[ Category:etc. | 掲載日時:18年08月01日 20時50分 ]

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